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「いのちのことばを掲げよ」 穂森幸一(46)

2016年7月29日20時03分 コラムニスト : 穂森幸一
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関連タグ:穂森幸一

もう30年くらい前になりますが、ヨルダンのペトラ遺跡を訪ねたことがあります。その時に、ヨルダンの高校生のグループが、学校のクラス旅行ということで訪れていました。その1人に話し掛けたところ、とっても驚いていました。

「なぜ、驚くのですか」と尋ねますと、「日本人に出会ったのも、キリスト教の牧師に出会ったのも、生まれて初めてです」と言っていました。そして、彼はこう言ったのです。「私の学校の教師は、どの宗教であっても宗教指導者は敬うように教えています。だから、私はあなたを敬います」。この言葉を聞いて、とても感動した記憶があります。

日本では、宗教に関わっていると話すと、相手に引かれてしまうことがあります。中には露骨に「何か不幸な体験でもしたんですか」とか、「気持ちの弱い部分があると宗教に頼りたくなりますよね」などと言う人もいます。

教育基本法の第9条に「(宗教教育)宗教に関する寛容の態度及び宗教の社会生活における地位は、教育上これを尊重しなければならない」と、はっきりと示されています。ただ第2項として「国及び地方公共団体が設置する学校は、特定の宗教のために宗教教育その他宗教的活動をしてはならない」とあります。

戦前の国家神道への反省から、第2項が付け加えられたと思います。しかし、宗教の否定とか差別とかは全くないはずです。しかし、行き過ぎた宗教教育の否定のために、宗教的無関心派が多数派を占め、宗教への自律的な対応ができない若者も生まれています。

「いのちのことばをしっかり握って、彼らの間で世の光として輝くためです。そうすれば、私は、自分の努力したことがむだではなく、苦労したこともむだでなかったことを、キリストの日に誇ることができます」(ピリピ2:16)

キリストを信じてキリスト信徒になるということは、神の憐みの領域に導かれたということで、何も特別に変化したわけでも、霊的な特権を与えられたわけでもないと思います。神の恵みに感謝し、その導きに応えていこうという生き方だと思います。

これはある地方教会で聞いた話なのですが、回心して信者になると、家にある仏壇は偶像礼拝の対象で信仰の邪魔になるということで、海岸に持ち出し、打ち壊して、燃やしてしまったというのです。

仏教徒からみると、仏壇は偶像礼拝ではなく、先祖を記念するものという捉え方をしています。キリスト信徒ではない親族からしますと、大切な記念品を破壊されたという思いがあり、キリスト信仰を過激な宗教と思ってしまったそうです。

この場合、大切なことは話し合いだと思います。実家の所属する宗派の和尚さんに事情を説明しますと、ほとんどの場合引き取ってもらえます。「お寺に預けました」と言いますと、他の親族も納得するそうです。もちろん、仏壇の管理費とか和尚さんへの謝礼が必要なことは言うまでもありません。

これは葬儀のことなのですが、キリスト信徒の方が、亡くなった自分の母親をキリスト教葬儀で送りたいと希望されたのですが、親族は他の宗教がいいと主張しておられて対立していました。その時、親族の1人が「あなたはお母さんが元気な時に教会の礼拝に1回も誘わなかったでしょう。信仰を持ってほしかったら、生前もっと働き掛けるべきだったでしょう」と語っていました。

教会で送る会をしてから、お寺で葬儀を行う場合もあります。とにかく大切なことは話し合いだと思います。話し合いの過程が自分の信仰の証しになります。また、他の親族に話を聞いてもらう大切な機会になります。

冠婚葬祭は、「いのちのことばを掲げる」大切な機会となります。普段、聖書の言葉に耳を傾けない人も、キリスト教葬儀の場では、牧師の説く教えに「とてもいい言葉だった」と喜ばれることがあります。

「あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます」(Ⅰコリント10:13)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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