雪よりも白く(7)十字架の救い 榮義之

2018年9月12日07時32分 コラムニスト : 榮義之 印刷
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キリスト教会に出入りしていたのですが、十字架の意味を知りませんでした。神が愛であり、人間には罪があることを理解しました。どうしたらその罪を取り除き、清い人生を生きていけるのかと思いました。

その時、十字架の救いのメッセージを聞きました。人間の罪は善い行いで清めることはできないのです。イエス・キリストが来られたのは、全人類の罪を取り除くためでした。

旧約聖書には、イエス・キリストについて何百という預言が書かれています。その預言のクライマックスに、「しかし、彼(キリスト)は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎(とが)のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。私たちはみな、羊のようにさまよい、おのおの、自分かってな道に向かって行った。しかし、主は、私たちのすべての咎を彼に負わせた」(イザヤ53:5~6)とあります。

イエス・キリストは不思議な誕生をしました。母のマリヤは処女でしたが、聖霊によりイエス・キリストを宿しました。処女降誕の奇跡です。なぜイエス・キリストはそのようにして生まれなければならなかったのでしょうか。

それは先に述べた通り、人間は原罪を持って生まれるからです。夫婦の交わりによって生まれるものは誰でも罪の中に生まれ、死んでしまいます。人間を救うためには、原罪のない神の子が人間として生まれることが絶対必要でした。言葉を換えれば、神が人間になって来てくださったのです。

イエス・キリストは30歳までは大工として働かれました。生きるすべての悩みや苦しみ、艱難(かんなん)を味わわれました。だから、「重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい」と招くことができたのです。

そういうわけで、神のことについて、あわれみ深い、忠実な大祭司となるため、主はすべての点で兄弟たちと同じようにならなければなりませんでした。それは民の罪のために、なだめがなされるためなのです。主は、ご自身が試みを受けて苦しまれたので、試みられている者たちを助けることがおできになるのです。(へブル2:17~18)

私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです。ですから、私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。(同4:15~16)

イエス・キリストは30歳の時、ヨルダン川でバプテスマを受け、聖霊に満たされて公の生涯に入られました。神が愛であり、私たちの父だから、何も思い煩わなくてもよい、神が心配してくださるから、神を第一にして生活すれば大丈夫と教えました。

神を愛し、隣人を愛することが大切だと言い、幸いな人生のゴールデンルール(黄金律)を教えました。

それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です。(マタイ7:12)

与えなさい。そうすれば、自分も与えられます。人々は量りをよくして、押しつけ、揺すり入れ、あふれるまでにして、ふところに入れてくれるでしょう。あなたがたは、人を量る量りで、自分も量り返してもらうからです。(ルカ6:38)

受けるよりも与えるほうが幸いである。(使徒20:35)

その教えが素晴らしいだけでなく、イエス・キリストは多くの病を癒やされました。私も脳内出血で倒れ、病院で「本当は死んでいたんですよ」と言われました。その証しを『ハレルヤ!と歌いつつ』という小冊子に書きました。

イエス様は素晴らしいお方です。ぜひ、その生涯を書いている4つの福音書(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ)をお読みください。

イエスが行なわれたことは、ほかにもたくさんあるが、もしそれらをいちいち書きしるすなら、世界も、書かれた書物を入れることができまい、と私は思う。(ヨハネ21:25)

しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。(同20:31)

33歳の時、イエス・キリストは十字架の上で死なれました。何の咎も罪もありませんでした。福音書には7回の裁判が書かれていますが、一度も罪に定めることができませんでした。しかし、ユダヤの宗教指導者たちは、その人気と人望をねたみ、「十字架につけろ。十字架につけろ」と民衆を扇動しました。ローマ総督ピラトはその声に負けて、強盗のバラバを特赦し、キリストを十字架につける裁判をしてしまいました。

そのような人間の失敗や過ちを用いて、旧約聖書に何千年にもわたって語られてきた預言は成就したのです。

イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、次の聖書のことばを読んだことがないのですか。『家を建てる者たちの見捨てた石。それが礎の石になった。これは主のなさったことだ。私たちの目には、不思議なことである。』」(マタイ21:42)

イエス・キリストは十字架の上で6時間苦しみを受けられました。十字架上の7つの言葉が残されています。

そのとき、イエスはこう言われた。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」彼らは、くじを引いて、イエスの着物を分けた。(ルカ23:34)

この祈りにどれだけ多くの人が赦(ゆる)され、慰められたことでしょうか。今もなお多くの人々がこの祈りにより、赦され新しい人生を歩んでいます。

その時、十字架にかけられていた犯罪人の一人が「お前はキリストではないか。自分と俺たちを救え」と、悪口を言い始めました。ところが、もう一人は彼をたしなめ、「お前は神をも恐れないのか。お前も俺も自分のしたことの報いを受けているのだから当たり前だろう。だがこの方は、悪いことは何もしなかったのだ」、そして「イエス様、あなたが御国の位にお就きになるときには、俺のことを思い出してください」と言いました。

イエス様は、「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます」と言われました。

この犯罪人は救われるために何もしませんでした。何もできませんでした。ただイエス様を信じただけです。十字架の救いは今も同じです。「アーメン」と言って信じれば救われるのです。

十字架上の言葉は続き、母マリヤにヨハネのことを、「そこに、あなたの息子がいます」と言われ、ヨハネには「そこに、あなたの母がいます」と委ねられました。

昼の12時ごろから空は黒雲で覆われ、3時ごろに「エリ、エリ、レマ、サバクタニ(わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか)」と叫ばれました。そして「わたしは渇く」と言われるイエスに、兵士たちは、酸いぶどう酒を含んだ海綿を差し出しました。

イエス・キリストは全人類の贖(あがな)いが完了したのを知り、「完了した」と宣言されました。そして、「父よ。わが霊を御手にゆだねます」と大声で叫んで息を引き取られました。

それから、アリマタヤのヨセフという、議員の一人で立派な正しい人がピラトのところに行き、イエス・キリストの体の引き渡しを願いました。その体を亜麻布で包み、まだ誰も葬ったことのない、岩に掘られた墓に体を収めました。

その3日後の日曜日の朝、イエス・キリストは死を打ち破り、復活されました。イエス・キリストは生きている、その知らせは世界中を行き巡り、今もなおイエス・キリストの救いは語り続けられているのです。

イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです。(へブル13:8)

(続く)

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※ 本コラムは、小冊子「雪よりも白く」から転載・編集したものです。クリスチャントゥデイをご覧になり小冊子をご希望される方には、1人1冊を無料でプレゼントします。申し込みは、榮義之(メール:elimyoshi@kcn.jp)まで。

榮義之

榮義之(さかえ・よしゆき)

1941年、鹿児島県種子島生まれ。生駒聖書学院学院長、同名誉神学博士。日本ペンテコステ教団代表、エリムキリスト教会主任牧師、エリム宣教会代表、朝日放送ABCラジオ牧師などを歴任。著書に『輝き・可能性への変身』『天の虫けら』『30秒の祈りが世界を変える!』など。

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