ザビエルの縁者と大友氏顕彰会が歴史的な“再会”喜ぶ

2015年5月9日19時50分 記者 : 竹村恭一 印刷
+ザビエルの縁者と大友氏顕彰会が歴史的な“再会”喜ぶ
NPO法人「大友氏顕彰会」の牧達夫理事長(左)とルイス・フォンテス神父=4月28日(写真:大友氏顕彰会提供)

福岡市在住のイエズス会神父のルイス・フォンテス氏(85)が4月28日に大分市を訪問し、NPO法人「大友氏顕彰会」の牧達夫理事長(75)らと会談した。フォンテス神父は日本に初めてキリスト教を伝えたことで知られるフランシスコ・ザビエルの兄ミゲルを先祖に持ち、上智大学教授などを歴任。半世紀以上にわたり布教に尽力している。

フォンテス神父は16歳の頃、ザビエルの書簡を読んで来日を決意。彼への尊敬から日本へのビジョンを持ち、現在は帰化し、「泉類治」(いずみ・るいじ、フォンテ=スペイン語で「泉」、ルイス=るいじ)という日本名も持っている。ザビエルの一族であることは大学の教職を定年退職した後に知り、「人間の理解を大きく超えた力が働いていた」と会談で話したという。牧理事長はフォンテス神父の印象について、「85歳とは思えない、にこやかでよく話す印象の人。日本人にはない雰囲気と、諦めるということなんか考えたこともないような方」と語る。

大友氏顕彰会は、ザビエルを領内に迎えて布教を許可したキリシタン大名の大友宗麟(1530~1587)や、「剛勇鎮西一」と称された勇将の立花宗茂(1567~1643)ら、大友氏一門の足跡や魅力を発信しているNPO法人。2011年に設立、歴史・文化を子どもから大人まで幅広い層に広め、さまざまな分野で「ふるさとの発展・活性化」を目指し活動している。

大友氏は鎌倉時代以降、400年にわたり豊後(現在の大分県)の守護として君臨。最盛期の宗麟の時代には海外貿易による経済力と、近隣諸国との巧みな外交、優れた人材を背景に北九州東部を平定。豊後に東洋と西洋の文化が入り混じる一大都市を築いた。宗麟は新しい物、珍しい物に強い興味を示した文化人としても知られ、当時豊後を訪れたザビエルは彼に銃火器や西洋の名品を贈り、布教の許可を得た。その中にはメガネや機械仕掛けの時計などもあり、当時の日本人を大いに驚かせたという。

一方、ザビエルは大友氏ら大名の後ろ盾を得て、日本滞在中のわずか2年の間におよそ700人に洗礼を授けることに成功。その生涯でインドや中国、東南アジアなど世界各地を回り、多くの人々にキリスト教を伝えた。日本人の印象については、「この国の人々は今までに発見された国民の中で最高であり、日本人より優れている人々は、異教徒の間では見つけられないでしょう。彼らは親しみやすく、一般に善良で悪意がありません」と宣教師宛ての書簡に記し、当時植民地を広げていたポルトガルが武力で侵略しないよう情報を流すなど、とても好意的であったことが伺える。

牧理事長は、フォンテス神父の人生を紹介する形で今後も共に活動していきたいと展望を語った。

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