教会の説教はビデオより生で 最新の調査結果

2014年1月14日06時38分 印刷
+教会の説教はビデオより生で 最新の調査結果
ネクストレベル教会(フロリダ州)のビデオによる説教(写真:ネクストレベル教会)

ライフウェイ・リサーチの最近の調査によると、多くのマルチサイト教会がテクノロジーを便利に活用しているが、その一方で、アメリカ人の大半は、インターネットのライブストリーミングやビデオで説教を聴くよりも、実際に教会に行って直接牧師が説教するのを聴く方が好きだという。

この調査では、アメリカ人の65パーセントが、ビデオによる説教よりも直接教会に行って聴く生の説教を選択した。ビデオの方がよいと答えた人は1パーセントよりも少ない。30パーセントは特にこだわりがなく、残りの5パーセントは分からないと答えた。

「日曜日の朝に起きて、『おい、今日はビデオの説教をみようか』なんて言う人はいないと思います」とライフウェイ・リサーチの副社長、スコット・マコネル氏はバプテスト・スタンダード紙の記事で語っている。「しかしまた多くの教会がビデオによる説教を行っている事実を考えると、人間関係、説教のスタイル、音楽、現実生活との関連性、ロケーションなど、その他の要因がますます重要になっているということです」と言う。

この調査は、昨年9月に行われた1001人対象の電話調査の一部である。調査では、地域、年齢、性別、学歴、教会に通っているか否かのみならず、自身を新生クリスチャン、福音派、あるいは根本主義者と見なしているかも考慮に入れた。

また調査結果では、若者の37パーセントがビデオによる説教に抵抗がないと答えたのに対し、45歳から54歳の大人では24パーセントだった。さらに、ビデオによる説教に最も抵抗がなかったのは北東部に住むアメリカ人で、40パーセントがビデオでも生の説教でもどちらでもよいと答えている。加えて、大学卒の回答者の内41パーセントが生の説教を好む傾向があり、自称新生クリスチャン、福音派、または根本主義者の中では37パーセントだった。

コンサルティング会社マルチサイト・ソリューションズのジム・トンブリン氏によると、アメリカにある約5千のマルチサイト教会の約半分がビデオによる説教を行っている。近年、複数の敷地を誇る多くのメガチャーチが、高解像度のビデオによる説教を受け入れている。主として、何かとビデオに収める最近の風潮に対応してということではあるが、それだけではなく、1日の内に牧師が複数の場所で説教を行う肉体的負担を軽減するためでもある。

「個人的経験から言うと、週末に説教をするのは、40分休みなくランニングマシーンで走った後、30分休憩して、またさらに40分きついランニングをするのと同じくらいの肉体的負担なんだ」と話すのは、フロリダ州に拠点を置くネクストレベル教会のマット・ケラー牧師だ。「週末20時間内にそれを4、5回やるという肉体的、精神的負担は、日曜日の夕方だけでは回復しきれない」と言う。

ケラー牧師はさらに付け加えて、「我々の教会で週末の礼拝を5つに増やしたとき、私と、説教をする他の牧師達の肉体的、精神的、霊的な健康のためにも、礼拝全部で生の説教はしないことが重要だと思いました・・・。我々の教会ではそんな高い代償を牧師に払わせなくとも、メッセージを伝えるもっと良い方法があると思っています。それはテクノロジーを活用して、ビデオでできることです」と語った。

ネクストレベル教会のように、ビデオによる説教を行うマルチサイト教会のほとんどは、生の説教をする牧師がいなくても、祈りと賛美をその場で行う。これは、エレベーション教会やライフチャーチTVなど他にも何千とある大きい教会では普通のことだが、トンブリン氏によると、小規模の教会はビデオによる説教に乗り気ではないという。

「小規模の教会はビデオに対して偏見を持っています。教会が大きくなればなる程、ビデオによって可能性が広がります。ビデオは大した問題ではなくなるのです」とトンブリン氏。

福音派説教学協会会長であり、イリノイ州ザイオンのクライストコミュニティ教会の牧師でもあるケン・ラングレー氏は、生の説教は賛美の要素として組み込まれているべきであると言う。「説教をする人がその場にいなければ、実際何かが欠けていると思います」とラングレー氏はバプテスト・スタンダード紙に語っている。「正確に説明するのは難しいですが。その場に存在することは重要です」と言う。

しかしトンブリン氏は、生の説教は必須ではないという。かつて大々的に放送されたビリー・グラハムのクルーセイドの説教を人々が自宅で見ながら感動したように、伝えられるメッセージに感動することは可能だからだ。トンブリン氏が言うように、「グラハムが教会にいなくとも、神の働きは存在する」のだ。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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