Skip to main content
2021年4月23日14時19分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教育

世界を見て自分のできることからまず始めよう 立教大学礼拝堂で平和のための講演会

2016年1月27日20時40分 記者 : 坂本直子
  • ツイート
印刷
関連タグ:立教大学
世界を見て自分のできることからまず始めよう 立教大学礼拝堂で平和のための講演会が22日開催+
講演後に行われたディスカッション。左から宮﨑光チャプレン、長(おさ)有紀枝教授、道傳愛子氏、五十嵐正司チャプレン長=22日、立教学院諸聖徒礼拝堂(池袋チャペル:東京都豊島区)で

立教大学チャプレン室が主催するRUM(Rikkyo University Mission)チャペル講演会「声を聞き、思い続け、今、共に生きる―平和のために」が22日、立教学院諸聖徒礼拝堂(池袋チャペル:東京都豊島区)で開催された。講師に同大社会学部および21世紀社会デザイン研究科教授の長(おさ)有紀枝氏とNHK解説員の道傳愛子氏を迎え、日本に生きる者として何ができるのか、何が世界を変えるのか、学内外から集まった約80人が共に考えた。

長教授は、1991年から2003年まで「難民を助ける会」で緊急人道支援、地雷対策、障がい者支援、地雷禁止条約策定・普遍化交渉などに携わり、09年から同大大学院21世紀社会デザイン研究科で教鞭をとると同時に、認定NPO法人「難民を助ける会」理事長も務める。冒頭、世界を見たとき、いつもと変わらない日常がいかに大変なことであるか、世界を知らないことの危うさを述べた後、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争について話した。長教授は、「NGOをはじめ国連や国際機関などが紛争地で活動する目的が、人々の分断を乗り越える手伝いをすることでありながら、その分断を意識するあまり、実際は分断を乗り越えられない状況を作ってしまっているのではないか」と問題提起し、「セルビア人・クロアチア人・ボシュニャク人の3民族の平和な時を知らず、紛争後の彼らの分断を所与にして、境目を際立たせてしまったことが、『デイトン和平合意』が戦争を終わらせることには成功したが、国作りには失敗したと言われる一つの原因ではないか」と語った。

さらに、誰と誰を和解させるのかについて、解決しないまま和平合意が行われたことを指摘し、国際社会が平和をつくるために3民族のみを主体とし、異民族間の結婚で生まれたような、民族の違いを意識しない人々のアイデンティ―が奪われてしまったのではないかと話す。その一方で、今なお続く分断を乗り越える可能性があるのが、障がいのある人たちであることを伝えた。紛争前、コソボ自治州では、アルバニア人とセルビア人が共通の盲学校・ろうあ学校で学んでいたという。また、現地の人たちが、時には戦争で失った自分の手足のことさえもユーモアに変えてしまうことも明かした。長教授は、地雷で足を失ったセルビア人の男性が、「笑いは誰も持っていかない」と言っていたことを話し、「笑いの精神」の重要性を強調した。

道傳愛子氏は、NHK入局後、報道番組などのアナウンサーを務め、米国コロンビア大学に留学し、帰国後は、バンコク特派員などを経て、現在は東南アジアや開発途上国の解説などを担当する。道傳氏は、2014年にノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんと昨年対談しており、講演ではそのことを中心に話した。道傳氏がマララさんと対談することになったきっかけは、マララさんの本を翻訳したことだ。長教授も絵本『マララとイクバル』に触れ、そこに出てくる最初の詩、「危険から守り給えと祈るのではなく、立ち向かう勇気を」との言葉に感動したことを話した。道傳氏はマララさんの本を翻訳できたこと、対談ができたことについて、「途上国の課題は決して華々しいことではないが、ずっと続けてきたことがよかったのかなと思った」と述べた。

世界を見て自分のできることからまず始めよう 立教大学礼拝堂で平和のための講演会が22日開催
講演会が行われた立教学院諸聖徒礼拝堂。マララさんとの対談の様子はスクリーンに映し出された。

「私たちは感謝すべきことに、学校で新しい知識を得たり、考えたりする機会が与えられている。このことをぜひ行動を起こすことにつなげてほしい」と、教育の重要性を訴えるマララさんの話を通して語った。「誰にとっても教育は権利であって、シリア難民、難民だからといって教育を奪われてはいけない」と述べ、さらにマララさんが「国連のミレニアム開発目標はそもそも設定が低すぎた。初等教育だけでは十分ではないのです。世界の指導者の誰が、自分の子どもにたった6年の初等教育で十分だなどと考えるでしょうか」と言ったことを伝え、初等教育だけでなく中等教育を受けることの大切さを強調した。

道傳氏は、カンボジアのスラム街で絵本を届ける活動もしており、本を持っていくとものすごい勢いで駆け寄ってくる子どもたちを見ると「これはずっと続けなければいけないと覚悟した」という。また、「マララさんのようにあれだけの思いをして、それでも立ち上がる勇気というのは、私たち皆が持てるわけではない。でもそうであっても、どうつながっていくかを考えることは必要」だと言い、「想像力を持つこと、それも知識に裏打ちされた創造力を。今ここに生かされているという期待と共に想像力を養って活動していく」と、想像力を持つことの重要性を強調した。そして「世界が抱えている課題を一気に解決することはできないが、自分の与えられた役割の中で加わっていけたらと思っている」と話した。

2人の講演の後、五十嵐正司チャプレン長と、宮﨑光チャプレンが司会で加わり、ディスカッションが行われた。その中で五十嵐氏は、「ニュースだけでなく、実際に行ってみることが大事で、その中で自分がすべきことが見えてくるのではないか。普通に生活している自分にとって、貧困にあえぐ現地の人たちとのギャップに躊躇(ちゅうちょ)するだろうが、まずは行って、自分の目で感じることが『想像力を養う』上でも必要だと強く感じた」と語った。その後、参加者との質疑応答が行われ、五十嵐氏の祈りによって終了した。

チャプレン室は2015年度、「敗戦70年」を覚え、平和と正義を求める祈りを通して学び、考え、できることをしようと、学生・教職員に呼び掛けてきた。これまでも、実際に戦争を体験した同大卒業生の証言を聞いたり、チャペル活動に関わる学生たちと平和を語り合ってきた。この日参加した同大4年生の男子学生は「自分にしかできないことをしていきたい。優劣はない、誰とでもつながることができると思った」と感想を語った。

関連タグ:立教大学
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • 立教大学でフォトジャーナリスト・大石芳野氏が講演 写真展も同時開催

  • 立教大学、「道の駅」とインターンシップ協定締結

  • 立教大学と埼玉大学が相互協力・連携協定を締結

  • 東京都:立教大学・RUMチャペル講演会「いのちの抱擁」

  • 立教大学副総長西原廉太氏、WCC釜山総会概要を説明

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

新型コロナウイルス特集ページ

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 那覇市の教会でクラスター、牧師含め8人感染 礼拝後の会食が原因か

  • ミャンマーのクーデターはなぜ起きたのか 根本敬上智大教授が講演 特別セミナー(1)

  • 「圧倒的な神の働き」 米教会、コロナ禍に4カ月で1048人がバプテスマ

  • 高慢と謙遜 菅野直基

  • ブラジルで新たなキリスト像建設、完成すればリオの像超え世界3番目の高さに

  • 日本人の誇り 穂森幸一(181)

  • 首都圏イースター、感染症対策徹底し2年ぶりの開催 有賀喜一牧師がメッセージ

  • 福島第1原発処理水の海洋放出方針に抗議 日本YWCAが声明

  • 主は生きておられる(177)スズランが咲いた 平林けい子

  • テーマは「揺るがない不動の信仰を持つ」 ジーザス・レインズ、8月13日開催へ

  • 愛知県豊田市の教会でクラスター 大村知事、語気強め「極めて遺憾」連呼

  • 那覇市の教会でクラスター、牧師含め8人感染 礼拝後の会食が原因か

  • 「圧倒的な神の働き」 米教会、コロナ禍に4カ月で1048人がバプテスマ

  • フィリップ殿下、キリスト教信仰を語るようエリザベス女王を説得 神学にも強い興味

  • ヒルソング・ダラス教会が閉鎖へ、牧師夫妻が献金を私生活に不正使用し辞任

  • 今年のアカデミー賞のキーワードは「アウトサイダー」? 「ミナリ」「ノマドランド」に見る米国アイデンティティーの力強さ(1)

  • テーマは「揺るがない不動の信仰を持つ」 ジーザス・レインズ、8月13日開催へ

  • 英国の教会指導者らがワクチンパスポート反対の公開書簡 1300人が署名

  • 首都圏イースター、感染症対策徹底し2年ぶりの開催 有賀喜一牧師がメッセージ

  • ビジネスと聖書(14)人のために祈ると超健康になる 中林義朗

  • 愛知県豊田市の教会でクラスター 大村知事、語気強め「極めて遺憾」連呼

  • クリスチャン投資家ビル・ファン氏のアルケゴス社めぐる取引で最大1・1兆円の損失 野村HDなどにも影響

  • イエズス会神父がパワハラか、女性信者が適応障害に 日本管区が調査委設置

  • 西日本福音ルーテル教会、礼拝休止を休業扱いしコロナ助成金受給 検証委設置へ

  • オウム元幹部に牧師が語る「罪人が新しくされるキリスト教の力」

  • ヒルソング・ダラス教会が閉鎖へ、牧師夫妻が献金を私生活に不正使用し辞任

  • 神戸女学院大学、新学長に中野敬一氏 「愛神愛隣で学びを他者のために用いる教育へ」

  • ティム・ケラー牧師が語る「死と復活の希望」 末期がんの闘病生活の中で新著出版

  • ジャスティン・ビーバー、イースターに率直な信仰歌った新EP「フリーダム」リリース

  • 那覇市の教会でクラスター、牧師含め8人感染 礼拝後の会食が原因か

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2021 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.