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富についての考察

富についての考察(44)「忙しい」は価値観の表明 木下和好

2016年4月19日01時56分 コラムニスト : 木下和好
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関連タグ:木下和好

私は忙しい人と思われているらしく、「お忙しい中、申し訳ございません」とよく言われる。でも毎日忙しいと思って生活してはいない。

よく考えると、「忙しい」という言葉は実に不思議である。なぜなら自分にとって一番大切なこと、あるいは一番楽しいことをやっているときは、そのことに対して「忙しい」とは言わないからだ。

世の中で一番忙しい人は、おそらくマラソン選手だろう。競技中はトイレに行く暇もなく、立ち止まって深呼吸する暇もない。1秒たりとも余計なことをする暇がないのだ。でも「ああ、忙しい、忙しい」と叫びながら走っている選手を見たことがない。

実は「忙しい」という言葉は、優先順位が高いことと低いことが同時に存在したとき、優先順位の低い方を回避するために使う言葉である。「忙しい」という言葉を使った瞬間、その人の価値観、あるいは優先順位が公表されたことになる。

私は自分でもきっと同じことをしているに違いないが、時々人と話をしていてショックを受けることがある。「ちょっとお話ししてもよろしいでしょうか?」と語り掛けたとき、私の話に何かの期待感を抱く人は、「その話をゆっくり聞きましょう」という態度で耳を傾けてくれる。

でもその人にとって私の話が期待外れだと、「申し訳ないけど今忙しいので」と話を中断させられてしまう。急に忙しくなることなどあり得ないのに。

でも逆のこともある。「今忙しいので」と前置きしておきながら、何時間も話を聞いてもらえる場合もある。人は興味のある話を聞かされると、急に暇になってしまうようだ。

世界の70何億の人々は、1人の例外もなく1日24時間が与えられている。忙し過ぎる人も、暇な人と同じように24時間与えられている。その24時間を何のために使うかのみが異なる。

イエスが公生涯を始めた後は、毎日多忙であった。群衆が押し寄せ、癒やしを求めたからだ。そんな忙しい中で、12年間も長血を患っていた女性が、群衆にまぎれて後ろからこっそりイエスの衣を触った。

でも、イエスは決して忙し過ぎることはなかった。瞬間的な出来事であったにもかかわらず、群衆の中にその女性を捜し、彼女の信仰が彼女を救ったことを伝えた(マルコ5:24~34)。

われわれはビジネスの世界でも、あるいは家庭生活の中でも、安易に「忙しい」という言葉を使うのはとても危険である。なぜなら、その言葉を使った瞬間、別のメッセージも同時に発せられるからだ。

ビジネスを成功させたい場合、相手に対して「忙しい」という言葉を使えば、その人は優先順位が低い、すなわちそんなに大切な人ではないというメッセージが伝わってしまう。

また子どもや妻に対して「忙しいんだから」と言えば、彼らより重要な事柄が存在することが伝わる。「忙しい」という言葉は非常に雄弁だ。しかも聞く相手にネガティブなメッセージを伝えることに雄弁である。

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◇

木下和好

木下和好

(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

木下和好氏の書籍のご注文は、全国の書店、またはAmazonにて。

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※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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