米ジョージタウン大学、奴隷制度に加担した歴史を謝罪へ

2017年4月5日09時58分 翻訳者 : 山本正浩 印刷
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ジョージタウン大学(写真:Flapane)

米最大のカトリック系大学であるジョージタウン大学(ワシントン)は、18日に宗教的式典を開催し、奴隷制度に加担した過去を公に謝罪する。同大はイエズス会が設立した米国で最も歴史のあるカトリック系大学。一方、米国のイエズス会には、1838年にメリーランド州で奴隷にされた男女や子どもら272人を売却した過去がある。式典には、当時奴隷にされた人たちの子孫や大学関係者のほか、一般人らも出席する予定。

18日に行われる「記憶と悔恨と希望の式典」は、ワシントン大司教と米国のイエズス会の協賛で行われ、奴隷とされた272人に敬意を表し、キャンパス内の2つの建物が奉献される。

同大の声明(英語)によると、開催日の4月18日は、奴隷解放宣言によりワシントンの全ての奴隷が解放された1862年4月16日に近い日として選ばれた。「これは、大学の歴史におけるこの点(奴隷制度に加担したこと)を忘れないようにするためのものです」と、同大の奴隷・記憶・和解の特別研究員であるジェームス・ベントン氏は米ワシントン・ポスト紙(英語)に語った。

今後も毎年、式典が開催されることを望んでいるベントン氏は、「昨年は奴隷とされた方々の子孫とジョージタウン大の関係者が互いに知り合うことができ、とても趣のある出会いになったと思います」「私は今回の式典がそのステップアップにつながることを期待しています。双方とも、1838年の出来事についての理解が進んできています。双方が前に進もうと努力しているので、互いの理解が少しずつ深まっています」と話している。

奉献される2つの建物は、以前は1838年にルイジアナ州の農場主に奴隷を売却した2人のイエズス会修道士にちなんで命名されていた。そのうち1つは2015年、暫定的な名称として「自由のホール」と名付けられていたが今回、272人の奴隷に関する文書の筆頭者として名前が記されていた人物にちなみ、「アイザック・ホーキンス・ホール」と命名される。また、別の建物も2015年に「追悼のホール」と仮称が付けられていたが、ジョージタウンに黒人の少女たちのための学校を開いた女性にちなみ、「アンネ・マリー・ビクラフト・ホール」と命名される。

同大は、政治や国際関係などの分野では世界屈指の大学で、各国首脳のほか、ビル・クリントン第42代米大統領などを輩出している。卒業生には、日本人でも元国連高等弁務官の緒方貞子氏や複数の国会議員らがいる。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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