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平和をつくる者は幸いです 穂森幸一(22)

2016年2月12日15時54分 コラムニスト : 穂森幸一
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「平和をつくる者は幸いです」(マタイ5:9)

アメリカのあるシンクタンクが「日本は世界最古の国家である」と発表したことがあります。発掘された縄文土器は1万5千年前のものもあるといわれますので、これより古い土器は世界中どこにもないのではないかと思います。

驚くべきことは、この縄文文化が1万年間、存続したということです。鹿児島県の上野原遺跡や青森県の三内丸山遺跡は観光施設にもなっていますので、誰でも縄文時代の生活を体験できます。鹿児島県の埋蔵文化センターに保存されている石槍と砥石(といし)の写真が地元の新聞に掲載されていました。「ついさっきまで縄文人がそこに座って石槍を研いでいたかのように、砥石と一緒に出土しました。丁寧に研ぎ出された刃先はとても滑らかです」という一文が添えられていました。

縄文時代は私が想像していたものより、もっと先進的だったようです。狩猟採集の生き方といわれていましたが、実際には栗の木の植林をし、里芋や豆類、ヒエ(稗)、アワ(粟)、豆類の栽培をしていたようです。土器だけでなく、木製のウルシ(漆)の皿を作る技術も持っていたようです。

集落の遺跡の後には、上水道、下水道が分けられていたようですし、ゴミ捨て場も作られていて、単に捨てるだけではなく、再び帰ってきて豊かさをもたらす思いを込めて祭事も行われていたみたいです。山の幸、海の幸に恵まれ、自然との調和を持っていたのではないかと思います。

女系社会で貧富の差はなく、武器というものが一切発掘されていませんので、争いのない平和な生き方をしていたようです。

稲作が普及し、穀物を貯えることができるようになりますと、貧富の差が生まれ、権力が出現してきて、争いが起こるようになります。さらに田畑を広げるために森を切り開いていきますと、自然が破壊され、調和が失われていきます。戦うことを知らなった縄文人は戦いに長けた弥生人に征服され、縄文時代は終わっていきます。

穀物に依存した食生活よりも狩猟採集民族の食べ物が体にいいということで、古代の食生活を研究し、実践している学者の話を聞いたことがあります。ある和食の研究家は土器の発明と共に煮る料理が始まり、出汁の文化が始まったのではないかと話していました。

近代日本で戦争が繰り返されてきましたので、日本人は好戦的なのではないかという人がいます。私は日本の原点が縄文時代であるとすれば、本来は争いを好まない平和な民族だったのではないかと思います。

日本の年表を見て驚くことは、1894年に日清戦争が始まってから、1945年に太平洋戦争が終わるまで、約50年しか経っていないということです。この間に、日清、日露、第一次世界大戦、満州事変、第二次世界大戦という大きな戦争を5回繰り返しているのです。

戦争は破壊行為であり、平和に反するばかりか、経済的損失、人材の損失など失うものが大き過ぎますので、絶対にしてはいけないことは誰にも分かっているはずです。日本がそのような事態に巻き込まれた理由の一つに明治維新を挙げる人がいます。急激な改革で、武士の階級は失職し、藩がなくなり大名にお金を貸していた両替商が潰れていったのです。国民の不満をそらすために周辺国に目を向け、紛争から戦争になっていったのではないかという解釈もあります。

「アラブの春」という革命運動が起きたとき、世界の人々は歓迎しましたが、今では中東全体が混沌となっています。急激な改革はゆがみを生みますので、緩やかな改革、生活環境の改善、経済格差の解消を目指さなければならないと思います。

「主は国々の間をさばき、多くの国々の民に、判決を下す。彼らはその剣(つるぎ)を鋤(すき)に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない」(イザヤ2:4)

日本人の原点に帰り、縄文人に学び、自然との調和を大切にし、争いを好まなければ繁栄が与えられると思います。キリストの使者として平和をつくりだす者になることが求められています。

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◇

穂森幸一

穂森幸一(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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