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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(7月14日):キューバ 監視の目と深まる飢餓─カリブ海の島国で代価を払う教会

2026年7月14日18時17分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:キューバ
世界宣教祈祷課題(8月7日):キューバ+
キューバ共産党本部(写真:Marco Zanferrari / CC BY-SA 2.0)

美しいカリブ海に浮かぶ島国がキューバだ。オープンドアーズの「ワールド・ウォッチ・リスト」で24位にランクインしている。キューバでは、国民の過半数がキリスト教徒であるにもかかわらず、抑圧と監視の網が張り巡らされている。

キューバの教会が直面している最大の脅威は、一党独裁の共産主義政権による徹底した統制だ。この国において、キリスト者は国家のイデオロギーや体制の要求に完全に服従しなければならない。もし少しでも異議を唱えたり、体制に同調することを拒んだりすれば、容赦のない報復が待っている。

政権の目から見て、特に警戒の対象となっているのが、地域社会の人々に影響を与え、社会的な支援活動を行う教会である。政府は教会の影響力を削ぐために、新しい教会の公認登録を日常的に拒否している。その結果、多くの教会は「違法」のレッテルを貼られたまま家の教会として秘密裏に集まることを余儀なくされ、さらに厳しい監視の対象となっている。

礼拝の説教は共産主義の価値観に反していないか常に監視・検閲され、体制に迎合しない牧師やキリスト教活動家たちは、中傷キャンペーン、移動の制限、多額の罰金、教会の没収や破壊、そして不当な逮捕や投獄という重い代価を支払わされている。

さらに近年、キューバ全土を深刻な経済的・人道的な危機が襲っており、「キューバが深刻な危機にあることは秘密ではありません」と現地の信者は語る。食糧や日用品など、生きていくための基本的な物資すら手に入らない極限状態が続いており、聖書を手に入れることさえ非常に困難だ。信者たちは、「独裁政権の抑圧」と「日々の飢餓」という二重の苦難に耐え忍んでいる。

しかし、どれほど監視の目が光り、経済的困窮が襲おうとも、彼らの信仰の炎が消えることはない。厳しい監視下で牧会を続けるオトニエル牧師(仮名)は、揺るぎない覚悟をこう語る。「私たちは、神の御心と歩調を合わせて歩んでいます。そして、たとえそのために高い代価を払うことになったとしても、それだけの価値があります」

聖書は言う。

あなたがたがキリストのために受けた恵みは、キリストを信じることだけでなく、キリストのために苦しむことでもあるのです。(ピリピ1:29)

権力への妥協を拒み、キリストへの純粋な忠誠を貫く彼らの姿は、真の自由が政治体制の中にではなく、神の真理の中にのみ存在することを力強く証ししている。

キューバの兄弟姉妹のために祈ろう。深刻な人道危機の中で、日々の食糧や生活必需品、そして何よりも霊的な糧である聖書が、必要としている全ての信者たちの手に奇跡的に届けられるように。共産主義政権の厳しい監視にさらされながらも、妥協することなく福音を語り続けているオトニエル牧師のような指導者たちの上に、主の力強い加護が注がれるように。

公認登録を拒否され、「違法」な集まりとされている家の教会が、当局の妨害から守られ、地域社会における希望の光として成長していくことができるよう、祈っていただきたい。

■ キューバの宗教人口
カトリック 48・4%
プロテスタント 7・5%
無神論者 25・0%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:キューバ
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