Skip to main content
2025年9月14日20時07分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ルカの福音書身読の手引き

ルカの福音書身読の手引き(83) 宮村武夫牧師

2013年8月31日14時29分
  • ツイート
印刷
関連タグ:宮村武夫
宮村武夫牧師+

しかし、わたしは・・・あなたのために祈りました
ルカの福音書22章31~34節

[1]序

一週一週、一日一日の歩みを主なる神の恵みに応答し歩みを続けて行きます。今回から4回は、以下の予定です。

①ルカ22章31~34節「しかし、わたしは・・・あなたのために祈りました」
②ルカ22章35~38節「しかし、今は」(Ⅰ)
③ルカ22章39~46節「祈っていなさい」
④ルカ22章47~53節「しかし、今は」(Ⅱ)

①と③は、祈りについてです。主イエスご自身に祈られている恵みの事実。同時に、主イエスご自身に祈るように勧め命じられている事実を心に刻みたいのです。

②と④は、「今」、つまり「時」についての洞察です。祈りと時・歴史について聖書が指し示す豊かな意味を、私たちが悟り、主イエスに従い進めと求められています。

[2]「シモン、シモン。見なさい。サタンが」(31節)

(1)「シモン、シモン。見なさい」

28~30節に直接続いて。弟子としての恵みを軽んじたり無視したりしないように、恵みに答え進む道を明示。

①「シモン、シモン」
シモン・ペテロについて、22章54~62節(「三度わたしを知らないと」)、ヨハネ21章15~23節(「わたしを愛しますか」)を通しても聖書に聞き続けます。ペテロにとり主イエスを知ること主イエスを愛するとは、どのような事実を意味するのか。そして私たちにとってはどうか。真に聖書に聴従したい。

シモン・ペテロは弟子の群れ(31節、「あなたがた」)の一人、ある意味で弟子を代表しています。ペテロに現実なことは他の弟子にとっても現実なのです。

二度続けての呼びかけについては、8章24節、10章41節、13章34節、使徒の働き9章4節、22章7節、26章14節参照。とても大事なことを伝えるしるし。

②「見なさい」
赤信号。十分な注意を払うよう求めています。

(2)「サタンが」
①サタンを軽視、無視する危険。8章12節、22章3節注意。サタンの策略の一つは、サタンの存在と働きを軽視、無視させることです。

②サタンを過大視する危険。もう一つの策略は、過大視させることです。主イエスのことよりサタンのことばかり話したり、注意を払ったりさせることは、まさに罠です。サタンの限界、縛られている事実をはっきり見抜くべきです。10章18節、「イエスは言われた。『わたしが見ていると、サタンが、いなずまのように天から落ちました』」。

[3]「しかし、わたしは・・・あなたのために祈りました」(32~34節)

(1)「わたし」・主イエスが中心。そのことが群れ全体と私たち各自の心、生活・生涯に現実となるために聖霊ご自身の助けが必要です。私たちは、聖霊ご自身の助けを求め続けるのです。

①「しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました」(32節)。

②主イエスが見通すペテロの現実。「しかし、イエスは言われた。『ペテロ。あなたに言いますが、きょう鶏が鳴くまでに、あなたは三度、わたしを知らないと言います」(34節)。

(2)シモン・ペテロは
①「だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい」
主イエスが中心です。しかし「だからあなたは」と、ペテロにも主イエスに祈られている者としての責任・役割があります。

「だからあなたもまた」と強調されています。主イエスはペテロを知り抜いておられる上で、なお兄弟を力づける役割を与え期待なさっておられます。

「力づける」については、Ⅰテサロニケ3章2、13節、Ⅰペテロ5章10節参照。

②「シモンはイエスに言った。『主よ。ごいっしょになら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております』」(33節)。
ペテロは自分のことのみに関心を払うだけ。他の弟子たちに対する配慮は、ここには全く欠けています。また自分の覚悟を頼り、主イエスの祈りを必要としている現実を認めていないのです。この事態が、ゲッセマネの園での姿(45節)や54~62節に見る、三度主イエスを否むことと深く関係していると推察されます。

[4]結び

(1)サタンについて
少なくとも、ヨブ記1、2章、エペソ人への手紙6章10~20節を手引きに考える必要があります。そこを通し教えられる二つの点に注意すべき。

①無視しない。
②過大視しない。

ではどうしたらよいのでしょうか。自分の一切に頼らず、自分の弱さを自覚し、戦いの厳しさを認め、祈りを中心とする神の武具を身につけることです。

主イエスご自身も祈りによって、ペテロに対するサタンの働きに対して戦われています。まして私たちが祈りを軽視したり、怠って良いわけがありません。

(2)「しかしわたしは」と、はっきり語られる主イエスのことばを通して、ペテロまた弟子のすべてについて判断すべきです。

主イエスご自身からすべてを見るのです。主イエスを中心に万物が成り立つ事実に基づき、そのように万物を見るのです。「キリストがすべてであり、すべてのうちにおられるのです」(コロサイ3章11節)。そしてこの基盤に立ち、今回特に教えられることは、ペテロの自分についての判断からではなく、主イエスがペテロのため、弟子たちのために祈られている事実から、ペテロや弟子たちについてまた私たちについて判断すべきだ、この一事です。

では、主イエスはペテロのため、どのような祈りをささげられているのでしょうか。大切な手掛かりがあります。ヨハネの福音書17章です。主イエスの祈りの内容を示す、この箇所を今回じっくり味わうようにお勧めします。ヘブル人への手紙7章25節を心に刻みたいのです。

今私たちは自分の祈りの生活についてどのように判断し、実践すべきなのでしょうか。33節のペテロの道でしょうか。それとも32節に明示されている、主イエスご自身が指し示す道でしょうか。そうです。私たちは主イエスに祈られているから、励まされ支えられて祈るのです。その生活を進もうとする時、日々の実践、そして週ごとの祈祷会は軽視できません。まして無視などできません。まず一歩は、特定の人のため祈り始めることです。そして祈り続ける。祈り、それがサタンの攻撃に打ち勝つ、主イエスが備えてくださっている恵みの手段、武器なのです。

最後にもう一度、エペソ6章10節以下を。

◇


宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。




※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:宮村武夫
  • ツイート

関連記事

  • ルカの福音書身読の手引き(85) 宮村武夫牧師

  • ルカの福音書身読の手引き(84) 宮村武夫牧師

  • ルカの福音書身読の手引き(82) 宮村武夫牧師

  • ルカの福音書身読の手引き(81) 宮村武夫牧師

  • ルカの福音書身読の手引き(80) 宮村武夫牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 新しい発見 佐々木満男

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • シリア語の世界(32)シリア語聖書の人名・地名小辞典 川口一彦

  • ワールドミッションレポート(9月14日):タイのリス族のために祈ろう

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 花嫁(32)愛というレンズで 星野ひかり

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • 花嫁(32)愛というレンズで 星野ひかり

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.