「賜物をどう使うかがすごく大事」クリスチャンのアコースティックギタリスト、井草聖二さんにインタビュー(2)

2015年10月17日12時27分 インタビュアー : 行本尚史 印刷
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本紙とのインタビューに答える井草聖二さん

愛用のギター3本

―今日お持ちいただいたギターは?

井草:マーティン(Martin D-28)を持ってきました。メイトン(Maton、オーストラリアのアコースティックギター・メーカー)が今修理中で。

―ご愛用のメーン・ギターであるメイトンのギター(EBG808TE)は甘い音が特徴で、ネイルアタックやボディヒットのパーカッシブな奏法の時はカラッとした歯切れのいいアタック音が出るそうですが、なぜこのギターを選んだのですか?(オーストラリアの著名なアコースティック・ギタリストでクリスチャンでもある)トミー・エマニュエルと同じ型番のギターですが、それは井草さんの表現したいことと、何か関係があるのでしょうか?

井草:そのギターを使い始めたのは、ちょうどトミー・エマニュエルのオープニング・アクト(前座)をさせていただいたぐらいの時期とかぶっていて、ファーストアルバムを作らせてもらった時に買ったんですけれど、何かそういう流れがあって、その時は自然に買ったという感じでしたね。

―そうすると、最初にお仕事でお使いになったのはどのギターなんですか?

井草:メイトンが最初ですね。

―最近はコリングス(Collings、米国テキサス州オースティンにあるアコースティックギターのメーカー)とマーティンD-28ですか?

井草:そうですね。

―「なぜD-28なんですか?」ということを聞かれたことがあったそうですが、幣紙でもマーティンの創業者の信仰に関する記事を書いたら、けっこう反応がありました。

井草:あっ、それ読みました。

―ありがとうございます。

井草:僕もちょうど(D-28を)買った時期ぐらいか、ちょっと後ぐらいにその記事を読んで、「ああ、マーティン買って良かった」って思いましたね。

「賜物をどう使うかがすごく大事」クリスチャンのアコースティックギタリスト、井草聖二さんにインタビュー
マーティンD-28を弾く井草聖二さん

演奏は教会が3割、一般が7割

―井草さんはライブハウスとか、ギター講師を務めていらっしゃる「ドルフィンギターズ」東京恵比寿店などのほかに、教会でも演奏することがあるということですけれども、最近も大阪の教会で演奏されたんだとか。そのあたりのお話をちょっとお聞かせ願えますか?

井草:大阪の教会は月1回か2回ぐらい入っていて、ほんとにいろんな教会を回らせていただいていて。ありがたいことに。

―普段の演奏の中では、教会での演奏はどのくらいの割合を占めているんですか?

井草:割合で言うと、3割ぐらいが教会での演奏で、あと7割が一般でのコンサートっていう感じですね。

―2013年から、活動の拠点を関西から東京に移したそうですけれど、今でも教会というのは、井草さんが音楽をする上で最も重要な環境なんですか?

井草:教会から出ていっているというか、派遣されていくような気持ちはありますね。

―教会で一緒に育った女性と昨年結婚されて、お連れ合いのボーカリストと賛美歌を演奏されることはありますか?

井草:前はずっと一人で回っていましたけれど、最近になって「ボーカルやってますよ」って紹介すると、教会の方が「じゃあ、二人で」って呼んでくれたりとか。それから一緒に賛美することがどんどん増えてきましたね。

―それはどんな賛美歌ですか?「アメイジング・グレイス」とか?

井草:そうですね。あと、ワーシップソングが多かったりしますね。

―井草さんは公式サイトのほかにツイッターやフェイスブック、ユーチューブ、ブログなど、インターネットを積極的に活用していらっしゃいますが、クリスチャンのギタリストとして、インターネットにどんな可能性を見出しているのでしょうか?

井草:なかなかコンサートとかライブに行かない、いろんな事情で行けない方もいると思うので、そういう方たちにネットで聴いてもらえたらうれしいです。あと賛美歌とか興味ない方に、こんな良い曲あるんです!ってギターアレンジしてユーチューブとかにアップすると、そこからクリスチャンミュージックに興味を持ってくれることもあるので、どんどんネットは活用していこうと思っています。

―また、クリスチャントゥデイのようなインターネットのニュースメディアに望むことはありますか?

井草:クリスチャントゥデイを見ていると、クリスチャンでない方にもすごく分かりやすくて、それがすごい。僕も何かそんなふうに広げていけたらと思いますね。学生にも喜んでもらえるところがあったらなあっていうのはありますね。

―最近はギターデュオ「SAUL GAUGE」で、渋谷でのストリート演奏をきっかけに小林幸子さんとのテレビ競演などもしていらっしゃるとか。今それを振り返って、何か思うことはありますか? 演歌ですよね?

井草:演歌は未知だったんですけれど、何か演歌が好きな方もライブに来てくれるようになったり、守備範囲が広がったっていうことは感じていますね。

「賜物をどう使うかがすごく大事」クリスチャンのアコースティックギタリスト、井草聖二さんにインタビュー
2014年に他の4人のギタリストと一緒に演奏して作ったアルバム『ROOM 193』。神様の試練を表した曲「Windmill」は、このアルバムの2曲目に収録されている。

アコースティックギターを弾く人たちに伝えたいこと

―日本の教会には、歌の伴奏をしている人たちを含め、アコースティックギターを弾いている人たちが少なくありません。そういう人たちに何か伝えたいことはありますか?

井草:やっぱりアコースティックギターってきれいな音を出すのが難しいのと、アンサンブルをするにも難しいというか、なかなかなじみにくい楽器ではあるので、自分が弾いているというよりは、合わせるというか、アンサンブルするっていうのがすごく大事かなって思いますね。

―ドルフィンギターズで井草さんからギターを学びたい読者に一言。

井草:今も教会の牧師さんが習いに来てくれたり、ギター教室ではなかなかワーシップソングやりづらいと思うんですけれども、そういうところを重点的にできるので、もっと教会での奉仕の実践的なことをやっていけたらと思いますね。

―最後に読者に向けて何かメッセージがあればお願いします。

井草:(聖書の中に)タラントの話がありますけれど、昔はやっぱり、自分は学校へ行ってなかったので、人と比べてタラントのある人がうらやましいと思って。自分にはこれだけの賜物しかないと思っていたけど、1タラントって本当はものすごい大金だっていうこと。周りと比べるんじゃなくて、いただいたもの(賜物)をどう使っていくかが大事だなと、最近すごく感じています。

「実は、次のアルバムは全曲賛美歌のものをやろうと思っていて」という井草さん。10~12曲を収録したフルアルバムを、早ければ来年夏ごろまでに出したいという。12月には韓国での演奏も予定している。活躍がますます期待されるギタリストだ。

井草聖二さんインタビュー: (1)(2)

井草聖二(いぐさ・せいじ):1988年兵庫県出身。牧師家庭に生まれ、幼少より賛美歌、ゴスペルに親しむ。15歳よりギターを始め、学生のころから人気ギタリスト押尾コータロー氏、トミー・エマニュエルなどのオープニングアクトを務める。2009年4月、アコースティックギターの全国大会「FINGER PICKING DAY2009」に出場、「最優秀賞」「オリジナルアレンジ賞」を受賞。20歳でプロデビュー、ファーストミニアルバム『Introduction』をリリース。10年9月、米カンザス州で開催された世界規模のギターコンテスト「39th Walnut Valley Festival『International Fingerstyle Guitar Championship』」に日本代表で出場、トップ5に選ばれる。12年にフルアルバム『kokoro』をリリース。13年、活動の拠点を東京に移し ソロ・ライブ活動の他、テレビやラジオの音楽制作、ライブサポート、ギター講師としても精力的に活動中。ユーチューブやニコニコ動画の再生回数は100万回を超える。2014年にはソロ・アコースティックギター界の他の若手トップ・ギタリストたちと共にアルバム『ROOM193』を発表。また、磯貝一樹とのギター・デュオ「SOUL GAUGE」としても、同年にアルバム『Born in Street』を、また今年は『Walk on Japan』を発表し、演歌歌手の小林幸子とも共演した。公式サイトツイッターでも情報を発信している。また、アルバム『Welcome Home』は、自身がギター講師を務めている「ドルフィンギターズ」のお茶の間ショッピングなどで購入できる。CDやMP3はアマゾンでも購入できる。

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