Skip to main content
2025年8月20日11時06分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教会

【3・11特集】東北にまかれた小さな種 「東北リリーフホームステイ」の2つの証

2015年3月10日19時30分
  • ツイート
印刷
関連タグ:東日本大震災ライフハウス
【3・11特集】「東北リリーフホームステイ」 東北に芽吹く2つの証+
インタビューに応えてくれた刈屋咲良(さくら)さん(右)と馬場優奈さん。共に21歳で2人とも当時は高校2年生だった。

東日本大震災から4年。あの時、多くの命と一緒にさまざまな物が押し流された。家、財産、夢、幸せ、それらの実現に必要なあらゆるもの。それらを救うために当時、さまざまな人が活動をした。これはその地で生き抜いて出た、2つの芽の話。インタビューに応えてくれたのは刈屋咲良(さくら)さんと馬場優奈さん。共に21歳の2人は当時高校2年生だった。

咲良さんは岩手県釜石市出身。家は一階部分が津波で被害を受けたため、震災発生後3日間は学校で過ごした。自宅に帰ってからもライフラインが復旧するまでの一カ月間は、山から水をくんだり、カセットコンロで炊事したり、ろうそくの明かりで生活をしていたという。

優奈さんは宮城県石巻市出身。雪の中、下校した直後に自宅で被災した。「病院に勤めていたお母さんから、津波が来るから逃げなさいというメールを受け取って、高台の叔母の家に逃げました」と当時のことを話す。職場にいた両親とはそれ以降連絡が取れなくなり、家族の消息がつかめない日々が続いた。しかし、家族が帰ってくるのを信じて、津波で被害を受けた家の後片付けをした。結局、家族とは無事に再会し、不便ながら学校も再開した。その後、2人とも3年生に進級。しばらく後に「東北リリーフホームステイ」の話を聞いたという。

「東北リリーフホームステイ」とは、東京に本部を置くインターナショナルチャーチ「ライフハウス」(旧称ジーザスライフハウス)が主催したプロジェクト。被災した生徒・学生たちを対象に、夏休みの数週間、無料の海外ホームステイに招待する働きだ。2011年と12年の2年間で約300人を海外に送り出したプロジェクトだが、当時は立ち上げ段階で「今はそんなことを考えている場合じゃない」という声や、「無謀じゃないか、突飛過ぎないか」という声もさまざまな方面からあったという。

「朝のホームルームで先生が、『ホームステイに興味のある人は無料で行けるから言って』って話をしました」と咲良さん。もともと英語が大好きだったが、釜石市には提携している姉妹都市がなかったためすぐに応募した。しかし、当時吹奏楽部の部長を務め、コンクール入賞を目指していた彼女は、コンクールとホームステイをてんびんにかけなくてはならなかった。「今思えば運が良いのか悪いのか・・・。コンクールの成績は振るわず、終わった次の日にオーストラリアに旅立ちました」と笑いながら語る。

【3・11特集】「東北リリーフホームステイ」 東北に芽吹く2つの証
岩手県釜石市出身の咲良さんは、ホームステイ先のシドニーでヒルソング教会に行った。現在は上京し、幼稚園の先生を目指して勉強中。

一方、優奈さんは「学校が始まって、英語の先生から教会主催のホームステイの存在を知らされました。先生たちも『学校は関知してないし、教会の人たちがどんな人かも分からない』と言われたし、私も『無料でなんてそんなうまい話が・・・』というのが正直な感想でした」と振り返る。しかし、母の後押しを受け、ハワイに行くことを決断した。

咲良さんのホームステイ先のシドニーでは、観光しながら英語を習得するプログラムが組まれていた。さらに日曜日は現地にあるメガチャーチ、ヒルソング教会の礼拝に参加。「初めて行ったのは平日に行われたシスターズフット(女性を対象にした集会)。普通の音楽が好きな女の子だった私は、格好良いバンドを見て日曜日の日本語礼拝にも参加しました。賛美の時間もメッセージも、自分の現状とかとマッチして泣いてしまったんです。そこでクリスチャンになりたいと思いました」と当時を振り返る。

ハワイに行った優奈さんは、日曜日にホストファミリーが教会に行くので渋々ついて行ったと語る。「教会って、行ったらステンドグラスがあって、結婚式場みたいなイスが並んでいて、おじいちゃんやおばあちゃんばっかりで、『アーメン! ハレルヤ!』とか良く分かんないことを叫んでいる場面をイメージしていた」と言う優奈さん。しかし、最初の印象は「何ここ!?」という驚きだった。

「若い人がジャンプして、踊っている場所だとは思わなかった。でも、ホストファミリーが今まで会ってきた人たちと全然違って、本気でケアしてくれたし、だからこそ、この人たちのように変わりたいし、この人たちとずっと関係を築きたいって思った」と言う。結局、優奈さんは3週間の滞在期間中に洗礼まで受けた。

【3・11特集】「東北リリーフホームステイ」 東北に芽吹く2つの証
宮城県石巻市出身の優奈さん。ハワイでホームステイし、3週間の滞在期間中にホープチャペルで洗礼を受けるが、最初は「無料でホームステイなんてなんてそんなうまい話が・・・」と怪しんだと語る。現在は大学でマーケティングを専攻している。

しかし、日本に帰ってきた当時は近所に教会もなく、具体的に何をして良いか分からなかったという。そして咲良さんは就職のため、優奈さんは進学のために上京し現在の教会に通うようになった。

それから3年――。咲良さんは幼稚園の先生という新しい夢を得て、今は専門学校に通っている。毎週教会に通うようになって、「全然気持ちの持ちようが違いますね。ネガティブな誘惑との戦い方を学んだし、多くの人と一緒に励まし合って成長できた。『クリスチャンじゃなかったら、今何しているんだろう』って考えちゃいます」と言う。「私は当時何に頼ってよいか分からずに悩んでいた。ホームステイに行って、神様と出会わなかったら今は無い。だから一人でも多くの人に神様を伝えたい」と話す。

優奈さんは大学でマーケティングを専攻している。「もっと早く神様を知りたかったって思えるほど、今の人生最高。『儲ける』って『信じる者』って書くように、皆で神様を信じて助けていけるような道を歩みたい」と話す。

「復興までの道は遠い」とある人は言う。まだ何も終わっていないとある人は嘆く。しかし2人の目に悲壮な色は見えない。聖書の中でイエスは、「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ」(ヨハネ8:12)という言葉を残している。若い2人の目にはイエスが示した光が見えているに違いない。

関連タグ:東日本大震災ライフハウス
  • ツイート

関連記事

  • 【3・11特集】被災した生徒・学生をホームステイに招待 今も関係続く「東北リリーフホームステイ」の働き

  • 【3・11特集】「主にある音楽の力を信じて」 仙台在住のクリスチャンシンガー・大宮香織さん

  • 【3・11特集】「4年たっても決して忘れない」 ニコラ・バレで避難家族との歩み紹介する展示会

  • ヴォーリズ設計した福島教会会堂、震災乗り越え年内に再建へ

  • 宣教学者ら、東日本大震災の教訓と進むべき道を調査研究 書籍出版

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ワールドミッションレポート(8月20日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(3)

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(240)聖書と考える「レプリカ 元妻の復讐」

  • ワールドミッションレポート(8月17日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(1)

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • 主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • 主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子

  • ワールドミッションレポート(8月17日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(1)

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

編集部のおすすめ

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.