フィリピン台風、日本国際飢餓スタッフが地震被害地入り

2013年12月10日22時50分 印刷
+ボホール島のアンティキラという町で地震により倒壊した校舎(写真提供:日本国際飢餓対策機構)

台風30号上陸の4週間前に、マグニチュード7・2の地震により多くの死傷者が出ていたフィリピンのボホール島に6日、日本国際飢餓対策機構のスタッフが入った。ボホール島は、セブ島とレイテ島の中間にあり、当初、台風30号によるさらなる被害の拡大が懸念されていたが、台風の進路が外れたことにより、大きな被害を免れた。だが、10月15日朝に発生した大地震の傷跡は、いまもいたるところに残っている。

10月末時点での政府の発表によると、地震による死者数は222人、負傷者数は796人で、被災者総数は320万人以上に上った。被害が特に大きかった地域をスタッフが訪れると、電気や道路、橋などの復旧が進む一方、倒壊した家屋が手付かずのまま残されている光景が目に付いた。

崩れかけた家屋を修繕したり、テントのようなもので家のそばにとどまっていたりする人もいれば、家屋をそのままに残して親戚などに身を寄せる人もいる。子どもたちの通う学校では、校舎が倒壊する恐れがあるとのことで、外に日よけのブルーシートを張って授業を再開しているところもあった。

スタッフが、出会った住民に地震発生時の様子を尋ねると、「地震が起きたのは朝8時半頃。揺れは30秒ほど続いた。大きな縦揺れ。家が上下に激しく揺れた。まるで家が踊っているようだった」と話した。また、現地を案内した地元の牧師は、「木材でできた家よりもコンクリートで建てられた家や学校のほうが被害が大きい。震災が起こった日は祝日だったため、子どもたちは家にいた。学校にいたら、もっと大きな被害が出ていた」と語った。

スタッフは、アンティキラという町で一人の老婦人と出会った。彼女は、今回の地震で一度に息子家族4人を失った。家族は朝食の最中に地震に襲われ、地割れで家屋ごと飲み込まれた。老婦人は偶然散歩に出かけていたため難を逃れたが、息子夫婦や孫たちを一度に失い、悲しみに沈んでいた。牧師が彼女のために励ましの祈りをささげ、スタッフは持参した食料を手渡した。

日本国際飢餓対策機構は、現地パートナーと協議しながら、ボホール島の地震被災者に対する支援も検討する方針だ。

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