中国のカトリック系「地下教会」2教区、公認教会に一本化

2018年12月17日23時18分 印刷
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(写真:Gary Lerude)
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【CJC】バチカン(ローマ教皇庁)が任命した司教による中国の政府非公認組織「地下教会」の2教区が16日までに、公認教会「中国天主教愛国会」に一本化された。中国が単独で任命していた7人の政府系司教をローマ教皇フランシスコが追認して和解に達した。

中国ではバチカンとの対立から福建省閩東(ミントウ)教区と広東省汕頭(スワトウ)教区で、政府系司教とバチカン系司教が共に地位を主張しており、9月にバチカンと中国が交わした司教任命をめぐる暫定和解後の動向が注目されていた。

北京の釣魚台(ちょうぎょだい)迎賓館で13日、閩東教区の「地下教会」の司教の任務を、中国天主教愛国会の司教に引き継ぐ式典が行われた。

「地下教会」を引き継いだ司教は詹思禄(チャン・スールー)氏。教皇の承認を受けずに司教に任命されたことで自動的にバチカンから破門されていた1人だが、暫定合意を受けてバチカンが詹氏を司教として追認した。

これまでバチカンが認めてきた「地下教会」側の司教、郭希錦(クオ・シーチン)氏は補佐司教とされた。カトリック系メディア「アジアニュース」によると、北京を訪問したクラウディオ・マリア・チェッリ大司教を団長とするバチカン代表団が「中国教会全体のために犠牲になってほしい」と伝えたという。

閩東教区と同様にバチカンと中国の司教が競合してきた汕頭教区でも、バチカン系の荘建堅(ズアン・ジャンジャン)司教が近く引退し、政府系の黄炳章(ファン・ビンズァン)司教に一本化することが決まった。

中国の宗教政策を担当する王作安(ワン・ツォアン)国家宗教事務局長は「宗教界は党の指導を守る必要がある」との方針を表明。「地下教会」の信者に対して政府公認の教会へ入るよう働き掛けを強めている。

中国への接近を強める教皇フランシスコは暫定合意後、「中国のカトリック教会が再び一体となってほしい」と和解を呼び掛けた。しかし「地下教会」の処遇について、中国政府は見解を明らかにしていない。香港メディアは11月、温州地区の「地下司教」の拘束が暫定合意後も繰り返されていると報じた。

競合のない教区では、バチカンだけが任命した「地下司教」が約20人いるとみられる。その処遇はまだ明らかにされていない。

閩東教区では9万人を超すとみられる信徒のうち、「地下教会」の信者が約8万人と圧倒的に多く、政府系に吸収されることへの不満を吐露する声も出ているという。

※この記事はCJC通信の提供記事を一部編集して掲載したものです。
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