シリアのキリスト教地区にロケット攻撃、修道院近くで子ども5人死亡

2019年5月15日20時16分 印刷
+シリアのキリスト教地区にロケット攻撃、修道院近くで子ども5人死亡
キリスト教人道団体「ワールドヘルプ」は最近、ヨルダン・シリア国境付近にある難民キャンプを訪れ、支援物資を届けた。(写真:ワールドヘルプ)

シリア西部ハマー県にある正教会系のキリスト教徒が多く住む町スカイラビーヤで12日、ロケット攻撃による激しい爆撃があり、子ども5人を含む6人が死亡、子ども6人を含む8人が負傷した。AP通信によると、ロケット弾は北西部イドリブ県の県都イドリブ付近から発射されたという。

英国に拠点を置くシリア人権監視団(SOHR)によると、死亡したのは6歳から10歳までの子どもたちで、当時は修道院の近くで遊んでいたという。数ブロック離れた所にいた女性(35)も、別のロケット攻撃で死亡した。

国営のシリア・アラブ通信(SANA)は、シリア政府軍が掌握しているスカラビーヤに対する攻撃は、アルカイダ系の反政府勢力によるものだと伝えた。

地元のマハール・ハダッド司祭はAP通信に対し、「ここ数日は攻撃が落ち着いていたので、子どもたちは遊びに出掛けました」と語った。

SANAによると、シリア軍は、反政府勢力の最後の砦となっているイドリブ県の南端沿いに展開する反乱軍に向けて攻撃を行い、報復したという。

地元の住民によると、以前はアルカイダの一派だった武装組織「タハリール・アルシャーム機構」(HTS)は、今も同地域で最も支配的で、キリスト教徒の土地や家屋を没収しているという。SOHRによると、同地域では過去1カ月間に暴力が急増し、約300人が死亡した。

国際キリスト教コンサーン(ICC、英語)の中東地域マネージャーを務めるクレア・エバンズ氏は、キリスト教徒が内戦で政府側と反政府側の双方の犠牲になっていると語った。

「シリア内戦は、民間人に対する無差別殺人と無意味な暴力の悲しい実例です」

「イドリブの状況が悪化すれば、その結果として大虐殺が増加すると多くの人が警鐘を鳴らしています。まず初めに犠牲になってきたのはキリスト教徒です。彼らは無力な二級市民と見なされることが多いために、大きな犠牲を払っているのです」

「キリスト教徒の村々は、内戦に関わる複数の派閥による大規模な戦略の犠牲になっています。私たちは犠牲者の家族を祈りに覚え、シリア内戦の各陣営の狭間に立たされる信者の安全のために祈り続けなければなりません」

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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