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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(157)弱さに寄り添う宣教の拡大 広田信也

2022年10月8日12時23分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也

幼い頃の記憶ですが、昭和30年代、駅前の商店街には、先の大戦で負傷した帰還兵が、傷ついた身を横たえ、物乞いをする姿がありました。

戦地で負傷し、苦労を重ねて帰還したにもかかわらず、憐(あわ)れみを求めて物乞いをする姿は、幼い私の目にも、大変痛々しいものと映りました。しかし、その姿に目を留めることなく、多くの人が通り過ぎて行く様子もはっきりと記憶に残っています。

その後、数十年もの歳月が流れ、帰還兵の姿は見られなくなりました。しかし、いつの時代も、至る所に弱さを抱える人がいて、その傍らを、気付かないふりをして通り過ぎる大勢の人々がいます。そして残念なことに、その大勢の中に、私自身も身を置くことが多くなってしまいました。

「善きサマリア人」の例え

エルサレムからエリコに下る道は、当時、強盗に襲われることの多い危険な道でした。誰もが足早に通り過ぎるその場所で、危険を顧みず、犠牲を払って隣人愛を示した「善きサマリア人」の例え話(聖書)を以下に示します。

ある人が、エルサレムからエリコへ下って行ったが、強盗に襲われた。強盗たちはその人の着ている物をはぎ取り、殴りつけ、半殺しにしたまま立ち去った。たまたま祭司が一人、その道を下って来たが、彼を見ると反対側を通り過ぎて行った。同じようにレビ人も、その場所に来て彼を見ると、反対側を通り過ぎて行った。

ところが、旅をしていた一人のサマリア人は、その人のところに来ると、見てかわいそうに思った。そして近寄って、傷にオリーブ油とぶどう酒を注いで包帯をし、自分の家畜に乗せて宿屋に連れて行って介抱した。

次の日、彼はデナリ二枚を取り出し、宿屋の主人に渡して言った。「介抱してあげてください。もっと費用がかかったら、私が帰りに払います。」この三人の中でだれが、強盗に襲われた人の隣人になったと思いますか。(ルカの福音書10章30~36節)

この聖書箇所を引用し、弱さに寄り添う「善き隣人」になることを勧める話をよく耳にします。しかし、この例え話を語ったイエス・キリストの真意は、さらに深いところにあるように思います。

人には「善き隣人」になる力がない

神様の似姿として造られた人間は、弱さを抱える人の「善き隣人」になることの大切さを知っています。しかし、下記のような言い訳を繰り返し、通り過ぎてしまうのが日常です。

・一人では難しい ・時間がない ・経済力がない ・どうしていいか分からない ・中途半端になるだけ ・巻き込まれたくない

この例え話に登場する祭司やレビ人は、聖書を熟知した聖職者です。「善き隣人」の手本になるべき人たちでしたが、彼らでさえ、気付かないふりをして通り過ぎていきました。罪深い人間にとって、「善き隣人」になることはとても難しいことです。私たちの努力や意志の強さでは、到底かなうことではありません。

神様の求める隣人愛を示す「善きサマリア人」

ここで、この例え話は、あり得ない展開に入ります。当時ユダヤ人とは敵対関係にあったサマリア人が「善き隣人」としての隣人愛を示すのです。同じ仲間同士でも難しいことを、しがらみや立場を乗り越え、行動に移すサマリア人の姿こそ、神様の求める隣人愛のモデルです。

イエスは言われた。「人にはできないことが、神にはできるのです。」(ルカの福音書18章27節)

イエス・キリストは、この例え話の主人公を、あえてサマリア人にすることで、やがて訪れる真の隣人愛に満ちた世界(神の国)は、人によるのではなく、神様ご自身が備えてくださることを示してくださったのでしょう。

「善き隣人」を支える神様の備え

さらにイエス・キリストは、このような真の隣人愛には、さまざまな必要が備えられることを示してくださいました。この例え話の「善きサマリア人」には、下記のような必要が備えられました。

  • 傷の応急手当てに用いるオリーブオイル、ぶどう酒、包帯など
  • 人を乗せて運ぶことのできる家畜
  • 介抱をお願いできる宿屋とその主人
  • 宿屋の主人に支払った2デナリ(今の価値で約2万円)
  • 仕事を終えて帰る際に、足りない費用を負担できる見込み
  • けが人の応急手当てと家畜に乗せて移動する際の犠牲と安全

小さな備えのようですが、このサマリア人が「善き隣人」として機能するための強力な支えになりました。

「善き隣人バンク」は宣教拡大への強力な備え

日本人に寄り添う福音宣教の扉(157)弱さに寄り添う宣教の拡大 広田信也

宣教拡大を目標とする「善き隣人バンク」には、現在30人ほどのスタッフが与えられました。彼らは、隣人愛の源である神様ご自身(聖霊)を内に宿す「善き隣人」たちばかりです。今後、スタッフの数は一層増え、多くの弱さを抱える人々に寄り添わせていただきたいと思います。

彼らが「善き隣人」として真の隣人愛を示すとき、神様は必ず必要な備えを与えてくださるでしょう。それらは、この働きを継続、拡大、展開するための人材、能力、情報、資金、連携であり、「善き隣人バンク」は、それらを全て含んだネットワークを示します。

神様は、これらを豊かに用いてくださり、弱さに寄り添う日本宣教を拡大してくださることでしょう。皆様の参画、応援、ご支援の後押しを、ぜひ頂きたいと願っています。よろしくお願いします。

■ 善き隣人バンク

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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