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なぜ悪魔について知るべきなのか 加治太郎

2023年1月7日14時25分 コラムニスト : 加治太郎
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彼はまたモアブを撃ち、彼らを地に伏させ、なわをもって彼らを測った。すなわち二筋のなわをもって殺すべき者を測り、一筋のなわをもって生かしておく者を測った。そしてモアブびとは、ダビデのしもべとなって、みつぎを納めた。(2サムエル8:2)

ダビデは、モアブに対しても勝利したと書かれています。信仰によって歩まない者たちは罪とされ、信仰によって生きる義人(参照・ハバクク2:4)として歩んだダビデは勝利を収め続けました。これは、罪の根底にある悪魔(参照・創世記3:1~7)と、キリストの十字架によって神の義とされた私たちクリスチャン(参照・2コリント5:21)との関係に当てはめることができます。

私たちはこの世の中で、神様に喜ばれないさまざまな罪の問題に遭遇します。それらの問題に直面したとき、私たちはどのように対応すべきでしょうか。

おそらく多くの場合、無意識のうちに問題の犯人を捜し、誰に責任があるかを追及するでしょう。犯人を責め、立場のある人ならば辞任にまで追い込むかもしれません。

これは一般社会に限らず、残念ながら教会においてもよく見られることです。逆に、犯人とされた人が、罪悪感や恐怖心から必要以上に自分を責めてしまうこともあるでしょう。このような事態に直面したとき、私たちが覚えておくべき問題の本質とは何でしょうか。

新約聖書のエペソ書には、私たちが戦う相手は人間ではなく、悪霊であると書かれています(参照・エペソ6:12)。私たちの喜びや平安が奪われたときは、アラートが出ていると認識してよいでしょう(参照・ヨハネ10:10)。

人間の恐怖心をあおるメディアのニュース、周囲の人々が投げかける否定的な言葉、未熟な私たちの考え方など、さまざまな原因が考えられますが、このようなものが心の隙に入ることを許すならば、私たちは悪魔に協力することになります。私たちの喜びや平安は失われ、神様が喜ばれない言動を選択する事態に至るのです。

私自身も、この悪魔の策略にだまされていた一人です。日本を含めた世界中の多くの教会で、この悪霊に関する真実が正しく教えられていないために、さまざまな問題が引き起こされています。悪魔の存在を教えず、人間の力によって物事を解決する教会指導者の姿を見て、他の信徒たちもその正しくない模範に倣いますから、問題がさらに増大していくのです。これが悪魔の策略です。

悪魔の存在を見極め、悪魔に勝利する知恵に関しては、以前私が所属した教会や、関わりのあったクリスチャンたちからは学ぶことができませんでしたから、私は人間関係を変える必要がありました(参照・箴言27:17)。新たな信仰生活の道を歩む中で(参照・イザヤ43:19)、悪魔の存在について知り、悪魔に勝利する知恵を与えられ、全てが完璧であるとは言えませんが、以前とは明らかに異なるレベルで勝利する、満ちあふれるほどに豊かな信仰生活を送ることができています。

これは、私の家族を含めた周囲のフィードバックからしても、間違いのない事実です。私の信仰生活のさまざまな実を見ても、この成長は明らかでしょう。何よりも日々の生活に安息と喜び、平安が増し加えられています。

全ての問題の根底に悪魔があることを知る必要があります。人類に罪が入ったのは、アダムとエバが蛇、サタンの誘惑に負け、誤った選択をしたからです。この本質を捉えて悪魔に勝利すれば、私たちは信仰生活で勝利を収め続けることができるのです(参照・マルコ11:14、20)。

神様は私たちの足元で、悪魔をすぐに破壊すると約束されています(参照・ローマ16:20)。私たちには、キリストのように悪魔に命じる権威も与えられています(参照・ガラテヤ2:20、マタイ4:10、11)。これらの真実を知り、素直に受け入れ、信仰生活に適用することが大切です。

私たちは征服者以上の存在なのです(参照・ローマ8:37)。私は特に、人間関係において悪魔が働くのを知り、何度となく、私が征服者以上の存在であることを信仰告白しました。そして、何度となく平安と喜びを取り戻し、勝利し続けてきました。何という素晴らしい恵みでしょうか。

人間関係においては、自分を傷付けた人々を赦(ゆる)すことによって問題が解決することもありますが、それだけでは問題から完全に解放されない場合があります。人間関係に限らず、私たち自身の未熟さや、変える必要のある考え方が原因で平安を奪われることもあります。あるいは、過去の傷や、トラウマなどから来る恐怖心がその原因かもしれません。

いずれにせよ、これらの根底に悪魔があることは明白です。私はこれらに関しても同様に悪魔が働くのを知り、何度となく、私が征服者以上の存在であることを信仰告白しました。そして、何度となく平安と喜びを取り戻し、勝利し続けてきました。

まずは、罪の問題の根底にある悪霊の働きについて知りましょう。そして必要があれば、信仰生活における人間関係も見直して、あなたが征服者以上の存在であることを信じ、素直に受け入れて告白し続けましょう。私たちはブレイクスルーを体験し、満ちあふれるほどに豊かな信仰生活を歩み通すことができるのです。

神様の豊かな祝福がありますように!

◇

加治太郎

加治太郎

(かじ・たろう)

2000年に在ニュージーランド、オークランド韓人教会で受洗。05年より音楽賛美ミニストリーをスタートし、日本各地、韓国、中国、米国などを巡回。CDリリースや、毎週、沖縄と鹿児島でラジオ番組も行い、福音を伝える働きを進める。07年にはクリスチャン社会人を励ますことをビジョンにSPREADミニストリーをスタートし、東京、千葉、埼玉、名古屋などで定期的に15年まで集会を行う。19年には世界の東と西をつなぐことをコンセプトに、広告代理店 Taro Kaji Office, LLC を設立。16年からは家庭礼拝を中心に、20年には東京ベイバイブルフェローシップをスタート。キリストを通して、人々が満ちあふれるほどに豊かな人生を歩むことに情熱を注ぐ。妻と一男一女の4人家族。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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