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生きるってきれいごとでは済まされない 菅野直基

2020年11月24日09時36分 コラムニスト : 菅野直基
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私の10代、20代は、夢と理想ばかりを思い描いていました。誰でもそういう時期があると思います。しかし、ある年齢に達するころから、人生は願った通りには進まないことを体験するようになります。

神の側から見たら、最初は未熟な人のやる気をそがないようにと、ある程度願ったことを叶えさせてくださるのだと思います。のちに、たくましくなったなら、人生の現実を見せてくださり、試練や失敗などを通して訓練し、成長させてくださいます。

人間の側から見たら、最初は夢と理想を追いかけ、情熱を持って生きることで、ある程度願ったことが叶っていくのだと思います。しかし、人生の現実に直面して、徐々に人生の厳しさを知り、夢と理想を手放していくことになります。

人生はきれいごとでは済まされないのです。その現実を直視し、神と共に生きていかなくてはいけません。

神は、人間の罪と、その結果の罰と、すべての苦しみを十字架で背負って死なれ、墓に葬られ、3日目によみがえって信じる人を救ってくださいます。イエス様はすべての問題を背負い、助け、解決してくださる方なのです。その方と一緒に生きていくならば、恐いものはありません。

しかし、神を信じないで生きていくとしたら、すべての現実を自分で背負わなければならないので大変です。人生はきれいごとでは済まされません。きれいなこともありますが、汚いこともあります。そのすべてを、神と共に一歩一歩歩んでいきたいですね。私と一緒に歩いてくださる方がいるので感謝したいと思います。

最後に、マーガレット・F・パワーズ(米国人・女性)が書いた「あしあと(Footprints)」という素敵な詩があるので紹介したいと思います。

「あしあと」
ある夜、私は夢を見た。私は、主とともに、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでの私の人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上に2人のあしあとが残されていた。
一つは私のあしあと、もう一つは主のあしあとであった。
これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
私は砂の上のあしあとに目を留めた。
そこには一つのあしあとしかなかった。
私の人生でいちばんつらく、悲しいときだった。
このことがいつも私の心を乱していたので、私はその悩みについて主にお尋ねした。
「主よ。私があなたに従うと決心したとき、
あなたは、すべての道において私とともに歩み、私と語り合ってくださると約束されました。
それなのに、私の人生の一番つらいとき、一人のあしあとしかなかったのです。
一番あなたを必要としたときに、あなたがなぜ私を捨てられたのか、私には分かりません」
主はささやかれた。
「私の大切な子よ。私はあなたを愛している。
あなたを決して捨てたりはしない。ましてや、苦しみや試みのときに。
あしあとが一つだったとき、私はあなたを背負って歩いていた」

「Footprints」
One night I dreamed a dream.
I was walking along the beach with my Lord.
Across the dark sky flashed scenes from my life.
For each scene, I noticed two sets of footprints in the sand,
one belonging to me and one to my Lord.
When the last scene of my life shot before me
I looked back at the footprints in the sand.
There was only one set of footprints.
I realized that this was at the lowest and saddest times of my life.
This always bothered me and I questioned the Lord about my dilemma.
"Lord, you told me when I decided to follow You,
You would walk and talk with me all the way.
But I'm aware that during the most troublesome times of my life there
is only one set of footprints.
I just don't understand why, when I needed you most, You leave me."
He whispered, "My precious child, I love you and will never leave you
never, ever, during your trials and testings.
When you saw only one set of footprints
it was then that I carried you."

◇

菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■ 新宿福興教会ホームページ(メッセージをくだされば、皆さんの近くの教会を紹介致します)
■ 菅野直基牧師のフェイスブック

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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