Skip to main content
2025年5月13日12時19分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化

ありそうでなかったブドウジュース 世界で愛される「ウェルチ」誕生秘話

2014年12月29日17時57分
  • ツイート
印刷
ありそうでなかったブドウジュース 世界で愛される「ウェルチ」誕生秘話+
太古の昔から世界中で利用されてきたブドウ。写真は、ウェルチ博士が最初のブドウジュースを作った際に使ったとされるコンコード種

これは、米マサチューセッツ州コンコードという町にある会社の話。1869年、この町で後に広く愛されることになるジュースのブランドが誕生する。「ウェルチ」と呼ばれるその飲み物のブランドは、未発酵のワイン・・・つまり、ブドウジュースとして誕生する。

ブドウは、太古の昔から食用や酒造用に利用されてきた。旧約聖書でも、ノアが洪水の後にブドウの栽培を始めたり、ワインの飲み過ぎで泥酔した場面、ダビデ王の怒りを静めるために、才色兼備の美女アビガイルから干しブドウなどが贈られ、2人の馴れ初めとなったなど、幾度も登場し大きな役割を果たすこともある。また、イエス・キリストが最初に起こした奇跡は、水を上等なワインに変えたことだと、ヨハネによる福音書2章には記述されている。

ブドウの果実には天然の酵母が付いており、さらに果汁中には酵母が利用可能なブドウ糖が含まれているため、果汁が外に出ることで自然にアルコール発酵が始まる。米にうるち米(食用)と酒米(酒造用)があるように、ブドウにも食用ブドウと酒造用ブドウがあり、食用はテーブルグレープ、酒造用はワイングレープと一般的に呼ばれている。

つまり、ブドウジュースというのは保存の効かない飲み物で、それまでジュースとして市場に流通することはなかったのだという。

このブドウジュースという「昔からありそうで、実は出回っていなかった」製品は、19世紀の後半に市場に登場した。当時の米国では禁酒法の運動が激化。それ以外にも、「アルコールは神からの贈り物である一方で、その乱用は悪魔の仕業によるもの」という考え方が一般的だった。そこで当時、ニュージャージー州で医師をしていたトーマス・ブラムウェル・ウェルチ博士(1825〜1903)は、教会で行われる聖餐式(最後の晩餐に倣ったキリスト教の儀式。伝統的にパンとワインを使って行われることが多い)で使用できる未発酵のワインはないかと考え始めた。

ありそうでなかったブドウジュース 世界で愛される「ウェルチ」誕生秘話
トーマス・ブラムウェル・ウェルチ博士(1825〜1903)

ウェルチ博士は自宅のブドウ園で取れる「コンコード種」のブドウを使って、ジュースを製作。ジュースを瓶詰めにし、そのまま煮沸消毒。牛乳の殺菌法を応用して、ワインの発酵を抑えることができるのではないかと考えた。もし発酵の阻止に失敗していれば、酵母の出すガスによって瓶は破裂する。しかし数週間置いても瓶は破裂せず、試飲してもジュースのままだった。

こうして作られた未発酵ワインをウェルチ博士が教会に提供。酒に対する風当たりの強い時代に、教会の伝統を守ることに貢献した。だがその時点ではまだ、ウェルチ博士は、自身の名が米国はもとより世界中に知られるブランドになることを知らなかった。

その後、1893年にシカゴで開催された世界博覧会や、禁酒運動時代の外交会議などで提供されたことから、徐々にブドウジュースとそれを作り出した「ウェルチ」の名は有名になっていった。またそれまでは、食べる以外にはワインにするしかなかったブドウだったが、ウェルチ博士のアイデアを応用することによって、ジャムやゼリーなど、さまざまなブドウからできた製品が生み出されていった。

現在では、ブドウ以外のフルーツの製品も扱い、「アメリカのフルーツバスケット」と呼ばれるようになった「ウェルチ」。今では「ウェルチ」のラベルが付いた400品目以上の製品が、米国内だけではなく、世界50カ国の小売店や飲料施設で販売されており、日本では「カルピス」が販売を担当している。

  • ツイート

関連記事

  • ジュネーブでカルヴァン展、笑いとワインに注目

  • 1500年前のワイン工場発掘 イスラエル

  • 米学者:古代イスラエル人はワインもビール飲んでいた

  • 聖餐式にある2つの事実

  • 愛を南国の味と笑顔に乗せて マレーシア料理店「ペナンレストラン」から見た東京

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • 映画「空中の権威」が日本語字幕で視聴可能に 現代クリスチャンに警鐘鳴らす作品

  • 四半世紀ぶりに欧州で大規模伝道会議、今月末にベルリンで 牧師ら約千人が参加

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 貧困国の少女たちにドレスを贈り続け400万着 神の愛を届ける宣教の手段にも

  • 米ジョージア州で「信教の自由回復法」成立、全米30番目の州に 9年前には不成立

  • 主キリストの最大限の恵み 万代栄嗣

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(226)聖書と考える「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 次期ローマ教皇の有力候補4人

  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • 四半世紀ぶりに欧州で大規模伝道会議、今月末にベルリンで 牧師ら約千人が参加

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(5)「苦しみ」の構図 三谷和司

  • 映画「空中の権威」が日本語字幕で視聴可能に 現代クリスチャンに警鐘鳴らす作品

  • 自分を愛する生き方 菅野直基

  • フランスのカトリック教会、復活祭に成人1万人以上が受洗 昨年比45%増

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 次期ローマ教皇の有力候補4人

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • ローマ教皇フランシスコの死去に対する日本国内の他教派の反応

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • フランスのカトリック教会、復活祭に成人1万人以上が受洗 昨年比45%増

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 米ジョージア州で「信教の自由回復法」成立、全米30番目の州に 9年前には不成立

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(5)「苦しみ」の構図 三谷和司

編集部のおすすめ

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」

  • ロシアの軍事侵攻から3年、在日ウクライナ正教会が祈りの集会 片脚失った負傷兵も参加

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.