Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教育

佐藤優氏がJ・L・フロマートカを解説 新教出版70周年講演会

2014年7月29日23時46分
  • ツイート
印刷
関連タグ:新教出版社佐藤優J・L・フロマートカ
佐藤優氏がJ・L・フロマートカを解説 新教出版70周年講演会+
佐藤優氏の講演に耳を傾ける参加者たち=26日、日本基督教団信濃町教会(東京都新宿区)で

新教出版社の創立70周年を記念する連続神学講演会の第2回が26日、日本基督教団信濃町教会(東京都新宿区)で開かれ、作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏が講演した。佐藤氏は、「危機を超克する福音――J・L・フロマートカの受肉論に学ぶ」と題して、20世紀の激動期にナチズムとマルクス主義の狭間を生き抜いたチェコの神学者ヨゼフ・ルクル・フロマートカ(Josef Lukl Hromadka、1889~1969年)の教理的特徴を解説した。

佐藤氏がフロマートカに初めて触れたのは1980年、同志社神学部二回生のとき。ラインホールド・ニーバーやカール・バルトを読み漁っても、どうしても満足が得られない中、「佐藤君は、ロマドカ(フロマートカ)を読んだことがありますか」という、当時の指導教授だった野本真也氏(同大神学部名誉教授)の一言がきっかけだった。夏休み期間中、大学の研究室に通い、独和辞典と首っ引きでフロマートカの教義学書『人間への途上にある福音』(Evangelium o ceste za clovekem, Kalich/Praha, 1958)のドイツ語訳を読んだ。「この本が私の一生の方向性を定めた」と、佐藤氏は語る。

同書の監訳者解題で佐藤氏は、フロマートカを「世界をフィールドにした神学者」と紹介する一方、「誤解され続けた神学者」だったとも語る。

1948年2月、共産党がチェコスロバキアで無血革命(二月事件)を起こすと、フロマートカはこれを支持する。そのため、西側では「赤い神学者」と非難される。その一方で、チェコスロバキア国内では、スターリン主義的な粛清裁判(スランスキー事件)に対抗し、共産党政権からも警戒された。

1950年代末、チェコスロバキアでスターリン主義の影響が弱まると、改革派系マルクス主義者と「人間とは何か」というテーマで対話を始める。1958年には「キリスト者平和会議」を創設し、東西の緊張緩和に尽力した。これらの活動も、西側ではソ連による平和工作の一環とみなされ、東側では「平和」を口実に社会主義社会でキリスト教の影響力強化を画策しているとして警戒された。

この対話戦略は、一部のマルクス主義者の世界観を変容させ、「人間の顔をした社会主義」を求める1968年の「プラハの春」につながった。その後も、ソ連軍等の軍事介入に抵抗したため、西側では「自由の戦士」ともてはやされるが、東側では「異論派」と非難されることに。「フロマートカの行動原理は、政治とは別の位相にある」と佐藤氏は語る。

講演で佐藤氏は、フロマートカの受肉論において、「神が人間になったがゆえに、我々は救われる」、つまり、イエス・キリストの存在そのものを人間救済の根拠とする点を重要な特徴として強調した。また、「(フロマートカにとって)人間と神との正しい関係は、即、人間と人間との正しい関係」を意味すると述べ、信仰と行為をかい離させず、それらを同時に2つの軸とし、楕円状に真理をとらえていたことも特徴として挙げた。

さらに、フロマートカが受肉について「人知を超えたもの」とみなし、「人間の良心を超えた実像にあるのが、神が肉体そのものになったという受肉の事実であり、信仰がないと絶対に理解できないもの」としてとらえていたことを強調した。

同書の「終わりに」でフロマートカが論じる内容については、「死に果てぬ神」と要点を一言でまとめた。ここでフロマートカは、マルクス主義者や無神論者の批判する神を「小文字で始まる神」とし、同時に、その神こそが「私たちが祭壇を建て、自分たちの教会で自分たちの空想や希求、願い、希望を投影した神」「私たちの大きな恐怖と息苦しさ、私たちの迷信と無知、私たちの伝統的な敬虔さの結果であり続ける神」でもあり「この神が私たちを救うことはない」と、当時の教会を痛烈に批判している。佐藤氏は、「神をもう一度発見していくというプロセス、それはイエスを通じてしかできない。このプロセスが、プロテスタンティズムの特徴でもある」と述べた。

関連タグ:新教出版社佐藤優J・L・フロマートカ
  • ツイート

関連記事

  • 宮田光雄氏がバルメン宣言を解説「キリストの福音に立ち返るほかない」 新教出版社創立70周年記念講演

  • 東京都:新教出版社が連続神学講演会を開催へ 創立70周年記念で

  • 東京基督教大学、9月から神奈川県で信仰継承テーマに公開講座

  • キリスト教弁証学が若い世代で関心集める あらゆる難題に答える訓練を

  • 東京神学大学、倫理委員会を設置 「研究には宗教改革の改革精神に相応しい高い倫理性必要」

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.