軍事境界線で米朝首脳会談、教皇が評価「平和に向けた一歩に」

2019年7月2日06時48分 印刷
+軍事境界線で米朝首脳会談、教皇が評価「平和に向けた一歩に」
世界教会協議会(WCC)の創立70周年を記念する礼拝で、「分裂していてどうして福音を伝えられるか」とメッセージを伝えるローマ教皇フランシスコ=2018年6月21日、エキュメニカルセンター(スイス・ジュネーブ)で(写真:WCC / Magnus Aronson)

ローマ教皇フランシスコは6月30日、日曜日恒例の「お告げの祈り(アンジェルスの祈り)」の講話の中で、この日行われた米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による3回目の会談に触れ、肯定的に受け止めるコメントを語った。

カトリック・ヘラルド(英語)によると、教皇は講話の最後に「つい数時間前、われわれは朝鮮半島で出会いの文化の良い例を目にしました」と述べ、韓国・北朝鮮間の軍事境界線(非武装地帯・DMZ)で急きょ実現した米朝首脳会談に言及。「この重要な意思表示が、朝鮮半島だけでなく、世界全体のためにも、平和に向けた道のりのさらなる一歩となるよう祈りつつ、(会談の)主役となった人たちに敬意を表します」と語った。

米朝間の協議は、ベトナム・ハノイで2月に行われた2回目の首脳会談が物別れに終わったことから停滞していた。しかし、3回目となる今回の会談は、トランプ氏のツイッターへの投稿で急きょ実現した。

大阪で開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に出席していたトランプ氏は29日朝、ツイッターに「もし北朝鮮の金委員長がこれを見ているのであれば、あいさつの握手をするために、境界線・DMZで彼と会うかもしれない!?」とコメントした。そして、同日夜にはソウル入りし、30日午後に軍事境界線上にある板門店(パンムンジョム)で金氏と面会。米国の現職大統領としては初めて境界線を越えて約1分間、北朝鮮側に渡った。その後、韓国側の施設で金氏と約1時間にわたって会談し、非核化協議の再開などで合意した。

ただし会談は、突然決まったものではなく、事前に開催に向け協議が行われていたとする見方もある。金氏は10日に、トランプ氏は23日に、それぞれに宛てた親書を送っており、予め会談に関するやりとりがあった可能性があるからだ。

一方、カトリック・ヘラルドによると、韓国のカトリック教会は会談5日前の25日、軍事境界線近くで、朝鮮戦争勃発69周年を覚え、朝鮮半島の平和と和解を祈る2万人規模のミサを開催していた。また教皇は4月、韓国・北朝鮮の指導者に向けたメッセージで、「調和と一致に向けた追求は、忍耐強く、かつ粘り強い努力を通して、分裂と対立を乗り越えることができる」と語っていた。

関連記事

クリスチャントゥデイからのお願い

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。記事の一つ一つは、記者や翻訳者、さらに編集者の手などを経て配信されているものです。また、多くのコラムニストや寄稿者から原稿をいただくことで、毎日欠かすことなくニュースやコラムを発信できています。

この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、読者の皆様にはぜひ、祈りと共に、毎月定期的にサポートする「サポーター」として(1,000円/月〜)、また単発の「サポート」(3,000円〜)によって応援していただきたく、ご協力をお願い申し上げます。支払いはクレジット決済で可能です。申し込みいただいた方には、毎週のニュースやコラムをまとめた申込者限定の週刊メールマガジンを送らせていただきます。サポーターやサポートの詳細、またクレジットカードをお持ちでない方はこちらをご覧ください。

国際の最新記事 国際の記事一覧ページ

人気記事ランキング

おすすめのコンテンツ【PR】

コラム

主要ニュース