百人一読―偉人と聖書の出会いから―(98)高橋是清 篠原元

2018年6月12日17時13分 コラムニスト : 篠原元 印刷
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高橋是清(1854~1936)
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今日は、まず予告させていただきます。今回は長文です。「いつも長いでしょ!」と思われる方、すみません。では、今回はさらに長文です。

さて突然ですが、皆さんは2週間前の月曜日、どこにいて何をしていましたか?「そんなの覚えているわけないでしょ!」という方が多いはずですが、私は2週間前の月曜日(5月28日)、師と一緒に東京の新宿にいました。

新宿ってスゴイですね!私自身、東京在住ですが、あらためてビックリしました。人の多さ、とにかく人、人、人、人、人であることにビックリの連続でした。それで思うことは、あんなに多くの人がいたのに、誰一人としてまったく同じ人はいなかったという、この当たり前の事実です。

どんなにたくさんの人が集まっても、何百万人が集まっても、自分と同じ人は絶対にいないのですよね。人はみんな違っています。名前も顔も性格も考えも身長も外見の特徴も・・・。

ちなみに、師と私、2人で夜の新宿を理由なくうろついていたわけではなく、また夜の街に遊びに行ったわけでもありませんのでご安心ください。実は、「ガチ星」という映画を観に、2人で出掛けてきたわけです。

この「ガチ星」(2018年5月公開。安部賢一さん主演、江口カン監督作品)の予告編を見た師が、直感で「観るべき作品」と判断し、その日のうちに行くというので、私も師の乗る車を運転して、ついて行ったわけです。おそらく、まだどこかの映画館で上映されているはずです。

人間のすべてが描かれています。プロ野球で戦力外通告を受けた男がどんどん堕ちていきます。酒、女、けんか、離婚・・・。そして、揚げ句の果てには旧友であり、自分を雇ってくれた大の恩人の妻と不倫。ギャンブルにはまり、誕生日に久しぶりに会おうと約束していた息子を裏切り、ダメ人間そのものになっていく。そこから競輪選手としての再起を目指すわけです。

競輪学校では、20歳以上も歳の離れた若者たちからのイジメ・・・。人間の汚さ、弱さ、醜さ、そして、強さ、諦めない気持ち、回復・・・。師がベタ褒めする映画も少ないです。ぜひ、時間をとって観に行っていただきたい映画です。今すぐ、「ガチ星」で検索なさってください。

というわけで、2週間前の月曜日、師と私は、新宿の街をかなり歩き(目的の映画館を探しながら)、超名作「ガチ星」を観て、そして、この2人の共通点というと、映画とラーメンともいえますから、「天下一品新宿西口店」(ラーメンの話題が多いコラムで申し訳ありませんが、ここのラーメン最高です。特に「あっさり」ではなくて「こってり」のラーメンが!チェーン店で、ここまでうまいところはないです!天下一品は、都内に結構お店があるので、ぜひチャレンジしてみてください)で、ラーメンを食べてきたわけです!

私とまったく同じ人は誰一人いないのと同じように、この日の私とまったく同じことをこの5月28日にしていたっていう人は、誰一人としていませんよね?

いるはずありません!もし、「いえ、篠原元と同じことを、しかも5月28日にしてましたよ♪」という人がいたら、それは私をつけていたであろう気持ち悪い人ってことになっちゃいます。

とにかく、同じ日本人、同じ都内にいても、みんな違った人格を持っていて、違う歩み方をしているわけです。

さて、急に昔の話になってしまいますが、父方の曽祖父は軍人でした。曽祖父・篠原林一は開墾家の長男として生まれ、先の戦争で、現在の中国に出征しました。その後、曽祖父は山東省に妻や息子たち(私の曾祖母や祖父たち)を呼び寄せます。

曽祖父は砲兵隊に所属し、前線で手、足に1回ずつ被弾。そして、宣撫班の担当となります。その頃の白黒写真が出てきましたので、1枚アップします(写真の裏には、検閲済みの印が有)。

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そんなわけで、私の祖父・篠原俊憲は戦時中に中国で育ったわけです。彼の文章を読むと、かなりの至れり尽くせりの生活だったようで、現地の10代半ばの男の子と女の子の奉公人が家にはいて、掃除や洗濯や靴磨きなど、とにかく何でもしてくれていたようです。

しかし、大本営のニュースが「常に勝利!」と伝え、子どもたち(祖父たち)は大喜びなのを背に、曽祖父はそうでないことを察知していたようで、中国に呼び寄せていた妻子たちを一早く日本に帰国させることにしました。それが昭和18年夏のことです。そして、2年後の夏に終戦。

その後、林一も無事に帰国を果たし、愛媛で農協の設立や地元出身の政治家(経済企画庁長官や総務長官を務めた方で、現在はご子息が政界で活躍されています)の後援会活動に尽くすなどしていましたが、初ひ孫の自分が誕生した数週間後に亡くなります。

そんな曽祖父・林一の長男で、中国や日本で戦時中に育った祖父・俊憲は、山男であり、学者であり、技術者でした。

愛媛県技術士会の会長を務めたり、いろいろ書いたり、講師として呼ばれたりして話しに行くような人でしたが、孫の自分にとっては怖い人でした。ある時は、祖父母の家(松山市)に泊まりにいったものの、山の中で大目玉をくらい、ショックで祖父母の家から逃げ出そうとして、東京にいる父に電話をかけたほどです。

そんな祖父は、相手が誰であろうと、叱るわ、怒鳴るわという人物でした。また、持論をお役所にぶつけて、公開討論会を申し入れたり、市長宛てに質問状を送り付けたりもするような人でした。

とにかく真っすぐな人物で妥協ができない、違う言葉で言えば、我が強くて、周囲がどうであれ自分の道を貫き通す人で、いわば、お役所や一部の人たちには煙たがられるような人物だったはずです。

でも、そんな祖父の葬式。驚いたことに、白髪頭の男性が大泣きしていたり、親族以外の若い女性が泣いていたりと、初孫の自分はビックリでした。祖父の意外な一面を知ったような感じです。

一方で、母方の曽祖父・石山鋭郎は、ビルマに出征します。そして、お国のために戦死します。日本に、妻と幼い息子たちがのこされます。鋭郎の妻・トキ(私の曾祖母)は、亡き夫の弟と再婚・・・。戦争ゆえの悲しみと痛みがこういうところに現れてくるわけです。

ビルマで戦死した鋭郎の次男(私の祖父)は、姉や兄そして異父弟妹と貧しい家庭で育てられます。7人の子どもを抱えた夫妻も大変だったでしょうが、終戦後の食糧がない中で貧しい茨城県の大所帯の家に育つ七人兄弟姉妹は、さぞ苦しかったはずです。

鋭郎の次男は、中学卒業後、高校に行かせてもらえるような状況ではなかったため、15歳で単身上京。浅草の老舗建材店に住み込み丁稚奉公として雇われます。昼は仕事、夜は定時制での学びの日々。そして、22歳のある日、大きな転機を迎えます。

勤め先の社長が、「諸君ら全員の稼ぎよりも、私が所有する競走馬1頭の方がよく稼ぐ!」と社員たちに言ったのです。それを聞いた、鋭郎の次男は、退職を決意。22歳で建材会社を独立創業し、現在に至るのです。この鋭郎の次男(私の祖父)は、グループ会社を率いて、老体に鞭を打って、現役バリバリに今も働いています。

この母方の祖父は、3月に地上を去った父方の祖父・篠原俊憲とはまったく逆の人物だなぁと、私は思います。

とにかく、実業家にも政治家にも、それから役所、警察、消防、税務署などにも友人や知人が多いんですね。警察の署長、消防の署長、税務署長、国税局長、消防総監、警視庁の各部長さん方から表彰状やら感謝状やらをかなり頂いています。

こんな2人、3月に地上を去った篠原俊憲のことも、そして、母方の祖父のことも、自分は本当に尊敬しています。でも、同じ祖父という存在でも、生き方や思想、性格や言動はまったく違います。

また、林一も鋭郎も同じ曽祖父ですが、まったく違います。出征したという事実は同じですが、その後はまったく違います。一方は妻や息子たちを国にのこし戦死、一方は無事に帰国を果たします。

本当に、人の一生はまったく違うものです。同じような共通点があったとしても、その前後の歩みや結果が違ってくるわけです。だから、誰一人として同じ人生を歩む人なんていないし、同じ生き方をする人もいないわけですね。

また、弟や尊敬する先輩、そして私の3人で時々、話しをします。みんな忙しくて、なかなか会えませんが、週に1回、日曜日には3人がそろうので、いろいろ話すチャンスがあるわけです(弟は祖父の建材商を手伝っています。先輩は国のある機関で働いています)。

この3人、みんな若い男で独り身でした。でも、急に弟が結婚したので、既婚者1名、未婚者2名になりました。で、男3人組で何を話しているか、気になりますか?気にならなくても、「気なります!」と答えていただきたいところです。

気になる女性についてでもなく、今人気の女優さんのことでもなく、またおいしいラーメン屋の話でもなく、国政・政治家・外交などの問題について話しているの!すみません、一部の方。期待していたような内容でなくて。

そして、3人とも共通して「確かに、学校のこととかいろいろあるけど、批判ばっかりしていてどうなんの?他に誰が米国と上手に付き合っていけるの?」というような考え方です。

具体的なことは書けませんし、実名なども書けませんが、おおよそ分かっていただけるはずで、私たち3人は、そんな感じです。

私が思うに、人って、みんな五十歩百歩で、みんな誰しも問題があれば、誰しもその人しか持っていない才能や能力があります。だから、批判ばっかりしていてはいけないかなぁと思うわけです。

でも、私たち3人組とまったく違う考えの人も多くいるはずです。みんな考え方やものの捉え方は違いますから。私のすぐ近くにも、私たち3人組とは正反対の考え、持論を持たれた方がいます。

そんな感じで、同じニュースを見聞きしていて、同じ国に生きているのに、ある人はあることに賛成だったり、ある人は同じことに反対だったりするわけです。

人って、一人一人、それぞれ、生まれた環境も育った環境もまったく別で、考え方や物の捉え方もまったく違いますよね。皆さんも、皆さんだけの苦しい体験を経てこられたはずですし、人に言えないような壮絶な過去や家庭環境を抱えている方もいらっしゃるはずです。

それでも、同じ人間として、今現在、生を受け生きています。いつも、明るく笑顔をふりまいているあの彼女にも、人に言えないような過去があるかもしれません。いつもふざけていて、ムードメーカー的存在になってくれているあの彼にも壮絶な過去と深い心の傷があるのかもしれません。

私たちは、周りにいる人のことを、それほど知っていないものです。知っているようで、全然知っていないわけです。友達のことが分かっているようで、その子が今までに体験してきた出来事や悲しみや痛み、生まれた環境のことを分かっていません。

だからこそ、今からは少し優しい目線で生きていきたい、人に接したい、人を見ていきたいですね。彼(彼女)の生きざま、トラウマ、生まれてきた家庭環境、そして、彼(彼女)が心にしまっている深い傷。私たちには分かりませんし、知りません。だからこそ「何で、この子は、いつもこうなんだ!」と怒ってしまう前に、またイライラしてしまう前に、チョッと優しい気持ちで見守ってあげ、配慮してあげ、優しさを伝えてあげることができればいいですね。

そして、どんどん終わりに向けていきますが、先日、師と話しをしました。つまり、私は変わった人間らしいです。確かに、私は、物事を決めたり、進めるときに、消去法でいきます。

皆さんは、レストランでメニューを眺めながら、どう決めますか?「あっ。カツ丼がおいしそうだなぁ!すみませ~ん!カツ丼くださいっ」といきますか?また、出掛ける際は、どうやって目的地を決めますか?「おっ!〇〇公園、いいな!キレイだな。今度、A子(B男)と行こう!」で出掛けますか。

映画を観に行くときは、どうやって映画を選びますか?「あっ。この映画良さそう。今度、観に行こう♪」とか、「おー、広瀬すずさんが主演か。決まりっ!」というような感じでしょうか。

多くの人は、このように決めて、このように選択し、このように進んでいるものと思います。でも、私はまったく逆です。師と話していて、本当に自分は「消去法」で進んでいる、選んでいる、判断しているんだと、あらためて気付きました。

メニューは一通りチェックします。そして、どんどん「今、食べたくないモノ」や「好みでないモノ」を省いていきます。そして、最後まで残ったモノを注文します。ほぼ、こんな感じです!だから、食べたいからコレ!的な選び方は、あんまりしません。

また、本当に時たまですが、まとまった2日、3日の休みを頂けるときがあります(私の伝道師職に連休はほぼありません。土日も年末年始も関係ありません)。そんな時、行き先は消去法で決めます!まず楽なのは、海外旅行が大嫌いなので行先は国内オンリーです(というより、2、3日で海外旅行っていうこと自体無理ですよね)。

行き先は、パック(飛行機の往復チケットやホテル込み)の値段が安くなっている地域、空港から主要都市までが近い地域、この他いろいろと自分なりの条件を出しまくって、それで残った地域に決めます!

「桂浜に行きたいから、高知県に行くんや!」ではなく、「最初から行き先は高知に!」と決まっているわけでもなく、候補地多数の中、値段や地理的問題やその他いろいろな問題を出して、どんどん候補地を消していき、残り続けた地域に決めるという方法です、篠原は。その方法で前回、春に休みが頂けた際は、高知県に行ってきました!

また、「篠原といえば、ラーメンか映画だろ!」と言われそうですが、映画も「これを観たいから観に行く」ことは、ほぼありません!

まず、上映される映画を調べます。PR12やR指定がつくかどうか(ついたら、篠原は観ません)、そして内容が好みかどうか、また、口コミも調べます。そして、内容が好みでなかったり、気にくわないところがあったり(実は、ワガママです)、上映館が遠かったりしたら、省きます。他にもいろいろな条件や理由で省いていき、最後まで残った映画を観に行くわけです。

「コレはダメ!アレは嫌だ!」で消していき、最後まで残ったモノを選ぶ。また、「北海道・・・金額が高い!はい、ダメね!・・・おっ。ここ良い!あっ、でも空港から市街地遠い!ダメね」と消していき、最後まで残った所に出掛ける。

また、「はい、この作品は内容気に入らない。没!・・・この作品は、上映時間が短すぎる、はいダメね!」で観ることのできる映画を絞っていくような人間です、篠原は。

おそらく、皆さんとは違った生き方、選び方、チョイスの仕方、決め方ですよね。

でも、「何やってんだ!そんな生き方、選び方なんて、今すぐやめろ!」とは言わないでくださいね。別に、篠原の生き方、選び方、決め方が法律に触れているわけではありませんから。ただ、皆さんと同じ人間であっても、生き方や選び方や決断の仕方が違うと思うのです。

人は、それぞれに生き方があり、選び方の癖や、決断の仕方があります。それで、良いんですよね。別に、的外れでなくて、そして、法に触れていないならば。

ラストスパートに入ります。よく聴いていた歌が何曲かあります。

「讃美歌ですか?」と聞かれるかもしれません。もちろん「最近、私が歌っているのは、ほぼ讃美歌オンリーです」という答えになりますが、最近は聴いていなくても、よく聴いていて、今でも歌おうと思えば歌える曲があります。ふっと映画やテレビで流れていて耳にすると胸が熱くなるというか、歌いそうになってしまいます。

(1)川嶋あいさん /「天使たちのメロディー」・・・生まれたときには父親が行方不明、母親は重病を患っていて、乳児院で育てられ、3歳で母親が亡くなり、児童養護施設で育ち、5歳で川嶋家の養女に。そんな苦しい幼少期を過ごし、私の外祖父と同じ15歳で単身上京し、路上ライブからスタートした、尊敬する川嶋さんの心に響く曲です。

(2)Mr.Children /「HANABI」・・・あの「コード・ブルー」の主題歌です。ちなみに、7月27日(金)に「劇場版コード・ブルー—ドクターヘリ緊急救命—」(山下智久さん、新垣結衣さん、戸田恵梨香さん、比嘉愛未さん、浅利陽介さん、豪華キャスト出演)が公開されます!ドラマ版も見まくった私です。映画も観に行きます!コード・ブルーファンの皆さんはお見逃しなく!映画館という最高の環境で「HANABI」を聴きましょう!

(3)Hi-Fi CAMP /「キズナ」・・・映画「僕の彼女はサイボーグ」(2008年5月公開。綾瀬はるかさん、小出恵介さん主演)の挿入歌。昔、聴きまくりました!

(4)GReeeeN /「キセキ」・・・名曲「キセキ」の誕生に至るまでの実話を基にした映画「キセキ—あの日のソビト—」(2017年1月公開。松坂桃李さん、菅田将暉さん主演)はお薦めです!

(5)THE BLUE HEARTS /「リンダリンダ」&「僕の右手」

(6)中島みゆきさん /「ヘッドライト・テールライト」&「地上の星」

(7)レミオロメン /「粉雪」

(8)ユニコーン /「すばらしい日々」

(9)Whiteberry /「夏祭り」

(10)大塚愛さん /「さくらんぼ」

音楽には力がありますが、歌や曲の好みも人それぞれですよね。皆さんの中には、篠原が「コレだっ!」とご紹介した曲について、「私はちょっと・・・。っていうか、どれも知りません!」というような方も、もしかしたらいるかもしれません。

ここから、今日の主題に入らせていただきます(ここまで、非常に長くてすみません)。皆さんに、ぜひ聴いていただきたい歌がありますので、ご紹介します。

さっきご紹介したのは、篠原個人の好みの曲ですが、この歌はぜひ聴いてください!師から教えてもらった歌で、私も「まったくだ!」と思って共感する歌で、植村花菜さんの「でこぼこ」という曲です。今すぐ、検索してみてください。

紅白にも出た植村花菜さんの曲で、歌詞もご紹介したいのですが、法律等の関係上控えますので、ぜひスマホなどでチェックしてみてください。

以下、「でこぼこ」を聴いてくださった、歌詞をチェックしてくださったものとして進めます。

本当に、「でこぼこ」の歌にもあるように、私たち人間の中には完全完璧な人なんて1人もいません。どんなに「この人は、スゴイ!」と思える人がいても、どこかに絶対、欠点があるものです。そして、自分自身にも欠点や弱点があるんですよね。気付いているか、気付いていないかは別として・・・。

というわけで、私たち人間はみんな弱くて、欠点があって、不完全な存在です。あそこにいる彼だけではなく、いつもキャーキャー言っているあの女子だけでなく、篠原も、そして皆さんもそうです!

でも、大事なのは、そうであっても、みんなキリストの神様に愛されているという事実なのです。どんな人のことも、あなたの気に入らない彼のことも、あなたと馬が合わないあそこの彼女のことも、キリストの神様は愛しています。

もちろん、あなたのこともです!キリストの神様に愛されて、キリストの神様によって生まれてきたのが、彼であり、彼女であり、あのオジサンであり、あの近所のお姉さんであり、あのチョッと嫌な上司でもあり、皆さんでもあります!

今日から、そういう目で、周りの人を見てみませんか?今日から、そういう認識を心に持って、苦手なあの人にも接していきませんか?何かが少しずつ変わってくるはずです。

日本の第20代目の内閣総理大臣を務めた高橋是清という人物がいます。1854年生まれで、農林大臣や大蔵大臣も歴任した偉大な政治家です。「ダルマさん」と呼ばれていたようですが、高橋是清本人の写真を見ていただければご納得いただけるはずです。

その高橋是清は、少年時代に宣教師フルベッキから聖書をもらい、その聖書を肌身離さず持っていたようです。その彼がこう語っています。

「・・・聖書の中に、『天は空飛ぶ鳥をさえ飢えさせぬ。ましてや万物の霊長たる人間の誠の道さえ踏んで行くならば、飢えることなどのあるべきものではない』という意味の一句があった。わが輩は、この句に深く感激し、心の信仰とした」(『100人の聖書』147~148ページ)

偉大な政治家、高橋是清は聖書の言葉に感激したそうです。聖書の言葉は、こう言っています。

「烏たちをつぶさに見よ。蒔かず、刈らず、納屋もなければ、倉もない。しかし神は彼らを養って下さる。あなたたちは鳥たちよりもどれほど優れた者であろうか」。これは、新約聖書のルカの福音書12章の言葉です。

はい、つまり、キリストの神様は空の鳥たち、地上の虫や動物たちのことにも心を配って、彼らを養ってくださっているわけです。それならば、人格を持っている一人一人の人間のことをどれほど愛し、心に思い、養ってくださっていることでしょうか。

皆さんが自覚していなくても、感じなくても、キリストの神様は今この瞬間、皆さんを愛し、皆さんに心を配り、皆さんを養ってくださっているお方なのです。

「神様に養われている?いいえ、そんなことありませんよ」と思われても、また、「そんな感じ全然しませんねぇ。私が必死に働いて、給料もらって生きてるんだよ!篠原さんっ」と言いたくても、実際問題、キリストの神様の愛やご恩寵の中で私たち人間は生かされているのです。

空気も太陽も酸素も当たり前のように感じますが、なくなったら大変なものです!そして体の一つ一つの器官が正常に活動していること、今この瞬間心臓がちゃんと動いてくれていることもスゴイことで、すべて、キリストの神様の御恵みなのです。

それほど、あの人もあの子も、チョッと嫌な上司も苦手な同僚も、キリストの神様には愛されているということが事実です。

「何で、あんな男を愛してんですか?!神様はっ!!」と思うかもしれません。でも、皆さんも篠原も、その彼も、何だかんだ言って五十歩百歩なはずです。彼にも確かに問題があるでしょうけど、少し自分を点検すれば、やっぱり私たち自身、問題や欠点や罪の多い存在です。それでもキリストの神様は、そんな私たちを愛してくださっているのです。

だからこそ、あの人のことも、あの子のことも、あの上司のことも、裁いてばかりいないで、恨んでばかりいないで、憎んでばかりいないで、「私もあの人も五十歩百歩なんだなぁ」&「それでも、私もあの人もキリストの神様に愛されているんだぁ」という大きな思いを持って、そんな感じで生きていきませんか?今日から。

理解できないような行動をするあの人にも、人には言えない、皆さんが想像もできないような何か大きな苦しみや傷があるのかもしれません。そんな彼(彼女)のことも、キリストの神様は愛しておられるのです。

私たちには、目の前の人、クラスメートのこと、上司や部下のことが完全には分からないからこそ、「私もあの人も五十歩百歩なんだ!」&「それでも、私もあの人もキリストの神様に愛されているんだ」の思いを持って、そんな視線で見てあげて、そんな気持ちで周囲の人と接していきたいですね。

そうしたら、何かが少しずつ変わっていき、イライラしていた日々、ギシギシ言っていた毎日が、ちょっとずつ幸せ色になってくるはずです。

ちなみに、人の考えや世の常識はどうであれ、キリストの神様が、皆さんを豊か&幸せにするために与えてくださっている教えは、「すべての人を敬え」、そして「敵をも愛せ」です。人間的に、世間の常識的に、伝統的にあり得ないことですが、これらを実践するなら、今まで以上の幸せを体験できるのです。

(どんな人にも、最低1つは敬えるところがあるはずです。ぜひ、探してみてください。私もやっています。すると、ハッと気付きます。「あっ!この人スゴイよ。俺は〇〇できないけれど、この人〇〇ができるじゃん」というような感じで。尊敬できないようでも、探してみるなら、あの人を尊敬できる理由が見つかるはずですよ♪)

そして、最後の最後ですが、来週の日曜日は父の日ですね。父親のことが理解できない、父親のことが大嫌い、父親と疎遠になっている、そんな方が多いかもしれません。でも、そんなお父さんのことも、キリストの神様は愛しています。また、そんなお父さんにも、皆さんが知らないような苦労や心の傷や痛みがあるのかもしれません。

ちょっと勇気を出して、そして「お父さんも私も、欠点だらけで、完璧じゃないんだな。これが、私たち親子の共通点だ!」&「でも、キリストの神様は私のこともお父さんのことも愛してくれてるんだなぁ」という気持ちを持って、お父さんに連絡してみませんか、次の日曜日に。

連絡するのが恥ずかしければ、花でもビールでもギフトでも送ってあげるだけで、気持ちは伝わります!今度の父の日が、和解の日、仲直りの日、お父さんのことを理解してあげる日となることを願っています。

こんな私でもキリストの神様に愛されているんだ。そして、同じく、あの人も、彼女も、そしてお父さんも、そうなんだ!そんな豊かな気持ちで、大きな心で、幸せ色の生活、毎日にしていきたいですね。

自分を愛する必要はありません。自分を愛するのではなく、近くのあの人、隣のあの人を愛して、他者のために生きていく。そんな美しい生き方が、すぐにできます!百人一読、記念すべき99回目は、三笠宮崇仁親王の言葉から、人生の究極の意義を探ります!

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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書

『100人の聖書』

本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)

ご注文は、全国の書店・キリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。

篠原元

篠原元(しのはら・げん)

1991年7月、東京都千代田区生まれ。プロテスタント・炎リバイバル教会伝道師。JTJ宣教神学校卒業、アンテオケ国際宣教神学校卒業、同神学院中退。現在、VIPクラブ、キリスト教各団体、ホテルなどにて講演、またテレビ番組「ライフ・ライン」などに出演するなど多方面で活動中。2017年1月に有志のメンバーにより設立された社会福祉活動団体「100人の聖書基金」の、学校・児童養護施設・病院などへの書籍寄贈活動に著者として携わっている。著書に『100人の聖書』(発行:イーグレープ)がある。

各種依頼などに関する問い合わせは、以下の教会ホームページまたは「100人の聖書基金」ホームページを参照。

炎リバイバル教会ホームページ
「100人の聖書基金」ホームページ

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