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闇から光へ

闇から光へ~的外れからの解放~(31)体当たりレポート 佐伯玲子

2017年4月24日07時13分 コラムニスト : 佐伯玲子
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関連タグ:佐伯玲子

毎週土曜日枠から、月曜日~金曜日の帯番組となり、鳴り物入りでスタートした「お昼の独占!女の60分」(テレビ朝日)・・・そのアタッカー(レポーター)に抜擢(ばってき)され、体当たりレポートに意気込む私でした。

メイン司会は「朝丘雪路」さん、御意見番に「三ツ矢歌子」さん、「キャッシー中島」さん、他豪華女優陣が勢ぞろい! 中でも「キャッシー中島」さんは、私が一番得意とする物まねの方で、初めてご本人の前で物まねを披露させていただく機会にも恵まれ、「アナタ、相当命知らずね(笑)!」と、笑いながら盛り上げてくださいました。

そして、初めて与えられた体験レポートが・・・「川の中マラソン大会」・・・その名の通り、「川の中をマラソンする」競技なのですが・・・前年度のVTRを見せられた私は、思わず絶句!・・・「走る」と言うより「溺れている!」としか見えない(:*_*;)・・・というのも、毎年、大会時期は大雨が降り続き、川の流れも早く、水かさも増す上、濁流との事で・・・( ̄▽ ̄;)・・・なぜ、そんな時期にあえて行うのか分かりませんが、初回から「当たって砕けそう」な体験レポートに決まったのです。(;゜∇゜)

もちろん、この時も無事を願いXの教祖Y氏に波動をもらいました。しかし、お墓参りをする時間がなかったので、Y氏から教えられた「遠隔墓参」を行いました。それは、撮影した墓の写真を盆の中央に置き、実際の要領で(第28回に記載)墓参する方法でした。そして、気合いを入れ、ロケに臨みました。

やはり、その年も長期の大雨状態、「かなり厳しいレポートになりそうだ」と、不安に思っていると・・・「さすがに、これは危険過ぎる」との判断が下り、なんと!延期になったのです。開催基準のボーダーラインが、ほんの少し危険に傾いたからでした。もし、ギリギリで「決行」になっていたら、溺れていたかもしれません(:*▽*;)・・・。

おかげで私は、その土地の民芸品の「紙すきと陶芸を体験する」安全なレポートで終わりました。体当たりではなかったものの、スタジオのウケも良く、すべてにおいて救われた思いでした。ちなみに、延期で開催された大会には、スケジュールが合わず、他のアタッカーさんが行き、私は完全に免れたのです。

そして、次に来たレポートは「競技エアロビクスに挑戦」でした。・・・こちらは、長年のエアロビクス経験が生かされ、スイミング・マシンジム・競技エアロの振り付け特訓からの「競技審査」という、丸一日かけた、かなりハードなものでしたが、練習では1度も成功しなかったリフトアップも、競技審査の本番では見事成功し、こちらも怪我(けが)なく無事終えることができ、私のアタッカー評価も上がっていきました。

が、しかし・・・喜びは束の間・・・次に来たレポートに驚愕(きょうがく)!・・・「体当たり」を越えて「命懸け」になったレポート!・・・それは・・・「プロレスに挑戦!」、しかも、「リングで現役レスラーと試合をする!」という、恐ろしい企画でした。Σ( ̄□ ̄;)

オーディション時に記入した「挑戦してみたいこと」に、「宝塚」と「プロレス」と書いたことが運の尽き・・・身から出た錆(さび)・・・ではありますが、私の勝手なイメージで、「プロレスが採用されたとしても、テレビ朝日だから、試合中継している『新日本プロレス』の道場に出向き、新弟子さんたちに混じって、プロになるためのトレーニングを行う・・・みたいなことだろう」といった程度に考えていました。

ところが・・・その事を、ロケ担当ディレクターのCさんに話したところ・・・「そんなの、面白いと思うか?!・・・俺は、佐伯のために、最高の舞台を用意してやったんだぞ!」と、両手を大きく広げてアピールされました。「宝塚の方は?」と伺ったところ・・・「ロケが困難」と、あっさり一蹴。( ̄▽ ̄;)・・・最初から、宝塚への交渉などする気はなかったようで・・・それもその筈・・・Cディレクターは、無類のプロレスファンだったのです!・・・。

私はまさに「飛んで火に入る夏の虫!」・・・やりたくないとは言えません。断れば次回から仕事が来なくなる。選択の自由はありませんでした。実は、その同時期に、ミュージカル「ピーターパン」への出演が決まっていました。念願の本格ミュージカルです! 役は、紅一点の女海賊「ケイト」という、原作にないオリジナルの役。これは何としても、生きて帰って来なければなりません。大げさですが、それぐらい大きな決意を持たないと、心が崩壊しそうでした。

この時も、Xの教祖Y氏に「波動」をもらいに行き、お守り代わりに「観音像カード」を購入、さらに「18金の観音像ペンダント」も身に着けて・・・と、必死で身を守ろうとしました。

しかし、・・・Xにつながっていたから、このような危険な仕事を次々と与えられたのでは?と思います。「川の中マラソン」をギリギリ免れたのも、倒れず「競技エアロビクス」を成し遂げられたのも、すべて「天の御父」が守ってくださっていたのだと・・・今、強く感じています。

主がサタンに「ヨブの命だけは奪うな」と仰ったように、「放蕩(ほうとう)息子」を遠くから見守るように、主の御手が「放蕩娘」だった私を支えていてくださったのだと・・・。「主はサタンに仰せられた。『では、彼のすべての持ち物をおまえの手に任せよう。ただ彼の身に手を伸ばしてはならない。』そこで、サタンは主の前から出て行った」(ヨブ記1:12)

しかし、いまだ救われていなかった私は、「御父」の憐れみに気付きもせず、守られたのはX神のおかげだと勘違いし、X神を礼拝し続けてしまったのです。その結果、「現役レスラーと試合をする!」・・・さらに過酷な攻撃を受けることとなったのです!!(つづく)

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◇

佐伯玲子

佐伯玲子

(さえき・れいこ)

愛知県豊田市出身。名古屋造形芸術短期大学造形芸術科プロダクトデザインコース卒業後、役者を目指し上京。幼少より得意だった物まねを生かし、ホリプロお笑い部門第1期生として、バラエティーやドラマ、舞台などで活動。結婚後は、プレイヤーの他、脚本、演出、プロデュースといった制作活動を行う。26歳の時に出会ったカルトの洗脳により、離婚、度重なる病やけがで、生命危機一髪の2012年秋、イエス・キリストに出会い、22年間に及ぶカルト洗脳から救われる。2015年春より、神様から賛美を使って歌って踊るエクササイズ「賛美クス」を与えられ、フィットネスを通した伝道を行っている。教会はもちろん、ノンクリスチャンの人たちに、賛美の「力」と「神様に感謝をささげることの喜び」を、ステージパフォーマンスやレッスンを通して発信している。「主イエスの恵み教会」所属。

■ B.B Wonderland公式サイト

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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