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元エホバの証人との対話(8)聖霊論について 山崎純二

2021年11月4日20時23分 コラムニスト : 山崎純二
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関連タグ:ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)異端カルト山崎純二
元エホバの証人との対話(8)聖霊論について 山崎純二+
※ 写真はイメージです。(写真:Timothy Eberly)

元エホバの証人の方との対談記事を連載で書かせていただいています。前回は、マインドコントロールについて伺いましたが、今回は聖霊論に話が及びました。インタビュアーである私はY、今回証言してくださる元エホバの証人の方はHと表記させていただきます。

*

Y)現在はクリスチャンとなられたわけですが、外部の方々からすると、どちらも同じ神様を信じている一神教であり大差はないのではないかと思われる方もいると思いますが、クリスチャンとなって変わったことは何でしょうか。

H)確かにクリスチャンではない外部の方々から見ると、どちらも聖書を学んでいる教会として映っているのかもしれないですね。しかし、三位一体の神を受け入れることによって自分自身のうちに聖霊が内住し、キリストが住んでくださっているという真理に気付くことができたこと。それが最大の変化です。パウロも、コロサイ1:27でそのことを奥義だと述べている理由が今ではよく分かります。

Y)おっしゃる通り、聖霊が私たちの内に内住されるというのは驚くべき恵みですが、証人の方々は聖霊についてはどのように教えているのでしょうか。

H)証人の組織では、聖霊は神の力と教えています。

「力が満ちている。主の霊によって」(ミカ3:8)
「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます」(ルカ1:35)

彼らは、もし聖霊が人格的な存在であるなら、以下の聖句にあるように聖霊で「満たされる」とか「注がれる」などの表現は使わないと主張します。

「聖霊に満たされ」(使徒2:4)
「聖霊を注いでくださる」(使徒2:33)

ヨハネ14章で「助け手」と表現されている箇所についても、ただ単に擬人化されているだけだと主張します。

Y)以下の聖書箇所では、聖霊が人格(ペルソナ)を持った存在として私たちのために悲しみ、うめき、とりなしてくださっているとありますが、このような箇所も擬人化というような理解なのでしょうか。

「御霊も同じようにして、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、どのように祈ったらよいかわからないのですが、御霊ご自身が、言いようもない深いうめきによって、私たちのためにとりなしてくださいます」(ローマ8:26)

「神の聖霊を悲しませてはいけません。あなたがたは、贖(あがな)いの日のために、聖霊によって証印を押されているのです」(エペソ4:30)

H)はい、おっしゃる通り、上記の聖句も擬人化されていると見なします。ただ、私の中で確信を得たのはローマ8:26です。

新改訳では「とりなしてくださる」とあります。新世界訳では「願い出てくれる」です。

同じ表現に見えますが、新世界訳ではピンとこなかったこの箇所も、新改訳で「とりなしてくださる」との御言葉を読んだとき、私の心にはっきりと聖霊様との出会いがありました。

「とりなす」とは誰かが誰かのために祈ってくれていることであり、そのためには人格(神格)が必要だと、この時に神様が教えてくださったのです。その頃までは、イエスは神であると受け入れられる状態にまでなっていましたが、聖霊についてはまだ人格(神格)としての確信がありませんでした。しかし、この聖句との出会いによって私の中で三位一体の確信が起こり、イエスが右の座に着かれた後の聖霊様の役割と内住の意味がより鮮明になりました。

Y)その他に、信仰生活やご自身の内面、またその他のことなどで、クリスチャンとなられて証人時代とは何か変わった点はありますか。

H)信仰生活で変わったことは、縛られている感覚から、自由で開放されている感覚に変わりました。

<証人時代>
聖書を読まなければならない、祈らなければならない、奉仕しなければならない。

<クリスチャンとなって>
聖書が読みたい、祈りたい、奉仕したい。

Y)ありがとうございました。

*

聖霊論については語るべき点が多くあるのですが、今回は特別に重要な点に絞って少し解説させていただきたいと思います。まずは、聖霊は人格(ペルソナ)を持ったお方であるかという点についてです。このことについては対談の中であったように、エホバの証人の方々と一般のキリスト教会では大きく見解が異なります。対談の中で挙げさせていただいた聖書箇所を各人が確認し、心の中で確信を持っていただければと思います。

もう一つの点は、「真理」と「自由」の関係性についてです。前回私は、特定の人や組織の絶対的な教えによって偏った考えを持つことやマインドコントロールされることもなく、かと言って学ぶこと自体や知性を放棄するのでもなく、御霊によってのみ、すべての真理に導き入れられ得るということについて言及しました。それはイエス・キリスト自身の次の証言によります。

「わたしには、あなたがたに話すことがまだたくさんありますが、今あなたがたはそれに耐える力がありません。しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます」(ヨハネ16:12、13)

真理とは何でしょうか。真理というと、とても漠然とした表現のように感じる方もいるかもしれません。実際に哲学の世界などでは、真理について言及することは多いですが、真理とは何かという定義自体も人によってさまざまです。数学的真理や論理的真理などと「〜的」真理というように「 」付きの限定的な一面の真理については扱えても、真理そのものということになりますと、語る言葉を持っていないか主観的な十人十色の言説に終始することがほとんどです。それは誰一人、自らの悟りや学びによっては真理を知り得ないからです。聖書は何と言っているでしょうか。まずは、人が真理を悟れない様子を聖書はこのように表現しています。

「そして、モーセが、消えうせるものの最後をイスラエルの人々に見せないように、顔におおいを掛けたようなことはしません。しかし、イスラエルの人々の思いは鈍くなったのです。というのは、今日に至るまで、古い契約が朗読されるときに、同じおおいが掛けられたままで、取りのけられてはいません。なぜなら、それはキリストによって取り除かれるものだからです。かえって、今日まで、モーセの書が朗読されるときはいつでも、彼らの心にはおおいが掛かっているのです」(2コリント3:13〜15)

「おおい(veil)」が掛かっているというのが、私たちすべての人類が置かれている現状です。私たちに知識がないわけではありません。もちろん未知の領域も多いわけですが、それでも多くの知識があふれています。聖書を読むこともできます。しかし、問題は私たちの心に「おおい」が掛かっているということです。目の前に真理があるとしても、心に「おおい」が掛かっている限り、私たちは決して真理を知ることができません。聖書において神の言葉が人に伝えられることを「啓示」と言います。啓示するというのは英語では Reveal(リベール)と言いますが、これは veil(ベール、おおい)を Re(取り除く)という意味です。つまり、心の「おおい」が取り除かれることが啓示であり、そのことによってのみ私たちは真理を悟ることができるのです。そしてその「おおい」を取り除いてくださるのが、主の御霊「聖霊」の働きです。聖書の続きを確認しましょう。

「しかし、人が主に向くなら、そのおおいは取り除かれるのです。主は御霊です。そして、主の御霊のあるところには自由があります。私たちはみな、顔のおおいを取りのけられて、鏡のように主の栄光を反映させながら、栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられて行きます。これはまさに、御霊なる主の働きによるのです」(2コリント3:16〜18)

例えば、部屋の中に指輪があるとして、それを探すことを想定してみてください。この場合、いかに有能で頭の良い博士であっても、顔に「おおい」がかかっていると、見つけることが困難で、むしろいろいろな物につまずいてしまいます。しかし子どもであっても、しっかりと見えていれば、易々と指輪を見つけてくることができるでしょう。真理を知るというのは、まさにこのようなことなのです。

ところで「御霊のあるところには自由があります」と書かれています。御霊によって「真理」に導き入れられることと「自由」との間にはどのような相関関係があるのでしょうか。イエス・キリストはこの点を以下のように端的に明言しています。

「そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします」(ヨハネ8:32)

エホバの証人の、他の方々の内面については分かり得ませんので言葉を控えさせていただきますが、Hさん個人に関しては、以前は「聖書を読まなければならない、祈らなければならない、奉仕しなければならない」という義務の中に宗教的生活を送っていたと証言しています。これは自由ではない、非常に縛られた思考だと言えます。Hさんだけではありません。現代人の多くは、本当の意味で自由だと感じられない方が多いのではないでしょうか。確かに職業選択も、知識の取捨も、余暇時間の使い方も、基本的には各自の自由となっています。しかし、もしも私たちの心に「おおい」が掛かっているとすれば、やはり私たちは真理を知らず、また本当の意味で自由でもないのです。もしかしたら「おおい」が掛かっていることにすら気が付いていないかもしれません。

Hさんは、聖霊を受け入れる過程で、自由で開放されている感覚へと変えられたと証言しています。今ここで真理と自由の関係について詳細に説明することは困難です。それは戒めや愛の概念とも深くつながりのあるものだからです。もしも興味がある方は、本紙に以前書かせていただいた「律法と福音」シリーズをお読みいただければ、少しは理解の助けになると思います。お時間のない方は、シリーズ最後の(28)新しい戒め(最終回)だけでも再読していただければと思います。一言だけ言えることがあるとすると、真理とはイエス・キリストご自身のことを指しています。

 「イエスは彼に言われた。『わたしが道であり、真理であり、いのちなのです』」(ヨハネ14:6)

とにかく今回に関しては、聖霊は人格(ペルソナ)を持ったお方であるかという点、聖霊は真理の御霊であるという点、主の御霊のあるところには自由があるという点について、聖書が明言していることを皆様と一緒に確認させていただきました。聖書は、誰であれ求める者には聖霊が与えられると約束しています。神様は、私たちのすべてが聖霊を受け入れて心の「おおい」が取り除かれ、すべての真理に導き入れられて自由になることを望んでおられるのです。

「してみると、あなたがたも、悪い者ではあっても、自分の子どもには良い物を与えることを知っているのです。とすれば、なおのこと、天の父が、求める人たちに、どうして聖霊を下さらないことがありましょう」(ルカ11:13)

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◇

山崎純二

山崎純二

(やまざき・じゅんじ)

1978年横浜生まれ。東洋大学経済学部卒業、成均館大学語学堂(ソウル)上級修了、JTJ宣教神学校卒業、Nyack collage-ATS M.div(NY)休学中。米国ではクイーンズ栄光教会に伝道師として従事。その他、自身のブログや書籍、各種メディアを通して不動産関連情報、韓国語関連情報、キリスト教関連情報を提供。著作『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)、『ルツ記 聖書の中のシンデレラストーリー(Kindle版)』(トライリンガル出版)他。本名、山崎順。ツイッターでも情報を発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)異端カルト山崎純二
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