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愛による全面受容と心の癒やしへの道

愛による全面受容と心の癒やしへの道(28) 峯野龍弘牧師

2013年7月26日17時12分
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関連タグ:峯野龍弘
峯野龍弘牧師+

第3章 ウルトラ良い子の抑圧の最大要因
Ⅱ.我執
(2)我執と原罪

さて、このお互い個々人の心中に執拗に巣食い、お互いを支配し駆り立てている「我執」のことを、聖書は「罪」と呼んでいます。ではこの醜悪なお互い個々人の中に根を張り支配している「罪」は、果たしていつ頃から、どのようにして人間性の中に巣食うようになってしまったのでしょうか。

聖書は、これを天地創造の始め最初の人間として神によって造られた「アダム」と「エバ」の堕落に起因していることを明示しています。それによれば、そもそも人間は、神の御心に従ってその御愛の内に、神ご自身の御本質に「かたどって」(創世記1章26、27節)、神ご自身に「似る」(26節)ものとして創造された「極めて良い(尊い)」(31節)存在であったと言われています。ですから人間は神から愛され、かつ神を愛し慕いつつ、どこまでも神の聖き御心に従って生きる存在でなければなりませんでした。

そこで、かくして誕生した最初の人間世界は、「エデンの園」(2章8、16節)と呼ばれる実に美しく聖い、かつ愛と平和に満ち溢れた神の聖き御心に適った楽園そのものでした。もちろんそこには罪も汚れも悪もなく、更には死も病も、痛みも悲しみも、そして何一つ苦しみも悩みもない、まさに地上に具現された「天国の地上的投影」つまり「地上天国」そのものでした。神が人と共に住み、人は神と共に生きるまさしく「エデン(楽園)」だったのです。

ところがある日、最初の人間「アダム」と「エバ」は、「園の中央に生えている木の果実」(3章3節)に目を止めました。それは誠に見て美しく、食べるに好ましく思われる素晴らしい木の実だったので、エバの心は取って食べたいとの強い衝動に駆られました。そこでエバは、その衝動に耐えかねて遂にそれを取って食べてしまいました。のみならず彼女はそれをアダムにも薦め、アダムも取って食べてしまいました。

しかし、そこには一つの重大な問題がありました。それは創造主である神が、彼らに他の如何なる果実も食べ物も取って食べてよいが、ただ「園の中央に生えている木の果実だけ」は、絶対に「食べてはいけない、触れてもいけない」(3章3節)との厳命を発しておられたからでした。アダムもエバもこの創造主からの唯一の厳命を決して忘れてなどいませんでした。しかも、この厳命を守るか否かによっては、「命か死か」という重大な人生の二者択一の運命がかかっていたのでした。

ところがエバも、そして続いてアダムも共にこの重大な禁を犯して、神の厳命された御心を斥けて、自らの願望、つまり「見たい」、「食べたい」、「取りたい」という欲望を満たすために、遂に「死」への道を選択してしまったのです。つまり、彼らは創造主である神の御心(厳命)よりも、自己の願望(欲望)に強い執着を覚え、遂にこの強い執着に支配され、敗北し、神の聖なる御心を踏みにじる重大な「過ち」を犯してしまったのでした。実に聖書では、自分の願望(欲望)に執着し、この神の厳命(御心)を否定し、それに背くことを「罪」と呼んでいます。

そしてこの重大な神の厳命(御心)をさえ斥けて自分の願望(欲望)に強く執着し、あえてこの人生での誤った選択を自らに迫る心中に潜む「恐るべき執着心」、「御し難い悪しき性質」のことを「我執」と言います。そして更に、この人類最初の人間「アダム」と「エバ」によって引き起こされた「我執」によるエデンの園での最初の背きの罪を「原罪」と呼ぶのです。

何とこの「原罪」の恐ろしさよ、またその「呪い」と「裁き」の大きかったことよ。「アダム」と「エバ」、つまり人間は、この「我執」の結果引き起こしてしまった「原罪」のゆえに、遂に神と共なる「エデンの園」での生活を喪失し、園からの「追い出し(追放)」(同3章23節)の身となってしまったのです。その結果、「エデンの園」つまり「神の楽園」の中においてのみ人間に保証されていた不死(永遠の命)、不変の愛、そして恒久的平和や絶対安息、更には無病、無痛、無苦、無悲などのすべての喜ばしい祝福された生活(幸福・至福)を喪失してしまったのでした。これを「人間の堕落」とか「失楽園」と呼ぶのです。

それにしても何と「我執」の恐ろしいことよ。「我執」こそ、「罪」、「原罪」の元凶であって、「堕落」、「失楽園」を結果させたのです。そして、今やウルトラ良い子たちを抑圧し、傷つけ、悩まし、遂には異常心理、異常行動にまで追い込んでしまう恐ろしい元凶こそ、実は「世俗的価値観」と不可分離に結び合っている各人の内に潜む「我執」なのです。(続く)

◇


峯野龍弘(みねの・たつひろ)

1939年横浜市に生れる。日本大学法学部、東京聖書学校卒業後、65年~68年日本基督教団桜ヶ丘教会で牧会、68年淀橋教会に就任、72年より同教会主任牧師をつとめて現在に至る。また、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会および同教会の各地ブランチ教会を司る主管牧師でもある。

この間、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン総裁(現名誉会長)、東京大聖書展実務委員長、日本福音同盟(JEA)理事長等を歴任。現在、日本ケズィック・コンベンション中央委員長、日本プロテスタント宣教150周年実行委員長などの任にある。名誉神学博士(米国アズベリー神学校、韓国トーチ・トリニティー神学大学)。

主な著書に、自伝「愛ひとすじに」(いのちのことば社)、「聖なる生涯を慕い求めて―ケズィックとその精神―」(教文館)、「真のキリスト者への道」(いのちのことば社)など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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