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後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」

2025年2月6日20時17分
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関連タグ:後藤健二イスラム国(IS)シリア
後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」+
後藤健二さんの没後10年に合わせ、親交のあったジャーナリストらが中心となって開いた追悼イベント。後藤さんの写真が飾られたステージで、登壇者それぞれが後藤さんとの思い出や紛争地で取材する意義などを語った=1月31日、日比谷図書文化館(東京都千代田区)で

シリアで過激派組織「イスラム国」(IS)に拘束されたジャーナリストの後藤健二さんが殺害されてから、10年がたった。殺害映像が公開された1月31日には、親交のあったジャーナリストらが日比谷図書文化館(東京都千代田区)で追悼イベントを開いた。後藤さんの長女も映像でメッセージを寄せ、それぞれが持つ思い出を語りつつ、後藤さんが命懸けで伝えようとしたメッセージを改めて心に刻んだ。(後編はこちら)

◇

後藤さんは2014年10月末にシリアに入り、ISの支配地域に入ったとみられるが、その後に連絡が断絶。ISは翌年1月20日、後藤さんとそれ以前から拘束していた湯川遥菜(はるな)さんを人質に、巨額の身代金を要求する映像を公開した。そして、24日には湯川さん、31日には後藤さんを殺害したとする映像を公開した。

イベントでは冒頭、参加者全員で1分間の黙祷をささげた。その後、後藤さんの殺害現場や遺体の埋葬地とみられる場所を取材した遠藤正雄さん、シリア内戦を取材中に自身も3年4カ月にわたって武装勢力に拘束された安田純平さんが話した。

遠藤さんは、後藤さんが亡くなってから3年後の18年、後藤さんと、同じくISに殺害された米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリーさんの2人の足跡を追い、シリアに入った。唯一の手がかりは、殺害現場を示すとされる衛星画像のみ。地元の地理に詳しい兵士の力を借り、その場に何とかたどり着くことができた遠藤さんは、野花を摘んで手向け、祈りをささげたという。

後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」
後藤さんの殺害現場や遺体の埋葬地とみられる場所を取材した遠藤正雄さん

遺体の埋葬地とみられる場所は、当時ISが首都としていたシリア北部の都市ラッカにあった。日本人ジャーナリストが埋葬されたと聞いていると話す地元の消防隊員に連れられて、その場を訪れた。しかし、周辺には地雷原が広がっており、その手前までしか近づくことができなかった。

「戦場の恐怖は想像を絶するものがあります」。さまざまな紛争地の取材経験がある遠藤さんはそう言い、「同じジャーナリストとして、無念を晴らしてあげたい、何とか弔ってあげたい」という思いで現地に向かったことを話した。

後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」
シリア内戦を取材中に自身も3年4カ月にわたって武装勢力に拘束された安田純平さん

安田さんは、同じくシリアやイラクを取材していた後藤さんとは交流があった。後藤さんは当時、シリアに関する書籍を出版したいと話していたという。一方、安田さんが同業者と話すのは、もっぱら取材に関する実務的な内容ばかりだったとし、「(後藤さんと)もっと突っ込んでいろいろ話ができていたらよかった」と後悔をにじませた。その上で、後藤さんを慕って多くの人が集まった会場を前に、「後藤さんが確かに生きていたということが、ここから見て本当に実感できます」と話した。

後藤さんはISの支配地域に入る前、パリに住む映像作家の栗本一紀さんと、インターネット通話サービス「スカイプ」を通じて1時間半ほど話をしていた。後藤さんと栗本さんは20年以上の付き合いがあり、2人とも同じキリスト教の信仰を持っていた。

後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」
後藤さんと20年以上の付き合いがあり、後藤さんがISの支配地域に入る前にスカイプで1時間半ほど話をしていた栗本一紀さん

たわいもない話だったというが、このスカイプでの通話が、後藤さんが日本語で交わした最後の会話だったかもしれないという。「そこで僕と後藤さんとの対話が途切れてしまっている」。栗本さんはそう話しながら、16年に出版した自著『ジャーナリスト後藤健二 命のメッセージ』を基に生成AIで制作した約20分の映画を上映した。

映画は、後藤さんがイラク取材時に駐留米軍に銃口を向けられ、危うく命を失いかけた経験や、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と闘っていた様子などを描く。一方、映画の中心は、イラクで後藤さんの通訳を務めたために命を狙われることになり、フランスへ亡命したイラク人女性との物語。後藤さんは、そのイラク人女性を親身になって支援するが、そうした姿に人間としての善意を見いだすと栗本さんは言う。「善意の連鎖こそが、われわれ一人一人ができる平和の活動」。それを伝えたく、この映画を制作したと話した。

後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」
栗本一紀さんが生成AIで制作した映画の一場面

上映後には、現在オランダで暮らす後藤さんの長女、麻里さんのメッセージが映像で流された。麻里さんは、イベントの開催に感謝の思いを伝えるとともに、「声を届けることができない人々の物語を伝えるため、闘っている全ての人々を私は深く尊敬しています」と言い、この日集まった多くのジャーナリストらに敬意を示した。

事件当時、麻里さんは14歳。事件の意味や後藤さんが苦しんでいたPTSD、そしてジャーナリストという職業について、本当の意味で理解できるようになったのはここ数年のことだという。生前の後藤さんからは、展覧会に連れて行ってもらったり、写真集をプレゼントされたりしたことがある。それが自身の人格形成や現在の職業にも大きく影響しているとし、「とても誇りに思っています」と話した。

麻里さんはこの日、オンラインでイベントに参加し、様子を見守った。一方、会場には後藤さんの実姉が駆け付け、遠藤さんが後藤さんの遺骨代わりにシリアから持ち帰った石を受け取った。

後編【紛争地を取材する理由「呼んでいるから」と答えた後藤健二さん 解放願う思いは「祈り」】へ>>

関連タグ:後藤健二イスラム国(IS)シリア
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