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愛による全面受容と心の癒やしへの道

愛による全面受容と心の癒やしへの道(29) 峯野龍弘牧師

2013年8月1日15時37分
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関連タグ:峯野龍弘
峯野龍弘牧師+

第3章 ウルトラ良い子の抑圧の最大要因
Ⅱ.我執
(3)我執を構成している二つの要素―悪しき性質

そこで更にこの「我執」を構成している主なる要素について言及しておきたいと思います。そもそも「我執」は、以下の二つの要素すなわち各人の内に潜む二つの悪しき性質から構成されています。

ⅰ.まずその第一のものは、お互いの心中に潜む「欲望」です。ここで「欲望」とは、お互いが日常、心に抱く単なる「願望」や人類生存のために不可欠な「本能的欲求」とは異なります。これらは人間が幸せに生きて行くために必要かつ不可欠な尊い生命的営みであって、何人によっても否定されるべきではありません。これはお互いが生きていくために保証されている生存権でさえあるのです。「善」であって、断じて「悪」でも、ましてや「罪」などではありません。

では、ここで言う「欲望」とは何でしょう。それは、他者との均衡や調和を著しく欠いた「過度の願望」や、更には不純な動機や目的または真理に適わない自己本位の「悪しき願望」を言います。聖書ではこれを神の御心に沿わない利己心から出た間違った願望と理解し、この「欲望がはらんで罪を生み、罪が熟して死を生む」(ヤコブ1・15)と警告しています。

それにしてもお互い人間は、何とこの「欲望」に弱く、「欲望」にしばしば容易に支配されてしまうことでしょう。そしてこの「欲望」への強いこだわり、即ち執着が遂に「我執」となるのです。

ⅱ.そこで第二のものは、同じくお互いの心中に潜む「自己中心癖」です。これはよく「自己中心主義」などとも呼ばれますが、それはお互いの中に巣食う強烈なほどの自己への執着心を意味し、これが他者との調和や均衡を破るほどまで自己主張される時、しばしば他者との間で摩擦が生じ、よろず争いの元となるのです。

しかし、これまた前者において述べたと同様に、闇雲に自分を大切にすることや自分の考えを正しく主張することのすべてを、「自己中心癖」という名の下で嫌しめたり、否定したりするのではありません。人間はそもそも個性や独自性を神から付与されている尊厳ある一人一人であるが故に、この点においてはむしろ大いに自己主張、自己確立を図るべきです。同様に自己保全本能は、人間各人が生存していくために極めて重要な人間資質であって、これなくして人間は健常に生きていくことができません。

ところが、これらの大切な良きものが、他者との調和や均衡を無視して独り歩きし、まさに過度に独善的に主張され、更には他者の生存や生活、心を脅かすほどまでに増長されていく時、この「過度な自己主張」を「自己中心癖」、「自己中心主義」などと呼びます。また神の御心や真理に背く「誤った自己主張」や、不純な目的や動機に基づく邪にして自己本位の「悪しき自己主張」は、自己への行き過ぎた執着であって、これはあるべからざる「自己中心癖」であり、いわゆる「自己中心主義」と言われるものとなるのです。

お互いはいつしか知らず知らずの内に、正当な自己主張という名の下に、その実「過度な自己主張」に陥り、また「自己中心癖」というまことに醜い性質に流されていることが、何と多いことでしょう。

かくして「我執」は、お互いの内心に潜み、支配するこの二つの性質、つまり「欲望」と「自己中心癖」という二要素によって構成されているのです。その結果、そこには更に以下のような四重の「悪しき主義」を生みだすことになるのです。

イ.巧妙な打算的利己主義
ロ.執拗な我欲充足主義
ハ.貪欲な自己保全主義
ニ.強烈な自己優先主義  (続く)

◇


峯野龍弘(みねの・たつひろ)

1939年横浜市に生れる。日本大学法学部、東京聖書学校卒業後、65年~68年日本基督教団桜ヶ丘教会で牧会、68年淀橋教会に就任、72年より同教会主任牧師をつとめて現在に至る。また、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会および同教会の各地ブランチ教会を司る主管牧師でもある。

この間、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン総裁(現名誉会長)、東京大聖書展実務委員長、日本福音同盟(JEA)理事長等を歴任。現在、日本ケズィック・コンベンション中央委員長、日本プロテスタント宣教150周年実行委員長などの任にある。名誉神学博士(米国アズベリー神学校、韓国トーチ・トリニティー神学大学)。

主な著書に、自伝「愛ひとすじに」(いのちのことば社)、「聖なる生涯を慕い求めて―ケズィックとその精神―」(教文館)、「真のキリスト者への道」(いのちのことば社)など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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