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マリヤが受けた3つの恵み 万代栄嗣

2016年12月5日14時00分 コラムニスト : 万代栄嗣
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「・・・御使いガブリエルが、神から遣わされてガリラヤのナザレという町のひとりの処女のところに来た。・・・御使いが言った。「・・・マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。・・・」・・・マリヤは御使いに言った。「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」御使いは答えて言った。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます」(ルカの福音書1章26~35節)

先日東京の商店街で米国が発祥のブラックフライデーという旗を見ました。このブラックは、「黒字」という良い意味で、大安売りを始めて黒字にしようということです。ハロウィンの次はブラックフライデーという商魂のたくましさと、日本人の新しもの好きを再認識しました。

ビジネス界では、数年ごとに新しい流行を作り出さなくてはならない移り変わりの激しい世の中です。しかし、イエスの時代から2千年たっても変わらない救いと祝福を主が約束してくださっていることを、このクリスマスにあらためて思い起こし、イエス・キリストのおられる本物のクリスマスを体験しましょう。

今日の聖書の箇所でスポットライトを当てて注目したいのはマリヤです。この箇所を通して、クリスマス全体に流れる、神から私たちへの3つの恵みのメッセージを受け止めましょう。

1. すさまじく大きなサプライズの恵み

天使ガブリエルからのマリヤへの受胎告知は、真にサプライズでした。急に、あなたは男の子を産むからイエスと名付けなさいと言われても、結婚もしていないし男の人を知らないのですから、彼女には全く訳の分からない知らせでした。

罪深い人間の側から神を知ることはできません。だから、イエスをマリヤの胎内に宿すという、人間が全く思いつかない方法で、私たち人類を救うために、神の側から動いてくださいました。

マリヤが自分で生み出したものや、どこかの小説家の創作話や、人間の手によるものであったならば、すぐに古びてしまいます。しかし、神の深い愛と御心から生み出された救いのご計画だから、今でも常に神の新鮮な御業によって、その恵みを頂くことができるのです。

2. イエスにより救いは事実とされた

マリヤも許婚(いいなずけ)のヨセフも、イスラエルの子孫であるユダヤ人ですから、救い主の意味が分かるようにと、「ダビデの王位を受け継ぐ者」、そして「いと高き方、神の子と呼ばれる方」が明確に現れるのだと、神からの救いの約束を下さいました。

聖書の神が与える救いは、単にあなたの頭で考えたり、心で思い浮かべたりするような、不明確な想像力によるものや感覚的なものではありません。それは常に、十字架で罪を背負って死んでくださった救い主イエスと共にあり、否定できないはっきりとした形で私たちの人生にもたらされるものであることを知りたいと思います。

3. 神によって私たちに不可能はない

まだ男の人を知らないマリヤを通して子どもが産まれるなんてことはあり得ません。聖霊の働きによってイエスが生まれてくること。この生まれてきた赤ん坊が、世の罪を取り除く神の小羊であり、私たちの罪を身代わりに背負ってくださる救い主であること。それは、人間の考えでは、あり得ないことばかりです。

しかし、それが起こり得るのです。なぜなら、それは神の恵みだからです。神にとって不可能なことは1つもありません。神にある可能性が、弱い私たちに尽きることなく与えられていることを感謝しましょう。

◇

万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

■ 【新企画シリーズ】動画「万代栄嗣のFUKABORI説教論!」

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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