「オレンジゴスペル」を知ってください!(3)このままでは日本はマズイ!? 日本全体を照らす大きな光を!

2018年10月11日23時43分 執筆者 : 打木希瑶子 印刷
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関連タグ:児童虐待
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「合唱のように子育てはみんなで!」がオレンジゴスペルのスローガン。大人たちの合唱に合わせて、子どもたちが素晴らしいダンスを披露してくれた。(オレンジゴスペル2016より)。
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これまで2回にわたって、オレンジゴスペルについて書いてきました。そしていよいよ今回が最終回。この2週間で、読んでくださった方々から、さまざまなコメントをいただきました。その反響の大きさに私自身が驚いています。「社会を変えなくちゃと思った」「来年はオレンジゴスペルを地元で開きたい」と言ってくださった人、自分のドメスティックバイオレンス(DV)体験をカミングアウトした人、子育ての悩みを打ち明けてくれた人、「オレンジゴスペルの仲間に入れてください」と言ってくれた人もいました。ご紹介しきれないほどのコメントがニューヨークまで届き、大変励まされました。

さて、警察庁が10月4日に発表した報告書によると、親などから虐待を受けた疑いがあるとして全国の警察が今年上半期(1~6月)に児童相談所に通告した18歳未満の子どもは、3万7113人に上り、昨年同期に比べて22・6パーセントも増加したそうです。これは、半期ごとの統計を取り始めた2011年以降最多で、7年連続の増加とのことです。しかし、これだけで「虐待が増えている」と見なすのは性急だと思います。最近では、子ども虐待の防止を呼び掛ける「オレンジリボン運動」の認知度も上がり、子ども虐待の通報や相談を24時間受け付ける全国共通ダイヤル「189」(イチハヤク)もできました。以前よりも簡単に通報できるようになったことで、通報件数が増えたと考える方が自然だと思います。

児童虐待防止法第6条には「児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに、これを市町村、都道府県の設置する福祉事務所若(も)しくは児童相談所又は児童委員を介して市町村、都道府県の設置する福祉事務所若しくは児童相談所に通告しなければならない」と書かれています。つまり「おや?」と思ったら、誰もが通報しなくてはならないのです。

通報件数が増えることで、救われる命が増えるのであれば、それは素晴らしいことです。しかし、その後はさらに次のステップに行かなくてはなりません。「保護された子どもたちをどうするか」という問題や、「そもそも虐待が起きないようにするためにはどうすればよいのか」を考えなくてはなりません。子ども虐待だけでなく、弱者を虐げる行為というものは、そもそも加害者の心に問題があります。何か大きな問題を抱えていて、解決方法が分からない場合、その不安やいら立ちから弱者などへの「八つ当たり」行為をしてしまう。それが主な虐待加害者の心理です。ですから、加害者の不安を取り除くことが必要なのです。子ども虐待の場合は、親たちの不安材料を取り除いてあげなくてはならないということになります。

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児童相談所全国共通ダイヤル「189」(イチハヤク)のポスター。全国に配布され掲示されている。(画像:厚生労働省)

日本の子ども虐待の問題は、単に「子どもがかわいそう」という程度のことではありません。今の日本社会の実態を表していると思うからです。他にもさまざまな社会問題があり、政治や経済、教育においても多くの問題がありますが、どうも私には、社会全体が「臭い物にふたをする」傾向にあるように見えます。大人たちが、これまで見て見ぬふりをし「何とかなるだろう」「誰かやるだろう」などと無責任なことをしてきた結果が、子ども虐待という形で現れたのではないでしょうか。

もともと日本の児童養護施設は、戦後の戦争孤児のために始まったと聞いています。先進国である日本で、いまだに多くの子どもたちが、施設が満杯になるほど送り込まれる状況は異常です。「Whatever is hidden away will be brought out into the open, and whatever is covered up will be uncovered.(隠れているもので、あらわにならないものはなく、秘められたもので、公にならないものはない)」(マルコ4:22)。このまま放っておくと、日本は崩壊する。これ以上、日本は問題を隠し通すことはできない。そう判断した神様は、子ども虐待という形を通して、今の日本全体の問題を明るみにし、警鐘を鳴らしているのではないでしょうか。

私は聖書を勉強していく中で、「滅びの民」と今の日本人が重なることがあります。『未来の年表』(講談社)を書いたジャーナリストの河合雅司さんが「もうすぐ、日本人が“絶滅危惧種”になる日がやってくる」と言っていたのを聞き、私の考えもまんざら的外れではないなと思いました。かなりまずい状況にきていると思うのです。

「少子化って、ただ子どもが減っていくだけのことでしょう?」などと、他人事のように思ってはいけません。子どもが減るということは、未来が減るという意味です。まず労働力が不足してきます。今の私たちが老後を迎えたとき、働き手が少ないので介護の手は不足します。「われわれは死ぬまで自分の世話は自分で」ということになるわけです(苦笑)。

しかし、その程度ではすみません。もっと大変なことが待ち構えています。若い人たちが減れば消費が少なくなりますから、お店も今ほどたくさん必要ではなくなります。つまり、今ほどの国内ビジネスが期待できなくなるわけです。日本経済が縮小傾向に進むわけですから、当然、国の税収は減ります。とくに過疎地は機能しなくなります。考えたくもないですが、例えば災害でどこかの道路が機能しなくなっても、国が「お金がないので直せません」などと言うことも起きてくる可能性があるわけです。このまま放っておけば、日本は河合さんの言うように、将来、崩壊してしまうかもしれません。崩壊すればどうなるのか。日本人は生きる場所を失い、難民になるのです。神様は私たちよりもずっと先が見えています。ですから、そんなことが起きないように私たちに警鐘を鳴らしてくださっているのではないでしょうか。

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今回、来日するアンドレア・マクラーキン・メリニさん。ゴスペルの本場・米国のレコーディングアーティストの実力は天からのギフト。お楽しみに!(写真:Gospel Now)

そんなことを考えていたら、不思議な発見をしました。何とオレンジゴスペルの開催地は、クリスチャン人口が多い地域やクリスチャン人口が増えている地域と連動しているのです!

文化庁の最新の調査結果によると、クリスチャンが多い都道府県トップ10は、上から東京、神奈川、大阪、兵庫、福岡、愛知、埼玉、千葉です。これらの地域はオレンジゴスペルが何度か開催されている場所です。単に総人口そのものが多い都道府県だから、クリスチャン人口も比例しているだけ、という突っ込みがありそうですが、そうでもないのです。

まず、東京でのオレンジゴスペルの開催規模は年々縮小傾向にありますが、クリスチャン人口も前年と比べ3千人近く減少しています。神奈川もオレンジゴスペルの開催がこの数年ありませんが、クリスチャン人口も2800人以上減少しています。それに比べ、ここ数年、毎年オレンジゴスペルが開催されている愛知は、クリスチャン人口が400人以上増えています。また、同じく開催が続いている秋田は人口の減少が日本一と著しいにもかかわらず、クリスチャン人口が115人増えています。

クリスチャンが少ない都道府県トップ10は、少ない順で、福井、島根、富山、鳥取、徳島、高知、佐賀、岩手、香川、山梨となっています。オレンジゴスペルはこれらの都道府県でまったく開催されていません。鳥取は、オレンジゴスペルの前身となるコンサートを開催したことがありますが、クリスチャンが少ない都道府県としては1位から4位に順位を下げており、つまりクリスチャン人口が増えています。

このようにクリスチャン人口と、オレンジゴスペルの開催地や開催頻度がなぜか連動しているのです。そうすると、オレンジゴスペルという企画は、もはや私ではなく「天からのメッセージ」なのではないかとも思えるのです!

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ダニー・イーソンさん。オレンジゴスペルのコンサート最後に歌う「Don't Give Up」の作曲者。とても元気が出る曲で、イベントの最後は会場全体が一体になります。(オレンジゴスペル2012より)

神様は必ずご自身の計画を果たされるはずです。子どもたちが幸せになれない国は滅びます。なぜなら、子どもたちは私たちの未来であり、子どもたちを幸せにできなければ、日本の将来に幸せは来ないからです。聖書には「Don’t make your children angry, but raise them with the kind of teaching and training you learn from the Lord.(子供を怒らせてはなりません。主がしつけ諭されるように、育てなさい)」(エフェソ6:4)と書かれています。大人たちは、子どもたちを幸せにする使命があるのです。「子育ては合唱のようにみんなで!」というオレンジゴスペルのスローガンが、日本全国に広がっていけば、大人たちの意識が変わっていき、親たちの不安も軽減されます。そのためには、皆さんに何らかの行動を起こしてもらわなくてはなりません。

「祈ってさえいれば、神様が変えてくれる」。果たしてこれは本当に正しい考えでしょうか。皆さんが「神様、私の体重を減らしてください」と祈りながら、チョコレートやポテトチップスを毎日食べていて、ダイエットができますか。そんなバカげたことはありません。祈りと願い事は違うのです。

皆さんが日本の未来に少しでも不安を持っているならば、その不安を取り除くための行動を起こしてください。例えば、オレンジゴスペルの活動に賛同してくださるならば、SNSやメールで、コンサートの情報や私のこの3回シリーズの寄稿をシェアしてください。あるいは、オレンジゴスペルのチラシを取り寄せて誰かに渡したり、電話や手紙でお知らせしたり、誰かとの会話の中でオレンジゴスペルの話をしてください。そして、アクションを起こしたら「この私の小さな働きがどうか日本の未来を変えますように」と祈ってください。

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5千円以上の寄付者には、オレンジゴスペルのコンサートが収録されたDVD(非売品)を贈呈中です。素晴らしいゴスペルコンサートとメッセージが収められた感動の1枚です。今年の会場には2作目も用意されています。会場に来られない方には郵送もしています。もちろん、寄付は金額に関わらずお受けしています(オレンジゴスペル寄付専用口座:みずほ銀行 吉祥寺支店(普)1643828 オレンジゴスペル実行委員会募金口)。寄付に関する詳細はこちら

神様は今、「日本という舞台」を作りました。そして、その舞台に関心を持った人は、日本という舞台の中で特別にスポットライトを照らされた人です。スポットライトとは「特別な人」に当てられるものです。最初は大きな舞台で一人、ライトを当てられても、何をしてよいか分からないかもしれません。声を上げることができないかもしれません。しかし、オレンジゴスペルの会場に来れば、そのスポットライトを浴びた同じ仲間がいます。同じ考えを持った仲間がいます。どうか、その仲間と出会ってください。

オレンジゴスペルは、日本の有志たちが作った小さな光です。そこに、スポットライトの当たった人たちが、あちこちから集まってくれば、その光は大きくなります。そしてその光は、やがては日本全体を照らす大きな光になっていくはずです。それこそが日本の「明るい未来」です。神様は変わろうとする民を見捨てることは決してありません。本当に神様を信じるならば、「願い事」はやめて、祈りながら近くの会場に来てください!

私は今月21日にニューヨークを発って、来日ゲストのアンドレア・マクラーキン・メリニさんと日本へ向かいます。“This little light of mine! I gonna let it shine!“ 私たちが8年前に起こした小さな光は、近い将来、日本全体を明るく照らす大きな光となることを、私は信じています。会場で皆さんと会えることを心待ちにしています! 最後まで読んでくださった皆さんに感謝します。God Bless You!(終わり)

オレンジゴスペル公式サイト

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打木希瑶子

打木希瑶子(うちき・きょうこ)

米ニューヨーク在住のゴスペル音楽プロデューサー。米国のスピリチャル音楽レーベル「Pure Soul Music」の代表も務め、アジア人として初めて全米最大級のゴスペルコンテストの審査員に選ばれる。日本の「オレンジゴスペル」の企画者でもあり、ゴスペル音楽を使って「子ども虐待防止 オレンジリボン運動」の啓発にも協力している。米ニューヨーク・ハーレムのベテル・ゴスペル・アセンブリー教会で、日本人訪問者のためのバイブルクラスを担当。毎年、100人近い日本人が教会を訪問している。2016年秋からは、毎週水曜日午後10時(日本時間)にオンラインでのバイブルクラス「国際人としての常識“聖書”を学ぼう」を開催している。詳細・問い合わせは「Gospel Now」まで。

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