コロナ禍でも「生きる力」受け取って 「韓国孤児の母」の生涯描く朗読劇

2020年11月3日13時01分 印刷
+「和解の大切さ」教えてくれた 朗読劇で「韓国孤児の母」描く俳優の水澤心吾さん
水澤心吾さん(写真:寿福滋)

韓国で延べ3千人もの孤児を育て、「韓国孤児の母」と呼ばれた日本人女性、田内千鶴子の生涯を息子の視点から描いた朗読劇「ゆめの木―僕の母は韓国孤児のオモニになった」が8日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区)で上演される。朗読する俳優の水澤心吾(みさわ・しんご)さんは、「コロナ禍で先行きへの不安を感じる方が多いと思いますが、田内さんが生涯を懸けて見せてくれた人としての本当の強さから、生きる力を受け取ってもらえれば」と語る。

田内は1912年、高知県で生まれる。熱心なクリスチャンだった母ハルの影響を受けてクリスチャンに。7歳で朝鮮総督府の官史であった父の赴任地、韓国南部の木浦(モッポ)に渡り、24歳で日本語と音楽の教師として孤児院「木浦共生園」で奉仕するようになる。その後、園長の尹致浩(ユン・チホ)と結婚するが、朝鮮戦争のさなかに食料調達に出掛けたまま、尹は帰らぬ人に。反日感情の渦巻く韓国で、女手一つで孤児たちを養った。63年には韓国文化勲章国民賞を受賞。65年には第1回木浦市市民賞を受賞し、名誉市民になった。68年に58歳でその生涯を閉じるが、木浦市は田内のために初の市民葬を行い、3万人もの弔問者が訪れた。

水澤さんは昨年8月15日の「光復節」前日、韓国東部の浦項(ポハン)で開かれた教会の集会で「ゆめの木」を上演。5千人収容の会場全体がスタンディングオーベーションに包まれた。「和解というこの作品のテーマには、見る人の心を癒やす大きな力があります。大変な時代だからこそ、田内さんが貫かれた愛の強さを多くの人に知ってもらいたいです」

入場無料(席上自由献金あり)。開演は午後1時半(開場同1時)。新型コロナウイルスの感染症対策のため、マスク着用、手指洗浄消毒、検温、3密回避座席への協力をお願いしている。問い合わせは淀橋教会(03・3368・9165)。

関連記事

クリスチャントゥデイからのお願い

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。記事の一つ一つは、記者や翻訳者、さらに編集者の手などを経て配信されているものです。また、多くのコラムニストや寄稿者から原稿をいただくことで、毎日欠かすことなくニュースやコラムを発信できています。

この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、読者の皆様にはぜひ、祈りと共に、毎月定期的にサポートする「サポーター」として(1,000円/月〜)、また単発の「サポート」(3,000円〜)によって応援していただきたく、ご協力をお願い申し上げます。支払いはクレジット決済で可能です。申し込みいただいた方には、毎週のニュースやコラムをまとめた申込者限定の週刊メールマガジンを送らせていただきます。サポーターやサポートの詳細、またクレジットカードをお持ちでない方はこちらをご覧ください。


文化の最新記事 文化の記事一覧ページ

新型コロナウイルス特集ページ

人気記事ランキング

おすすめのコンテンツ【PR】

コラム

主要ニュース