Skip to main content
2022年7月2日21時31分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ヨハネ書《黙想・観想ノート》

ヨハネ書Ⅲ《黙想・観想ノート》真理に歩んでいる・ヨハネ第三書1~15 村瀬俊夫

2015年12月5日06時37分 コラムニスト : 村瀬俊夫
  • ツイート
印刷
関連タグ:村瀬俊夫
村瀬俊夫+

ヨハネ第三書も、ヨハネ第二書と同様、普段はほとんど説教されることも、学ばれることもありません。しかし、ヨハネ第一書を学んできた勢いで、第二書に続いて第三書も学ぶことにします。

第三書は、「愛されているガイオ」と呼ばれる特定の個人に送られた手紙です。この手紙を書いている「長老」は、ガイオに対し「私はあなたをほんとうに愛しています」と言い(1節)、さらに3節で、ガイオのことを「兄弟たちがやって来ては、あなたが真理に歩んでいるその真実を証言してくれるので、私は非常に喜んでいます」と記しています。ガイオが「真理に歩んでいる」ことが確かであり真実であることを、長老は非常に喜んでいるのです。その「真理に歩んでいる」ことに焦点を合わせて、この短い手紙を学んでまいりましょう。

3節冒頭に「兄弟たちがやって来て」とある「兄弟たち」とは、5節に「旅をしているあの兄弟たち」と言われる「兄弟たち」のことで、当時の巡回伝道者たちのことを指しています。この手紙が書かれた1世紀の終わり頃、各地を巡回しながら福音を伝える人々が多くいたのです。そのような巡回伝道者である「兄弟たち」が、本書の著者のところに立ち寄り、ガイオのことを証言してくれたのでしょう。ガイオは巡回伝道者たちのため自宅を宿として提供すると共に、彼らを手厚くもてなしていたものと思われます。

著者は6節後半に、「あなたが神にふさわしいしかたで彼らを次の旅に送り出してくれるなら、それはりっぱなことです」と書いています。ガイオは巡回伝道者たちを「神にふさわしいしかたで」送り出していたのでしょう。この「神にふさわしいしかた」とは、どんなことか。神は私たちの必要をすべてご存じで、私たちの必要を満たしてくださいます。その「神にふさわしいしかたで」と言うからには、ガイオは巡回伝道者たちが次の旅で不自由しないように、[経済的支援を惜しむことなく]至れり尽くせりの配慮をして送り出していたのではないでしょうか。

そうしたことが、6節前半で「彼らは教会の集まりであなたの愛についてあかししました」と言われているのだと思います。ガイオが巡回伝道者たちに宿を提供し、その経済的必要を満たしていた行為が、愛についての証しであったのです。そして、この愛についての証しが、「真理に歩んでいる」ことの具体的内容を示すものであった、ということになります。「真理に歩んでいる」というだけでは、抽象的過ぎて、具体的にどういう歩み方をするのかよく分かりません。それがここでは、巡回伝道者たちに宿を提供し、彼らが次の旅に出るときには何の心配もないように経済的支援をして送り出すことである、と教えられるのです。

私は、以前アシュラムの関係で台湾に行くことがよくありました。台湾の教会の方々は日本から来る人々を温かくもてなしてくださいます。日本から台湾に行ったことのある多くの方々が、そのことを感じておられるでしょう。私の場合、アシュラムの関係で台湾に行くと、至れり尽くせりのもてなしを受けてほとんどお金を使わずに済んでしまった、ということが少なくありませんでした。もちろん、経済的に余裕のある方々がそうしてくださったのですが、そのような境遇の[今はもう天に召されている]あるご婦人は、「日本から特にアシュラムのために台湾に来られる方々をもてなすことは、神様から私に与えられた使命だと思っています」と言われていました。このご婦人の場合も、まさに「真理に歩んでいる」一つの事例であったのではないか、と思わされているのです。

ところで、教会にいるすべての人が「真理に歩んでいる」というわけではありません。9節以下を見ると、そうではない事態があることについて記されています。具体的な名前まで挙げられて、本人にとっては不名誉でお気の毒なことだと思いますが、デオテレペスという人がやり玉にあげられています。彼は目立ちたがり屋であったらしく、「かしらになりたがっている」と言われています。そういう傾向の人は、教会の中でもトラブルを起こしやすいですね。それはイエス様の御心に一番反することだからです。

イエス様は「かしらになりたい者は、みんなのしもべになりなさい」(マルコ10:44)と言われます。デオテレペスが「かしらになりたがっている」のは、権力を振るいたいからでした。10節後半に、「彼は意地悪いことばで私たちをののしり、それでもあきたらずに、自分が兄弟たちを受け入れないばかりか、受け入れたいと思う人々の邪魔をし、教会から追い出しているのです」と告発されています。彼の言い分も聞かなければなりませんが、ここに書いてある通りだとすれば、本当に困った人ですね。まさに「真理に歩んでいる」のとは正反対で、《真理に歩んでいない人》の姿が描かれているのです。

著者(長老)は、「私が行ったら、彼のしている行為を取り上げるつもりです」(10節前半)と書いています。取り上げてどうするかは述べていませんが、処罰をする(戒規を執行する)という含みのある言い方のように思われます。それで、悪い見本であるデオテレペスの歩みには「見ならわない」ように(11節以下)と勧告されているのです。

イエス様は、「わたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい」(マルコ8:34)と言われます。ですから、デオテレペスのように「自分が、自分が」という思いに駆られている者は、真理に歩むことなどできないのです。しかし、自分を捨てることは、自分の力でできることではありません。私たちが本当にイエス様の愛をいただくようになるなら、おのずから自分を捨てることができるようになるのです。

それでイエス様は、いつも、そして今も、「わたしを受け入れ、わたしの愛を受けなさい」と言われています。そう言われるイエス様は、いつでも、どんな場合にも、私たちの罪を無条件に赦(ゆる)し、限りなく赦してくださるのです。「主は憐れみ深く、恵みに富み、忍耐強く、慈しみは大きい。永久に責めることはなく、とこしえに怒り続けられることはない。・・・私たちの悪に従って報いられることもない」(詩103:8~10、新共同訳)。主イエス様は、私たちの罪に応じてあしらうことなく、無条件・無制限に私たちの罪を赦し、永遠のいのちを与えられた者として私たちを喜んでくださいます。そのイエス様をお迎えすることが、私たちの信仰なのです。

イエス様をお迎えすることは、イエス様の愛をいただくことであり、イエス様が私たちを愛してくださることの確証として、イエス様が私たちと共におられるのです。そのようにイエス様の愛を体験していくとき、私たちは自分を主張するようなことが自然になくなります。そして、イエス様の愛にお応えして歩みたい、という思いが内から湧き上がってまいります。そうなるように、私たちは全身全霊でイエス様を知り、イエス様の愛を受けるようにしましょう。

2節に「たましいに幸いを得ている」「健康である」と言われているのは、イエス様の愛を豊かに受けて「真理に歩んでいる」状態を指します。そのように「真理に歩んでいる」者は、《憎しみのあるところに愛を、裁きのあるところに赦しを、闇のおおうところに光をもたらす》平和の器とされるのです。

(『西東京だより』第86号・2011年12月より転載)

<<前回へ

◇

村瀬俊夫

村瀬俊夫

(むらせ・としお)

1929年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了、東京神学塾卒業。日本長老教会引退教師。文学修士。著書に、『三位一体の神を信ず』『ヨハネの黙示録講解』など多数。現在、アシュラム運動で活躍。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:村瀬俊夫
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • わが人生と味の道(19)結婚と両親の死 荘明義

  • わたしの牧者、わたしの望む事をみな成し遂げる 穂森幸一(12)

  • はやねえの詩(38)かけがえ

  • こころの手帳(23)甘えと信仰 浜原昭仁

  • 律法と福音(20)アメイジング・グレイス 山崎純二

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米国福音同盟、「ロー対ウェイド」判決覆した米連邦最高裁の判決を歓迎

  • 神を信じる米国人の割合、過去最低に ギャラップ調査

  • 聖書と植物(7)麦と毒麦 梶田季生

  • 神から与えられた「才能」で一世を風靡した20世紀の偶像<アイドル> 映画「エルヴィス」

  • ロシアのウクライナ侵攻は「時のしるし」 レムナント出版代表の久保有政氏が講演

  • フランクリン・グラハム氏、父ビリー氏以来48年ぶりにリオで伝道集会 6万8千人動員

  • 十字架のネックレスを外すこと拒否して解雇されたクリスチャン労働者が勝訴

  • 苦難に続く栄光 岡田昌弘

  • 希望を失わずに戦争という嵐を乗り切った家族の物語 『あらしの前』『あらしのあと』

  • 人は愛するため生まれた 菅野直基

  • 米連邦最高裁「ロー対ウェイド」判決覆す、中絶の是非は各州の判断へ

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • ロシアのウクライナ侵攻は「時のしるし」 レムナント出版代表の久保有政氏が講演

  • 神から与えられた「才能」で一世を風靡した20世紀の偶像<アイドル> 映画「エルヴィス」

  • 十字架のネックレスを外すこと拒否して解雇されたクリスチャン労働者が勝訴

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(3)子ども8人のビッグダディ

  • 神様のご計画の中を歩んでいるか 加治太郎

  • 癒やしの信仰を拡大させよう 万代栄嗣

  • 沖縄復帰50年 NCC、カトリック正平協が「沖縄慰霊の日」に声明、談話

  • スマホが動くのも量子力学のおかげ? 東工大名誉教授を講師にサイエンスカフェ

  • 神から与えられた「才能」で一世を風靡した20世紀の偶像<アイドル> 映画「エルヴィス」

  • 米国福音同盟、「ロー対ウェイド」判決覆した米連邦最高裁の判決を歓迎

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • ロシアのウクライナ侵攻は「時のしるし」 レムナント出版代表の久保有政氏が講演

  • フランクリン・グラハム氏、父ビリー氏以来48年ぶりにリオで伝道集会 6万8千人動員

  • 希望を失わずに戦争という嵐を乗り切った家族の物語 『あらしの前』『あらしのあと』

  • 聖書と植物(7)麦と毒麦 梶田季生

  • 神を信じる米国人の割合、過去最低に ギャラップ調査

  • 人は愛するため生まれた 菅野直基

  • 十字架のネックレスを外すこと拒否して解雇されたクリスチャン労働者が勝訴

編集部のお勧め

  • 無料で日用品や散髪、ネイルアートなど提供 教会でウクライナ避難民支援イベント

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • 被害者が加害者になる連鎖を断ち切るには? 「記憶の癒やし」のラプスレー司祭が講演

  • 必要なのは「キリストの基礎知識」 国分寺の教会が無料のオンライン聖書講座

  • 教会でウクライナ支援コンサート、現地で難民支援するハンガーゼロのスタッフが報告

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2022 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.