闇から光へ~的外れからの解放~(73)情報商材 佐伯玲子

2018年12月3日11時15分 コラムニスト : 佐伯玲子 印刷
Facebookでシェアする Twitterでシェアする
関連タグ:佐伯玲子

「手術しないで子宮筋腫を治す方法はないものか?」と・・・X教とレイキだけでは不安になった私は必死で探し、「ホルモンバランスを整えれば、子宮筋腫は改善する!」というマニュアルの情報商材を見つけました。約1万5千円もしたその商材は、A4サイズで厚さ約1センチのプリンター印刷された簡易な冊子でしたが、「これで治るなら!!」と祈る思いで読みました。

そこには、子宮筋腫を改善(小さく)するための食品選び・摂取方法・レシピ・食べてはいけない食品・子宮筋腫になる原因・・・等々が、Q&A形式で分かりやすく記載されていて、また、電話相談も、考案者である“T先生”自らが対応してくださったこともあり、とりあえずの安心感は得ることができました。

そして、しばらくすると「ホルモンバランスセミナー」なる案内が届き、私は渋谷区の閑静な高級住宅街にあった、お洒落なオフィスに出向きました。筋腫に安全な材料で作ったパンケーキで、お茶を楽しみながらのセミナーは、ホルモンバランスの知識を得られるだけでなく、心が和み、同じ悩みを持つ人たちとの情報交換もできて、ストイックな食事療法期間の励みになりました。

こうして、T先生と親しくなっていった私は、やがてスタッフとして働くこととなり、「働きながら直接指導を受けられる。なんて自分は幸運なんだ!!」と喜びました。そこには、私と同じぐらいに筋腫でお腹が膨らんでしまったBさんという方も勤務されていて、共に「アンチ手術派」だったのですぐに意気投合し、心強い仲間となりました。

ところが、勤め始めて間もなく、徐々に大きくなっていた筋腫が、左足鼠蹊(そけい)部を圧迫し始め、リンパの流れが鈍り、痛みを伴い、左足全体が腫れ上がってしまい、それを無理やり流そうと中国式リンパマッサージをした結果、状態が悪化。激痛と腫れで歩行困難となり、約1カ月間、家で寝たきり状態になってしまったのです!

心配した母が、愛知県から上京し、私の看病や息子の世話をしてくれたのは、本当に感謝でした。この時、「十字式」という治療を紹介され、通ったこともありました。

なんとか杖をつきながら歩けるまでに回復し、仕事に復帰しましたが、長時間立ったままの混雑時の電車通勤は大変つらく、また、座ってのデスクワークはむくみと痛みが出るため、左足を常に椅子に乗せ、血液とリンパ液が下がらないように上げていなければならないといった“不自由な状態”がしばらく続きました。

T先生から「リンパと血液の循環を良くするから摂取しなさい」と某社のサプリメントを薦められ、しばらく飲んでいましたが、それなりに値が張り、家計に影響が出てきました。体を壊してばかりで、稼いだお給料も治療代やサプリメント代となって消えていき、「働けど、働けど、なおわが暮らし楽にならざり~」状態・・・。

しかもそのサプリメントは、某ネットワークビジネスの製品で、T先生は自分のマニュアルユーザーに「筋腫改善のサポート」と言って薦めていたのです。確かに、成分・製法は感心するところもある製品ではありました。が、上手く会員を増やしている、という点に違和感を覚えました。そして、その辺りからいろいろなことが起き始めていきました。

私が芸能関係にいたことから、「商材CDを作るための制作スタッフを用意するように」という依頼から始まって、次々とさまざまな要求をされ、内容も段々エスカレートしていき、それでも何とか頑張って応え続けていたのですが・・・。ある日、「最近、業績が悪くなったから、明日から休んでくれない?!」と突然の“解雇通告”をされてしまったのです。

雇用契約書を交わしていなかったため、何も言えず、帰るしかありませんでした。ショーパブ時代に“ギャラ未払いで夜逃げされた”ときよりショックでした。それ以降、別件で何度か電話しても、「解雇したことを責められる」と思ったのか、2度とつながることはなく、縁はプツリと切れてしまいました。

業績悪化が事実であったかは分かりませんが、このことで「子宮筋腫改善マニュアル」からも見捨てられた気持ちになり、マニュアル自体も信じられなくなって、やめていた肉や乳製品を再び口にするようになっていきました。せっかく「少し良くなってきた」と感じていたのに・・・。

左足は、なんとか普通の生活が送れるまでに回復しましたが、腫れ上がった際に出来た黒い色素沈着や、足を使い過ぎるとむくみやすく、しばしば痺れを伴うといった後遺症が残りました。(現在は踊れるまでに癒やされたこと、イエス様に本当に感謝しています)

しかし、突然の失業で途方に暮れていた私に、主はすぐ次の仕事を備え助けてくださいました。(ノンクリスチャンの時でさえ・・・)。それは、外資系のドッグフードの会社でした。

<<前回へ

佐伯玲子

佐伯玲子(さえき・れいこ)

愛知県豊田市出身。名古屋造形芸術短期大学造形芸術科プロダクトデザインコース卒業後、役者を目指し上京。幼少より得意だった物まねを生かし、ホリプロお笑い部門第1期生として、バラエティーやドラマ、舞台などで活動。結婚後は、プレイヤーの他、脚本、演出、プロデュースといった制作活動を行う。26歳の時に出会ったカルトの洗脳により、離婚、度重なる病やけがで、生命危機一髪の2012年秋、イエス・キリストに出会い、22年間に及ぶカルト洗脳から救われる。2015年春より、神様から賛美を使って歌って踊るエクササイズ「賛美クス」を与えられ、フィットネスを通した伝道を行っている。教会はもちろん、ノンクリスチャンの人たちに、賛美の「力」と「神様に感謝をささげることの喜び」を、ステージパフォーマンスやレッスンを通して発信している。「主イエスの恵み教会」所属。

B.B Wonderland公式サイト

Facebookでシェアする Twitterでシェアする
関連タグ:佐伯玲子

関連記事

クリスチャントゥデイからのお願い

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。

記事の一つ一つは、記者が取材をして書き上げ、翻訳者が海外のニュースを邦訳し、さらに編集者や校閲者の手も経て配信しているものです。また、多くのコラムニストや寄稿者から原稿をいただくことで、毎日欠かすことなくニュースやコラムを発信できています。

この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、読者の皆様にはぜひ、祈りと共に、定期的にサポートする「サポーター」として(1,000円/月〜)、また単発の「サポート」(3,000円〜)によって応援していただきたく、ご協力をお願い申し上げます。支払いはクレジット決済(Paypal)で可能です。希望者には、週刊メールマガジンも送らせていただきます。サポーターやサポートの詳細、またクレジットカードをお持ちでない方はこちらをご覧ください。

  • 金額を指定:
  • 金額を選択:

コラムの最新記事 コラムの記事一覧ページ

主要ニュース

コラム

人気記事ランキング