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醜さを愛せ 菅野直基牧師

2013年12月19日12時21分
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菅野直基牧師+

昨晩は、「リーガルハイ2」の最終回が放映されて、はじまる直前の21時59分に締切のある仕事を終えて最初から見ることができました。

仕事を終える時間の目標設定をすることが大切だと痛感します。この時間までにこの仕事を終える。そして、今すぐ始める。これだけで、2~3日分の仕事を1日もしくは、半日で終えることができます。

仕事を前倒しして終わらせ、後の時間を、趣味をしたり、家族とゆっくり過ごしたりしたいと思っています。ただ、そのゆとりの時間が取れたと思うと、そこにまた新しい仕事が入ってくるものですが、私は、週一度でも好きなドラマをゆっくり見ることに喜びを感じます。

これまで、主役の「古美門 研介〈こみかど けんすけ〉」(堺雅人)の敵だと思われていた人は数々いました。検察によって死刑が求刑され、世論は「安藤 貴和〈あんどう きわ〉」(小雪)を「死刑にすべきだ!」という流れができている中、第9回では、安藤貴和裁判を担当する主任検事である「醍醐 実〈だいご みのる〉」(松平健)との直接対決をし、一回は、古美門弁護士は醍醐検事によってPTSDを発症させられるほどまでに追い込まれるも、最後は逆転して、最高裁で東京地方裁判所に差し戻し審を勝ち取りました。

古美門弁護士は、一番の敵と考えていた醍醐検事に向かって勝ち誇りますが、醍醐は、「本当の敵は敵の顔をしていないものだよ」と意味深なことを言い残して立ち去りました。そしてわかったのは、醍醐検事の下で古美門弁護士と戦い、後に、古美門事務所のライバルの「NEXUS」という法律事務所を設立し、「裁判は勝ち負けではなく、双方が幸せになること、Win-Winを目指す」という理想を追い求める「羽生 晴樹〈はにゅう はるき〉」(岡田将生)こそが真の敵だったことに気づくことになります。

最終回のストーリー展開は複雑で、それを一つ一つ説明していたら長文になり、その長文を読みたいと思っている人はおそらく誰もいないと思いますので、この辺にとどめて本題に入りたいと思います。

羽生弁護士は、再び検察に戻り、古美門弁護士と検事という立場で一騎打ちの最終決戦を迎えました。古美門弁護士が羽生検事を打ち負かし、古美門の最後の決定打になった言葉は、羽入が「私の何が間違っているのでしょうか?」の問いに対して、「君が自分を正しいと思っているところが間違いなんだ!」「もっと醜さを愛せ!」という言葉でした。

羽入は、「裁判は勝ち負けではなく、双方が幸せになること、Win-Winを目指す」という理想を掲げ、戦っていましたが、いつも若干上から目線でした。そして、「愚かな民衆を私が導いてやる必要がある!」という傲慢な心が隠されていました。

イエス様は、「自分は正しい!」と思い込み、上から目線で人を裁いていた当時の宗教指導者たちに対して、次のように言われました。

「イエスは彼らに言われた、『もしあなたがたが盲人であったなら、罪はなかったであろう。しかし、今あなたがたが『見える』と言い張るところに、あなたがたの罪がある』」(ヨハネの福音書9章41節)

この「『見える』と言い張る」というのは、「私は正しい!」という人を見下す傲慢な心です。

人が持っている人間観を大きく分類すると次の4つのどれかになります。

1.「私は正しい」「あなたも正しい」
2.「私は正しい」「あなたは間違っている」
3.「私は間違っている」「あなたは正しい」
4.「私は間違っている」「あなたも間違っている」

聖書は、「義人はいない。ひとりもいない」(ローマ人への手紙3章10節)と語ります。

聖書が語る人間観は、4番の「私は間違っている」「あなたも間違っている」です。しかし、キリストが「間違っている人間の罪」を背負って十字架で死なれ、復活されたことによって、信じるだけで救いを受けることができるようになりました。

人は本来良いものとして神によって造られています。キリストを通して、1番の「私は正しい」「あなたも正しい」という人間観を持って生きていくのが正しい人間観です。

3番の「私は間違っている」「あなたは正しい」という人間観を持つ人もいます。卑屈で劣等感を持ち、力強い生き方はできません。

先に話題にした羽生弁護士&検事は、2番の「私は正しい」「あなたは間違っている」という人間観です。

キリストは、2番の「私は正しい」「あなたは間違っている」という人間観を持った宗教指導者に対して、「今あなたがたが『見える』と言い張るところに、あなたがたの罪がある」(ヨハネの福音書9章41節)と叱責されました。

羽生は架空の人物です。しかし、こういうキャラクターを持った人は案外います。

私は、上に立つ立場にいる人がこの状態に陥る危険性があると感じます。北朝鮮の金正恩第一書記が張成沢氏を粛清したのは氷山の一角で、気に入らない奴、自分に逆らう人間は、これから次々に粛清していくだろうと思います。それは、「私は正しい」「あなたは間違っている」という考えを持っているからでしょうし、国の最高指導者という地位がその思いを後押しするからです。

また、有名人、有能な人も危険だと思います。

しかし、「私は正しい」「あなたは間違っている」という人間観は誰の心にも巣食ってしまう可能性があります。若干上から人を見下すという嫌な奴に成り下がることがないようにしたいものです。

古美門が羽入に言い放った言葉は、人間の醜い本質に光を当てました。

「君が自分を正しいと思っているところが間違いなんだ!」
「もっと醜さを愛せ!」

最近、特定秘密保護法が強制的に採決されたのは、多くの人が政権与党の暴挙だったと感じられたと思います。その根拠として、内閣の支持率が著しく低下しました。これに反対する人の気持ちを理解できますし、反対するのは個人の自由です。しかし、同時に私は、特定秘密保護法は必要だと思います。

私は、マスコミの報道の仕方に疑問を感じることがあります。マスコミは、中立の立場で報道し、世論を煽るような報道はしてはいけないと思います。ですから、特定秘密保護法を報じるとき、反対意見と同時に、賛成意見も同じように載せて、購読者や視聴者に判断してもらったらいいのです。

政府も、特定秘密保護法を反対する人も、若干上から目線でものを見るのではなく、同じ目線で見ること、そして、醜さを愛する心を持って、国の未来のために真剣に向き合って話し合う必要があることを感じます。

猪瀬東京都知事が辞任に追い込まれることになり、もう後継者選びが話題になっています。裁判まがいの都議会での追求が功を奏した形で、時間の短縮になりました。

ある人は、「政治家なんて、みんなお金に汚いことをやってるに決まってる!」と言います。私は、「そういう人も多いだろうけれど、そうじゃない人も多いんじゃない!?」と答えますが、そこにも、「私は正しい」「あなたは間違っている」という考えが反映されているのかもしれません。

私たちは、知らぬ間に、他者を若干上から見下していることがあり得ます。個人の領域においても、若干上から目線をやめて、同じ目線に立って隣人と対話していくことを心がけたいと思います。

イエス・キリストは、ヨハネの福音書8章で、姦淫の現行犯で捕まえられた女性の近くで、地面に文字を書いていました。

1.地面にしゃがんで字を書くことで、女性と同じ目線に立たれました。

2.また地面に字を書くことで、総攻撃されている女性への視線がキリストに移りました。キリストは、人々の注目を女性からご自分に移させ、背負われました。

3.さらにキリストは、この女性の罪を身代わりに引き受けて、後に十字架にかかって死なれました。

私たちはキリストではないので、人の身代わりに十字架にかかって罪を背負うことはできません。しかし少なくとも、人を見下すのではなく、同じ目線に立って対話する人でありたいと、そう思います。

◇

菅野直基(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■外部リンク:

新宿福興教会ホームページ
(メッセージをくだされば、みなさんの近くの教会を紹介致します。)

菅野直基牧師のフェイスブック

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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