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世界宣教祈祷課題

世界宣教祈祷課題(6月18日):レバノン

2023年6月18日18時28分 執筆者 : 奥山実
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世界宣教祈祷課題(6月18日):レバノン+
レバノンの首都ベイルート=2007年(写真:Yoniw)

ヨナはニネベの街に宣教に遣わされた。このニネベ出身(現在はイラクのモースル市)のイスラム教徒の青年の回心を紹介したい。彼は最初、聖書に抵抗していたが、その後「聖書の磁力」に引きつけられるという興味深い証しだ。

チェヴァンは、ヨナが説教した街ニネベで生まれた。父親は首長で、モスクで説教をしていたが、チェヴァンはイスラムが日課とする祈りに興味がなかった。彼はジャーナリズムの世界に引き込まれ、テレビや映画など、世俗的な世界でのキャリアを追求した。

大衆文化を取材した結果、彼はイスラム過激派に狙われるようになった。過激派は、自分たちに都合の良い報道をするようジャーナリストらに要求した。彼らは自分たちの意に沿わないということで、すでにチェバンの友人のスポーツライターを殺していた。

スポーツライターは政治と無関係で、世俗的な記事を書くことが彼らの仕事だが、過激派たちはそんなことは気にも留めなかった。チェバンも政治的なことは書いていなかったが、友人が目の前で銃殺されるのにショックを受け、このままではいけないと思った。

彼の家族は、彼が直面する危険を察知し、旅費を負担してくれた。シリア、エジプト、ドバイと渡り歩き、最後はレバノンにたどり着いた。彼は俳優としてのキャリアを積む一方で、雑誌と新聞2紙に記事を書く仕事にも就いた。彼はその仕事で何とか生活を維持していた。

ある日彼は、ベイルートの中心地の賑やかな通りを歩いていた。すると、聖書を配っている牧師に出くわした。牧師は手を伸ばし、彼に聖書を差し出したが、チェヴァンは「いや、要らないよ。僕はイスラム教徒だ」と突っぱねた。

するとその牧師ゲルギスは「キリスト教徒でなくても聖書は読めますよ。これは幸せなニュースなんだ。いやなに、他の本と同じように読めばいいんですよ」と答えた。

2日後、同じ牧師が違う通りで、チェヴァンに気付かずに声をかけてきた。この時、チェヴァンは腹を立てて言った。「聖書を持っていけと言うのは2回目だ! 要らないと言ったはずだ」と不機嫌そうに答えたのだ。

ところが数日後、浜辺にいたチェヴァンは、またしてもゲルギス牧師に「偶然」出くわしたのだ。牧師は「君には見覚えがないなぁ」と言ってニヤリとほほ笑み、もう一度、聖書を差し出した。

「僕に聖書を差し出すのはこれで3回目だと知っているよね。まいった、分かったよ、もらうよ。ただし聖書が欲しいからじゃない。もうやめてほしいからだ!」

その日、チェヴァンは聖書を家に持ち帰り、創世記を読み始めた。途中まで読んで、いくつかの箇所を学んだ。また、ヨハネの黙示録のいくつかの箇所も読んだ。彼は4時間近く聖書を読んでいた。すると突然彼は、ゲルギス牧師の言う「幸せな知らせ」とやらを発見したいという思いに駆られた。それで「もっと読みたい」と思ったのだ。

「この本の中にどんな秘密があるのか知りたかったのです。どういうわけか、この本には僕を引きつける磁力があった。翌日、僕はまたしても聖書の前に座りました。あんなにもらうのを拒んでいたのに、全く意味が分かりません。ただ、もう一度開きたいと思ったのです。何かこの本には、すごいことが書いてあるような気がしたのです。でもそれが何なのか分からなかった」

翌日の日曜日、彼は新聞にあった教会の広告を見つけ、礼拝に行ってみることにした。といっても、当初の彼の礼拝に参加する魂胆は「クリスチャンとやらの偽りの礼拝を暴いてやる」くらいのものだった。

「ところがその教会に行ってみると、その教会は『偶然』にも、あのゲルギス牧師の教会だったのです。人々はとても親切でした。僕は、自分がイスラム教徒であることを告げました。きっとそこから追い出されるだろうと思って自分の宗教を明かしました。でも彼らの僕に対する優しさと受容は全く変わりませんでした。彼らは僕に『ここは、いつでも誰でも入れる神の家ですよ』と言ってくれたのです。僕は幸せでした」

2カ月後、教会に通い、礼拝し、聖書を学び続けたチェヴァンは、聖書の魅力の秘密を発見した。彼は聖書が「生きた言葉」だと知った。他の本と違って、聖書の言葉は生きていて、信じる全ての人に新しい命を与えてくれるのだ。チェヴァンは、主であり救い主であるイエス・キリストに、自分の人生を委ね、新しく生まれ変わったのだ。この時、彼は29歳だった。

その後、彼は米国の難民ビザを取得し、米国のローカルチャーチに参加するようになった。チェヴァンは今、主イエスに従ってすでに十数年を数える。彼は、自分が生まれた場所ニネベで牧師になることを夢見ているそうだ。

まさに「聖書の磁力」と形容されるように、一人の名もなき者を欲してやまない神の執拗な愛の御手には驚きを禁じ得ない。まるで逃げても逃げても引き寄せる強力な磁石のようだ。

神は、同じ熱心なご自身の愛をもって、今日も私やあなた、あなたの大切な人たちを欲しておられる。家族や近しい人で神の愛を拒む者があり、長年祈りをささげている者があるなら、それらの人々にもきっと「神の磁力」は働くだろう。

今日、聖書における神の愛が、それを拒むレバノンの人々に、また多くの人々にも現され、彼らをとらえて離さず、恵みの御手のうちにつかまえてくださることを祈ろう。

■ レバノンの宗教人口
イスラム 59・0%
プロテスタント 0・6%
カトリック 23・9%
正教関係 7・3%

※ この記事は、世界宣教センター所長の奥山実牧師のフェイスブックに掲載された「世界宣教祈祷課題」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
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