百人一読シーズン2―偉人と聖書の出会いから―(8)速水優 篠原元

2018年12月11日12時31分 コラムニスト : 篠原元 印刷
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速水優

今日は、ある親子の話(実話)からスタートします。

あるところに、お母さんと息子がいました。ある時、お母さんが再婚することになりました。しかし、再婚相手となる男性は連れ子の存在を許してくれなかったそうです。そんなある日、島根県のおじさんが男の子の家にやってきて、男の子はお母さんとおじさんと出掛けることになりました。

おじさんの家に着いて、しばらくすると、お母さんが立ち上がり、どこかに行こうとします。男の子もお母さんと一緒に行こうと立ち上がります。すると、おじさんが「お前は今日からここで暮らすんだ」と言うのです。そして、お母さんは黙って出て行きます。

その時、男の子は悟りました。「自分は、捨てられた」と。おじさんの家での厳しい環境、その家の人たちとなじめない孤独な日々。高校を出るまで彼は耐えました。そして、高校を卒業し、すぐにその家を飛び出し、東京に。

田舎から一人で出てきた青年を待ち受ける、食うや食わずの苦しい日々・・・。生きる原動力は、幼き自分を捨ててあの家を1人で出て行った実母への復讐心。「いつか、あいつを見つけ出して・・・」という気持ち。そして彼は、ある日母親の居所を突き止めたのです。

ずっと思っていました。「再会したら、『何で俺を捨てたんだ!あんたに置いていかれてから、俺がどんなに苦しんできたのか、分かってんのか!!』とぶちまけてやろう」と。

そして、再会の日。突然、その母親は彼の前にガバッと土下座したそうです。そして彼女は、「ごめんなさい。赦(ゆる)してほしいとも言えない・・・。でも、本当に、あの日から1日たりともあなたのことを忘れたことはなかったのよ。ずっと、あなたのことを想って苦しかったわ。まるで、毎日が針のむしろに座らせられているようだった。そしてね、あなたのことを忘れないために、包丁で小指を切り落としたの。毎日この小指の欠けた手を見ては、あなたを思い出していたわ」と言ったそうです。

また、彼女は白いハンカチを取り出し、そのハンカチから、包丁で切り落としたその小指を見せたそうです。

どのような感想を皆さんは持たれるでしょうか?再婚した母親も幸せではなかったでしょうね。捨ててきた息子のことを想い、後悔し、自分を責め、揚げ句の果てには小指まで切り落とす。そして、息子も。実母に捨てられ、おじさんの家では、おじさんの実子たちと折り合いがつかず、高校卒業後に飛び出すようにして1人で上京。赤貧生活の中、生きる望みは実母への復讐心。母も息子も苦しい苦しい日々を過ごしてきたことでしょう。

なぜ、こんな不幸なことになったのでしょうか?ここで、考えていただくために、質問です。あなたならどうしますか?男性の方も女性の方も、既婚者も未婚者も、自分は夫に先立たれた未亡人という設定で考えてみてください。そして、息子が1人いるという設定で。

あなたは息子と貧しくも、2人で幸せに生活してきました。ある日、あなたのことを好いてくれる人が現れ、あなたは再婚することに決めました。しかし彼は、あなたが息子と一緒に来るのを許してはくれない。どんなに言っても、「うん」と言ってくれません。

皆さん、どうしますか?選択肢は2つとしますね。1つ目は、再婚するために息子を親戚に預ける。2つ目は、彼との話はなかったことにして、息子と一緒に頑張って生きていくことを選ぶ。はい、どっちでしょうか?皆さんなら、どっちを選びますか?

結論から言いますと、その男性との再婚話を捨てた方が、息子にとってもあなたにとっても幸せなことです。そうですよね?

息子を捨てて再婚しても、息子の心に一生ものの傷を背負わせることになるでしょう。「俺は母親に捨てられた存在なんだ・・・」と。また、息子は親戚の家で孤独やいじめを体験するかもしれない。何よりも、息子は実母であるあなたのことを恨むでしょうね。

実母を恨まないといけない。これは、大きな苦痛であり、不幸なことです。あなたも再婚相手と幸せに暮らそうとしても、捨ててしまった息子の顔が毎日浮かんでくるでしょう。

あなたにとっても息子にとっても幸せなのは、貧しい生活かもしれないし、父親がいない寂しさを息子が感じることがあるかもしれないけれど、あなたの愛情を息子にたっぷりと注いで、親子2人で頑張って乗り切っていくことでしょう。

一緒にいる、一緒に過ごしていく、これが幸せの秘訣です。家族を捨てる、家族が離れ離れになる、これは不幸せの始まりとなります。

人間にとって一番の幸せは何でしょうか?億万長者、金持ちになること?有名人、政治家になること?キレイな奥さん(カッコいい旦那さん)を得ること?高級車、ベンツを乗り回すこと?年末の宝くじで1等に当選すること?

本当にあなたにとって幸せなことは、そんなものではありません。もっと幸せなことがあるのです。2018年を幸せの中で終わり、幸せ絶好調の2019年を迎えるために、以下のことを知ってください。

あなたにとって本当に幸せなことは、あなたを創ってくれた存在に感謝することです。そしてその存在は、あなたを愛してくれていますから、その愛を素直に受け取ることです。その存在とは、唯一本物の神であるキリストの神様です。このキリストの神様と一緒にいること、これが、あなたにとって最高に幸せなことなのです。

キリストの神様は第一に、人間が作っているような木や石などの神々なんかではありません。地蔵や神社仏閣とかで拝むなんて、じっくり考えたら変なことじゃないですか?だって、人間が作った建造物とかを、年末年始に何で人間の方が拝みにいかないといけないんですかね?

父親と母親が息子をかわいがるのは分かりますよ。でも、自分らが産んで育てた、その息子を拝むとか礼拝するとかなんてあり得ないですよね。同じく、人の方が作った地蔵やら神社仏閣にあるものなんかに手を合わせたりするのは、的外れですね。

キリストの神様はそんな神々とは違って、人間をも創造した、本物で唯一の神様なのです。そのことが、世界のベストセラーである聖書の創世記1章に書いてありますから読んでみてください。

2018年を終える前に、どうぞ、あなたの存在価値を認識し直してください。そうしたら、もっと幸せになりますから。

あなたは、サルから進化した偶然の産物なんかではありません。また、1つの精子と1つの卵子がたまたま受精して、たまたま生まれてきた存在でもありません。本当の神であるキリストの神様が、あなたを愛して、あなたを創造しました。世界のベストセラーである聖書は、そのように教えてくれています。

素晴らしいですねぇ。ありがたい話ですねぇ。神様の方が、あなたを愛してくれているんですから。だからこそ、あなたを創造し、あなたを愛してくれているお方である、キリストの神様と一緒にいること、これが最高に重要であり、また最高に幸せなことなのです。

人間的に考えても、息子や娘は両親の愛を受けて育ち、両親の愛の中で育てられるべきですし、成長して社会に出たら、年老いた両親の世話をし、両親に幸せになってもらうべきですよね。

同じく、あなたもキリストの神様に創られ、愛されているのですから、その神様と一緒にいて、その愛を受け取り、その神様の喜ばれることをして、その神様と幸せに生きるべきなのです。

キリストの神様は、このように語ってくれています。

「人よ。何が良いことなのか。・・・それは、・・・あなたの神とともに歩むことではないか」(旧約聖書・ミカ書)

本当の神様と一緒に生きていく。本当の神様を無視し、怒らせながら生きていく。どっちが正しい、良い、幸せでしょうか?一目瞭然のはずです。どちらを選ぶのもあなたの自由です。でも、どっちを選ぶかで、幸せが決まります。

第28代日銀総裁を務めた速水優という人物がこのように語りました。

「・・・『恐れるな、わたしはあなたと共におる』(イザヤ43:5、口語訳)という・・・に励まされました。私は『主共にいます』『主われを愛す』『主すべてを知りたもう』という三つのことを心の中に入れて出て行けば、人を恐れないで・・・」(『100人の聖書』86ページ)

そうです。あなたを創造し、あなたを愛してくれているキリストの神様は、目には見えないけれども実際に存在して、あなたのすべてを知ってくれているのです。

「あぁ。誰も分かってくれてないな・・・」と思いませんか?「頑張って!応援してるから」と言われても、むなしく感じる時がありませんか?

でも、キリストの神様は、あなたのすべてを知ってくれているんですね。あなたの痛みも悲しみも悔しさも涙も怒りも怖さも。あなたのすべてを分かってくれているお方がいる。

また、何度も言いますが、キリストの神様は、あなたを愛してくれているのです。言い方を変えれば、あなたの弱さ、あなたの中にある闇、過去のいろいろな失敗、現在してしまっているいろんなこと、それらも知っていて、それでもあなたのことを愛してくれているのです。

そして、ラストです。キリストの神様は、あなたと一緒にいてくださるようになるのです。夜も昼も、凍えるような寒い日も、ぐったりするような暑い日も。あなたがそれを願い、そうしていただくためのことを果たすならばですが・・・。

どうすればいいか、何を果たせばいいのか?それは、簡単です。キリストの神様を信じるクリスチャンになるだけです。あの、難しく考える必要はまったくありません。いろいろちゅうちょする必要もありません。

クリスチャンになったら、タバコをやめないといけない、酒を飲めない。そんなことはありません。また、修行しないといけない、教会で強制的にお金を取られるとか。それも、ありません。

クリスチャンになるということは非常に簡単で、単純で、そして当然のことなんです。自分を創造し、愛してくれているキリストの神様を信じること。それだけです。それが、クリスチャンです。

(どのように信じるのか、要するに、重要な「信じ方」については、シーズン1の100で紹介していますから、要チェックです)

あなたがキリストの神様を信じ、クリスチャンになったなら、キリストの神様はいつもあなたと一緒にいてくださるようになります。その瞬間から。ピンチの日も、逆境の日も、死にたいと思うような日も。いつでもどこでも、神様が共にいてくれる。こんなに幸せなことはないですよね?

そんな生活を始めることができます!お金はかかりません。シーズン1の100で紹介している方法で、キリストの神様を信じるだけでよいのです。

キリストの神様を信じ、クリスチャンになるか。もしくは、この話を信じないで、このまま生き続けるか。選択肢は2つだけです。そして、あなたの選択次第で今後のあなたのすべてが変わってきます。

2018年を幸せいっぱいで終え、新しい2019年も幸せに溢れる1年にするためにも、最高の選択を今日なさってください・・・。

次回の百人一読は、来年の元旦のアップです。新年早々登場するのは、『二都物語』や『クリスマス・キャロル』で映画化もされ、現代も読み継がれている作品の数々が有名なチャールズ・ディケンズ。新年を迎えるにピッタリの特ダネ情報を本当にたくさんご提供します!それでは、2019年1月1日にコラム百人一読で。

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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書

『100人の聖書』

本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)

ご注文は、全国の書店・キリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。

篠原元

篠原元(しのはら・げん)

1991年7月、東京都千代田区生まれ。プロテスタント・炎リバイバル教会伝道師。JTJ宣教神学校卒業、アンテオケ国際宣教神学校卒業、同神学院中退。現在、VIPクラブ、キリスト教各団体、ホテルなどにて講演、またテレビ番組「ライフ・ライン」などに出演するなど多方面で活動中。2017年1月に有志のメンバーにより設立された社会福祉活動団体「100人の聖書基金」の、学校・児童養護施設・病院などへの書籍寄贈活動に著者として携わっている。著書に『100人の聖書』(発行:イーグレープ)がある。

炎リバイバル教会ホームページ

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