Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化

杉原千畝の生涯描いた一人芝居「決断 命のビザ」が上演300回

2018年1月28日08時56分
  • ツイート
印刷
関連タグ:水澤心吾杉原千畝
水澤心吾一人芝居 「決断 命のビザ ~SEMPO杉原千畝物語~」 300回記念公演会を開催+
杉原千畝を演じる水澤心吾さん(写真:メディア21提供)

俳優の水澤心吾(みさわ・しんご)さんによる一人芝居「決断 命のビザ~SEMPO杉原千畝物語~」が上演300回を迎え、その記念公演会が25日、内幸町ホール(東京都千代田区)で開催された。

第2次世界大戦中にナチス・ドイツの迫害から逃れるユダヤ人を助けた日本の外交官、杉原千畝(ちうね)(1900~86)の生涯を、水澤さんがすべて1人で演じる。初演は2007年で、以来ロングラン公演を続け、08年には米ロサンゼルス、16年にはリトアニアの首都ビリニュスと、物語の舞台となったカウナスでの海外公演も実現させている。

10年にわたって1つの役を演じ続けてきた水澤さん。初めの1、2年間は声が掛からず、上演する機会は少なかったが、次第にその評判が知られていき、今では年間40回は上演しているという。新たな海外公演のオファーも来るなど、作品の知名度はどんどん上がっており、10年続けてきた積み重ねは大きいと水澤さんは感慨深げに話す。

また、5年前に自身もクリスチャンとなった水澤さんは、福音を伝える思いでこの芝居を行っている。以前は、武士道とか、大和魂といった解釈で杉原を演じていた。しかし今は、クリスチャンだった杉原がビザの発給を決断したのは、聖霊に突き動かされたことによると確信し、そのことを芝居でも表現するようにしている。

さらにビザ発給前、杉原が家族に「ここでビザを出さなければ、神を裏切ることになる」と言っていたことを知り、それをヒントに聖書の言葉も芝居の中に加えた。

舞台は、杉原が過去を回想するところから始まる。医師になることを望む父親の反対を押し切り、英語の教師を目指して上京。学費の工面に苦労する中、外務省の留学生募集の記事を見つけ、その人生が大きく動き出す。中国・ハルビン(現・黒龍江省)に留学し、帰国後に結婚。その後、外務省からフィンランドの首都ヘルシンキの日本公使館行きを任じられ、そこから物語の舞台となるカウナスの日本領事館へ。水澤さんのテンポのよい台詞と動きによって、躍動感ある舞台が続き、次々と展開される物語にハラハラさせられる。

そして、「命のビザ」の発給。その決断に迫られ苦悩する姿に、会場からはすすり泣きも聞こえてくる。「主よ、主よ」と何度も祈った後、ビザ発給を決断させる聖書の言葉が与えられる。

「友のために命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」(ヨハネ15:12)

水澤心吾一人芝居 「決断 命のビザ ~SEMPO杉原千畝物語~」 300回記念公演会を開催
(写真:メディア21提供)

カナウスの領事館が閉鎖されるまでの1カ月間、寝る間も惜しんで発給し続けたビザは6千枚。ビザ一枚一枚に、一心不乱に自身のサインを書き入れ、手渡していくシーンは圧巻だ。舞台には1人しかいないはずなのに、たくさんのユダヤ人が水澤さん演じる杉原の周りで、ビザを受け取ろうと手を伸ばしているかのように見える。領事館を立ち退いた後も滞在先のホテルや、発車を待つ列車の中でもビザを発給し続ける。そしてベルリン行きの列車が発車となり、これでもう最後となったとき、1つの叫び声が聞こえた。

「ミスター・スギハラ、私たちはあなたを忘れない。いつか、必ず、必ずもう一度お会いします」

舞台では後半、ビザを発給した責任で外務省を辞めさせられ、愛する子どもを病で亡くすなど、その後の不遇な生涯が描かれるが、杉原はビザを受け取った1人の男性との再会を果たす。その人こそ、ベルリン行きの列車が動き出したときに叫んだユダヤ人だった。

上演後には、杉原の妻である幸子さんが、杉原のビザによって救われたユダヤ人やその家族と再会したビデオも流された。1枚のビザで1人の命が救われた。そして、その人が結婚して子どもを産み、またその子どもが結婚して子どもが生まれる。杉原は、発給したビザ6千枚分の命だけでなく、その何倍、何十倍もの命を救ったのだ。

水澤心吾一人芝居 「決断 命のビザ ~SEMPO杉原千畝物語~」 300回記念公演会を開催
300回記念公演を終え、来場者にあいさつする水澤さん。この日は、これまでの感謝を込め公演は無料で行われた。

また、16年のリトアニア公演の映像も映し出された。カウナスの領事館跡には、杉原がビザを発給したときに使った部屋が保存されており、水澤さんは杉原が使った机とも対面した。300回目の上演を終えた水澤さんは、最後に次のように話した。

「この10年間で変化したことは、救われたことによって人生が変わったことです。今は楽な気持ちで演技をすることができる。芝居を通して、新しい命があるということを人に伝えたい。今後、海外公演でニューヨークに行きますが、ユダヤ人が多いから、どう受けて止めてくれるか心配なところもあります。しかし、すべて神様にお任せです。神様が僕にあった実を実らせてくれると思っています」

■ 2016年のリトアニア公演デイジェスト

関連タグ:水澤心吾杉原千畝
  • ツイート

関連記事

  • 6千人の命を救った杉原千畝のように 「無条件の愛」を知らされた俳優・水澤心吾

  • 【インタビュー】アルメニア共和国駐日大使に聞く アルメニア人とは、アルメニア人虐殺とは

  • 杉原千畝の「命のビザ」史料群 ユネスコ世界記憶遺産の国内候補に決定

  • 杉原千畝、神に背かない生き方 「命のビザ」の決断(動画あり)

  • 鎌倉霊園で杉原千畝氏を記憶する祈り 初めての「パニヒダ」献じられる

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.