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自分の心を見守る 佐々木満男

2022年11月22日18時36分 コラムニスト : 佐々木満男
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1. 心の病

「私が担当した大学院生の素行が悪いので注意したら、その学生が逆切れして、大学のアカハラ委員会に訴えてきました。相談に乗ってくれませんか」。知り合いの大学教授からこう頼まれた。

事情を聞いてみると、その学生は同じ研究室の女子学生と問題を起こし、授業にも欠席が多かったので「君の素行を改めて授業にちゃんと出ないと、志望就職先への推薦状も書けないよ」と軽く注意したら、彼の心が折れてしまい、心療内科でうつ病の診断を受け、しばらくして退学せざるを得なくなったという。結論として、この大学院生によるアカハラ委員会への懲戒請求は却下された。

また、別の人から「上司からパワハラを受けたため、心が病んで長期休職したところ、会社から解雇されてしまいました。会社と上司を訴えて損害賠償を請求してください」という相談を受けた。裁判では「部下の勤務態度が悪かったため、上司は穏やかに注意しただけなので、注意と心の病との間の相当因果関係が認められない」として、損害賠償の請求は棄却された。

2人とも他人の言動によって心の病になったことは事実であるが、相手に対して法的責任を負わせることはできなかった。最近はこのような問題が多発している。

心が病むということは、心の健全さが回復する可能性が長期的に失われることを意味する。薬物に頼り、医師の治療を受けても、心の健康を回復するには長い時間を要することが多い。心の病は、その人の体調を損ね、人間関係を悪化させ、解雇や離婚に至り、犯罪や自殺の原因にもなっていく。

2. 自分の心を見守る

それでは、心の病を予防し、これを癒やすにはどうしたらよいのだろうか。明るく前向きに考える習慣を身に付ける、スポーツや音楽などのような気分を転換できる健全な趣味を持つ、円満な家族関係を築くなど、いろいろな方法があるが、それらを実行するのは簡単なことではない。

聖書には「力の限り、見張って、あなたの心を見守れ。いのちの泉はこれからわく」(箴言4:23)と書かれている。いのちは泉のように心から湧き出てくる。いのちは生きる力であり、愛、喜び、平安をもたらす力である。心が病むということは、心からいのちが湧いてこない状態であり、怒りや悲しみや不安に支配されてしまうことである。だから、いつも愛、喜び、平安で満たされているように、自分の心をしっかり見守る必要がある。

3. 聖霊に満たされる

それでは、心が病んでいるときに、いのちの水が湧き起こるにはどうしたらよいのだろうか。

「わたしを信じる者は、聖書が言っているように、その腹から生ける水の川が流れ出るようになる」(ヨハネ7:38)とイエスは言われた。「これは、イエスを信じる人々が受けようとしている御霊をさして言われたのである」(同7:39)、「御霊の実は、愛、喜び、平安」(ガラテヤ5:22)とあるように、聖霊を受けることによって、その人の心が愛、喜び、平安に満たされる。

キリストを信じ、聖霊を受けることによって、心が健全な思いに満たされるのである。

「神は、臆病の霊ではなく、力と愛と健全な思いの霊を、わたしたちにくださった」(2テモテ1:7)

「わたしはあなたがたに平安を与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな」(ヨハネ14:27)

◇

佐々木満男

佐々木満男

(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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