Skip to main content
2025年7月14日09時06分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
愛による全面受容と心の癒やしへの道

愛による全面受容と心の癒やしへの道(28) 峯野龍弘牧師

2013年7月26日17時12分
  • ツイート
印刷
関連タグ:峯野龍弘
峯野龍弘牧師+

第3章 ウルトラ良い子の抑圧の最大要因
Ⅱ.我執
(2)我執と原罪

さて、このお互い個々人の心中に執拗に巣食い、お互いを支配し駆り立てている「我執」のことを、聖書は「罪」と呼んでいます。ではこの醜悪なお互い個々人の中に根を張り支配している「罪」は、果たしていつ頃から、どのようにして人間性の中に巣食うようになってしまったのでしょうか。

聖書は、これを天地創造の始め最初の人間として神によって造られた「アダム」と「エバ」の堕落に起因していることを明示しています。それによれば、そもそも人間は、神の御心に従ってその御愛の内に、神ご自身の御本質に「かたどって」(創世記1章26、27節)、神ご自身に「似る」(26節)ものとして創造された「極めて良い(尊い)」(31節)存在であったと言われています。ですから人間は神から愛され、かつ神を愛し慕いつつ、どこまでも神の聖き御心に従って生きる存在でなければなりませんでした。

そこで、かくして誕生した最初の人間世界は、「エデンの園」(2章8、16節)と呼ばれる実に美しく聖い、かつ愛と平和に満ち溢れた神の聖き御心に適った楽園そのものでした。もちろんそこには罪も汚れも悪もなく、更には死も病も、痛みも悲しみも、そして何一つ苦しみも悩みもない、まさに地上に具現された「天国の地上的投影」つまり「地上天国」そのものでした。神が人と共に住み、人は神と共に生きるまさしく「エデン(楽園)」だったのです。

ところがある日、最初の人間「アダム」と「エバ」は、「園の中央に生えている木の果実」(3章3節)に目を止めました。それは誠に見て美しく、食べるに好ましく思われる素晴らしい木の実だったので、エバの心は取って食べたいとの強い衝動に駆られました。そこでエバは、その衝動に耐えかねて遂にそれを取って食べてしまいました。のみならず彼女はそれをアダムにも薦め、アダムも取って食べてしまいました。

しかし、そこには一つの重大な問題がありました。それは創造主である神が、彼らに他の如何なる果実も食べ物も取って食べてよいが、ただ「園の中央に生えている木の果実だけ」は、絶対に「食べてはいけない、触れてもいけない」(3章3節)との厳命を発しておられたからでした。アダムもエバもこの創造主からの唯一の厳命を決して忘れてなどいませんでした。しかも、この厳命を守るか否かによっては、「命か死か」という重大な人生の二者択一の運命がかかっていたのでした。

ところがエバも、そして続いてアダムも共にこの重大な禁を犯して、神の厳命された御心を斥けて、自らの願望、つまり「見たい」、「食べたい」、「取りたい」という欲望を満たすために、遂に「死」への道を選択してしまったのです。つまり、彼らは創造主である神の御心(厳命)よりも、自己の願望(欲望)に強い執着を覚え、遂にこの強い執着に支配され、敗北し、神の聖なる御心を踏みにじる重大な「過ち」を犯してしまったのでした。実に聖書では、自分の願望(欲望)に執着し、この神の厳命(御心)を否定し、それに背くことを「罪」と呼んでいます。

そしてこの重大な神の厳命(御心)をさえ斥けて自分の願望(欲望)に強く執着し、あえてこの人生での誤った選択を自らに迫る心中に潜む「恐るべき執着心」、「御し難い悪しき性質」のことを「我執」と言います。そして更に、この人類最初の人間「アダム」と「エバ」によって引き起こされた「我執」によるエデンの園での最初の背きの罪を「原罪」と呼ぶのです。

何とこの「原罪」の恐ろしさよ、またその「呪い」と「裁き」の大きかったことよ。「アダム」と「エバ」、つまり人間は、この「我執」の結果引き起こしてしまった「原罪」のゆえに、遂に神と共なる「エデンの園」での生活を喪失し、園からの「追い出し(追放)」(同3章23節)の身となってしまったのです。その結果、「エデンの園」つまり「神の楽園」の中においてのみ人間に保証されていた不死(永遠の命)、不変の愛、そして恒久的平和や絶対安息、更には無病、無痛、無苦、無悲などのすべての喜ばしい祝福された生活(幸福・至福)を喪失してしまったのでした。これを「人間の堕落」とか「失楽園」と呼ぶのです。

それにしても何と「我執」の恐ろしいことよ。「我執」こそ、「罪」、「原罪」の元凶であって、「堕落」、「失楽園」を結果させたのです。そして、今やウルトラ良い子たちを抑圧し、傷つけ、悩まし、遂には異常心理、異常行動にまで追い込んでしまう恐ろしい元凶こそ、実は「世俗的価値観」と不可分離に結び合っている各人の内に潜む「我執」なのです。(続く)

◇


峯野龍弘(みねの・たつひろ)

1939年横浜市に生れる。日本大学法学部、東京聖書学校卒業後、65年~68年日本基督教団桜ヶ丘教会で牧会、68年淀橋教会に就任、72年より同教会主任牧師をつとめて現在に至る。また、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会および同教会の各地ブランチ教会を司る主管牧師でもある。

この間、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン総裁(現名誉会長)、東京大聖書展実務委員長、日本福音同盟(JEA)理事長等を歴任。現在、日本ケズィック・コンベンション中央委員長、日本プロテスタント宣教150周年実行委員長などの任にある。名誉神学博士(米国アズベリー神学校、韓国トーチ・トリニティー神学大学)。

主な著書に、自伝「愛ひとすじに」(いのちのことば社)、「聖なる生涯を慕い求めて―ケズィックとその精神―」(教文館)、「真のキリスト者への道」(いのちのことば社)など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:峯野龍弘
  • ツイート

関連記事

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(30) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(29) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(27) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(26) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(25) 峯野龍弘牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 2025年参院選、クリスチャンの候補者も 牧師2人が立候補

  • Gゼロ時代の津波石碑(4)芥川を自死に至らしめた「ぼんやりした不安」と2つの遺書 山崎純二

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(226)葬儀文化を受け継ぎ、教会がエンディングを支える時代が来る 広田信也

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 栄光の富で必要を満たされる神 万代栄嗣

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • ワールドミッションレポート(7月14日):欧州での亡命申請者のために祈ろう

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(234)聖書と考える「世界で一番早い春」

  • 2025年参院選、クリスチャンの候補者も 牧師2人が立候補

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • Gゼロ時代の津波石碑(4)芥川を自死に至らしめた「ぼんやりした不安」と2つの遺書 山崎純二

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(226)葬儀文化を受け継ぎ、教会がエンディングを支える時代が来る 広田信也

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • 初めの愛に戻りなさい 佐々木満男

  • 栄光の富で必要を満たされる神 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(7月13日):ザンビアのララ族のために祈ろう

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • 2025年参院選、クリスチャンの候補者も 牧師2人が立候補

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.