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ジェンダー問題

女性宗教者に期待するものとは何か WCRP日本委が「平和大学講座」

2021年3月10日16時57分
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関連タグ:世界宗教者平和会議(WCRP)松井ケティ山本俊正イスラム教ヒンズー教
女性宗教者に期待するものとは何か WCRP日本委が「平和大学講座」+
左上から時計回りに、基調発題者の堀内みどり氏(天理大学おやさと研究所主任・教授)、パネリストの松井ケティ氏(清泉女子大学教授)、河田尚子氏(世界宗教者平和会議〔WCRP〕日本委員会女性部会事務局長)、山本俊正氏(元関西学院大学教授)

世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会が主催する「2020年度平和大学講座」が9日、オンラインで開催された。テーマは「つながりあう“いのち”とその未来のために―女性宗教者に期待するもの」。平和大学講座はWCRP日本委が毎年この時期に開催しているもので、この日は約125人が参加した。

WCRPは2019年8月、ドイツ南部リンダウで「慈しみの実践:共通の未来のために―つながりあういのち」をテーマに、第10回世界大会を開催した。世界125カ国から千人を超える宗教者が集まり、日本からも40人が参加した。大会では、紛争の予防や和解の推進、貧困の改善、移民・難民との共生、気候変動・海洋汚染対策など、さまざまな課題が話し合われたが、その中でも特に女性宗教者の活躍が目覚ましかったという。そうしたことから、今年の平和大学講座では、平和な未来をつくるために、宗教者、特に女性宗教者に何が期待されているのかをパネルディスカッション形式で話し合った。

基調発題をしたのは、天理大学おやさと研究所主任・教授の堀内みどり氏。インド思想のほか、天理教の女性観、宗教と女性などを研究テーマとしている堀内氏はこの日、ヒンズー教社会のインドでは、神々が男女の夫婦の姿で描かれたり、両性具有の神も信仰されていたりすることを紹介。そうした神の捉え方から、男女それぞれの可能性や協働の在り方を見ることができるのではないかと提示した。

その上で、「女性たちが担ってきた、あるいは担わされてきた日常・生活の、身近で、絶対に必要な、些細な、これまでは表舞台に出ていなかった行為や考え方こそが、世界の平和に不可欠なのでは」と指摘。実際に女性たちが中心となって起こった運動として、1970年代にインドの森林地帯に住む女性たちが「木を切るなら私の体を切って」と木に抱き付いて伐採に抵抗し、開発者から森林を守った「チプコ運動」を紹介するなどした。

宗教者同士の協働としては、「台湾のマザー・テレサ」とも呼ばれた台湾の尼僧、釈証厳(しゃく・しょうごん)が創設した「慈済基金会」や、1890年代にインドで始まった「ラーマクリシュナ運動」を取り上げた。また、天理教の教え「十全の守護」にも触れ、女性の心構えや特徴として理解されることのある「つなぐ」という特質は、女性に限らず人間一人一人に備えられたものでもあり、人は誰でも「つながりあう」ことが可能な存在だと伝えた。

パネリストとしては、WCRP日本委平和研究所所員で清泉女子大学教授の松井ケティ氏(カトリック)、WCRP日本委理事で元関西学院大学教授の山本俊正氏(プロテスタント)、WCRP日本委女性部会事務局長の河田尚子氏(イスラム教)の3人が発題した。

松井氏は、「いのちを生む役割」を担う女性だからこそ、いのちの大切さを知る母性的な側面があり、いのちを守ることへの実践が期待されているのではないかと語った。その上で、リベリア内戦を和平に導いたキリスト教徒とイスラム教徒の女性たちや、イラクのサダム・フセイン大統領(当時)の独裁的行動に抗議をして何回も拘束された女性の前イラク議会議員、災害時の発達障がい児受け入れのための手引き書を作成したWCRP日本委女性部会などを、いのちを守る実践をしている女性たちの例として挙げた。この他、学問的観点から見る男女の態度の傾向性の違いや、さまざまな宗教の教典に書かれている女性の地位と役割をまとめた発刊物を紹介するなどした。

山本氏は、第10回世界大会のテーマ「慈しみの実践」が英語では「caring for」であるとし、保育や看護、介護など「ケア労働」と呼ばれる職業の大半を現在、女性が担っている現実を取り上げた。その上で、ケアとは一言で言えば、「共感や思いやりを持って、社会的に弱くされている人々に寄り添うこと」だとし、新自由主義的経済の中で大切にされてきた競争原理や市場原理とは相反するものだと指摘。新約聖書の使徒言行録4章32節に描かれた所有物を分かち合う初代教会の姿に「慈しみの実践」の一例が見られるとし、「慈しみの実践」は女性宗教者ばかりでなく、すべての人に期待されていることだと語った。

河田氏は、「イスラム教=女性差別の宗教」と見られたり、実際に女性が厳しい立場に立たされているイスラム圏の地域もあったりするが、幾つもの国際会議に参加してきた経験から、活躍している女性イスラム教徒も多数存在することを強調。エジプト出身のオランダ人でイスラム教徒のアッザ・カラム氏が、第10回世界大会で女性としては初めてWCRPの新事務総長に選出されたことも触れ、今後の活躍に期待を示した。

3氏の発題の後には、基調発題者の堀内氏も含め4人で短く意見を交わし、参加者からの質疑に応じた。コーディネーターを務めたWCRP日本委平和研究所所長で武蔵野大学名誉教授の山崎龍明氏は、WCRP日本委の理事に女性が少ないという課題に触れた意見もあったことに言及。最後には、WCRP日本委理事で立正佼成会京都教会教会長の中村憲一郎氏が閉会のあいさつを述べ、参加者一同で「平和の祈り」をささげた。

関連タグ:世界宗教者平和会議(WCRP)松井ケティ山本俊正イスラム教ヒンズー教
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