聖書をメガネに 目に見えない創造者の目に見える御業(その3)

2015年6月30日16時50分 執筆者 : 宮村武夫 印刷
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芸術活動、文化活動の記事の基盤は、創造主の創造の御業に対する根源的な喜び(創世記1:31)と、罪の影響の下における被造物全体に及ぶうめきの現実(ローマ8:18〜25)の両方に意を注ぎ、喜びとうめき・苦悩の両立にあります。

さらに、聖書をメガネに見るとき、被造物全体の回復、そうです、新しい天、新しい地の希望(黙示録22:1)が、基盤の3本目の柱になります。希望を直視し励まされて、人間の全ての活動や営み同様、芸術活動や文化活動が、自己満足や自己絶対化・高慢から解き放たれます。また、終末の希望に励まされて、挫折や行き詰まりに直面しても、なお望みを絶つことなく歩みを進めるのです。

人間を虜(とりこ)にする高慢と絶望は、目に見えない創造者であり完成者であるお方から、人間が目を離したときに生じます。高慢は他者を無視し、絶望は自己を無視する。現れは対極をなしていますが、命の源・希望の否定という同じ虚無の根から生まれ出ています。

他方、希望に生かされ、支えられる本来の芸術活動や文化活動は、自らの立ち位置を終局的な完成への途上と見なし、相対化できます。同時に自己の存在と活動が、終局的な完成のために、その時、その場でなくてはならぬ位置を占めていると知り励まされます。

音楽、芸術、工芸、文学が多様な活動をなしつつ、同じ三重の基盤に立ち、個々の人間に対しても、終局的な希望へ向かう途上の歴史に対しても、リハビリの活動、癒やしの営みを展開し続ける。この見地に立つ本紙の記事の展開を期待します。(終わり)

■ 目に見えない創造者の目に見える御業:(1)(2)(3)

(文・宮村武夫)

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