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「金銀は私にはない。しかし、私にあるものを上げよう」 穂森幸一(33)

2016年5月1日20時39分 コラムニスト : 穂森幸一
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関連タグ:穂森幸一

「男は何かもらえると思って、ふたりに目を注いだ。すると、ペテロは、『金銀は私にはない。しかし、私にあるものを上げよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい』と言って、彼の右手を取って立たせた」(使徒3:5~7)

私は「お金がないからできない」という言葉を、自分が行動を起こさないことの理由づけにしているように思います。また、新聞を開いても「予算がないから、いい政策が進められない」という文言が目に入ることがあります。

歴史小説を読んでいても「お金の工面がつかず、断念する」という一節がよく出てきます。お金は大切なものです。しかし、お金が全てだろうかと考えさせられることがあります。

新約聖書の使徒伝に登場する、足の自由がきかず、歩くことができない男性は、毎朝、神殿の黄金の門の近くに誰かに連れてきてもらって座り、施しを求めていました。幾らかの施しを受けてその日一日暮らしていけたらいい、自分にはこれしか生きる道はないと思っていました。

使徒ペテロが与えたものは、この男の人の想像をはるかに超えたものでした。「ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい」という宣言を与えられ、奇跡が起きました。

彼の足とくるぶしか強くなり、おどり上がってまっすぐ立ち、歩き出したのです。自分の足で歩くことができるなら、どこにでも行くことができるし、仕事ができるようになるのです。彼の抱えていた大きな難題は解決しました。

ある中堅企業の経営者の方とお話しをしていたときのことです。その方は「自分のポケットには余分なお金は入っていません。しかし、会社の資産はありますから、この机の上に明日、1億円か2億円の現金を積むことはできます。しかし、それだけでは何も動きません。その資産を運用できる人がいるか、新しい部門を立ち上げて期待通り働いてくれる人がいるかどうかでそのお金の価値が出てきます。今、新しいことをしたくてもふさわしい人材がありません。そのことが問題なのです」ということでした。

私自身の傾向かもしれませんが、自分に無いものを列挙して、ネガティブな思考に陥ることがあります。「今、58歳だから、定年までは2年しかない」とか「もう66歳だから4年たてば70歳になってしまう」から、何も思い切ったことができないと思ってしまいます。

聖書に登場する聖人は、高齢になってから召し出され、活躍します。信仰の父、アブラハムが召命を受けたのは90歳の時でした。ザカリヤとエリサベツ夫婦にバブテスマのヨハネが授けられたとき、2人とも年をとっていたと、ルカによる福音書は伝えています。

札幌農学校で大きな影響を与えたクラーク博士は日本に8カ月しか滞在していませんでした。偉大な働きをしている人々に共通していることは、ビジョン(幻)を持っていたということではないかと思います。

「その日は近づき、すべての幻(ビジョン)は実現する」(エゼキエル書12:23)

すべての事業は1人で行うのではなく、後世に受け継ぐものです。バトンタッチできると思えば、自分の残された時間をカウントする必要はありません。与えられた時間の中で精いっぱい使命を果たせばいいのではないかと思います。

「金銀ではなく、自分にあるもの」は何かと考えれば、信仰によって示されたビジョンであり、神が与えてくださった言葉(預言)ではないかと思います。

私から見たらとてもうらやましいと思える立場のあるグループ会社の社長が、「誰か社長職を3日間くらい代わってくれないだろうか」と話していました。数十億円の資金繰り、数百名の社員の生活のことなどいろいろ考えていると、疲れてくるというのです。

3日間でいいからゆっくりと休みたいということでした。はた目には良さそうな立場の方も、それなりに大変だなあと思います。

たとえお金はなくても、信仰とビジョンが示されていることは何よりも大きな財産ではないかと思います。この財産を次の世代に受け継いでいく使命を忘れてはいけないと思います。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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