Skip to main content
2025年12月26日22時58分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
愛による全面受容と心の癒やしへの道

愛による全面受容と心の癒やしへの道(25) 峯野龍弘牧師

2013年7月5日10時51分
  • ツイート
印刷
関連タグ:峯野龍弘
峯野龍弘牧師+

第3章 ウルトラ良い子の抑圧の最大要因
Ⅰ.世俗的価値観
B.世俗的価値観を構成する恐るべき諸要素
6)相対主義、他者比較主義

更にまた、ウルトラ良い子たちを抑圧し、彼らを対人関係不全症候群に追い遣る恐ろしい考え方とあり方に、相対主義、他者比較主義というものがあります。そもそもウルトラ良い子たちは、既に何度も記してきましたように、本来は本質的なものや絶対的なもの、更には純粋かつ理想主義的なものを志向する性質を宿しているため、他人と自らを比べ合ったり、また他人同士を比較し合って、その優劣や善し悪しを自ら決めることや、とりわけ他者からそうされることに馴染みません。彼らはそうした相対的な他者との比較の上で物事を考えたり、行動したり、かつ判断することにおいて一般人に比べて、一見奇妙に思えるほど過剰反応を示し、更には強い抑圧感や時には一種の恐怖感をさえ抱くことがあります。

そこで他人や両親から、特に母親から、幼少時代より長い間かかる取り扱いを受け続けると、多くの場合は、遂に小学校上級生になる頃から高校時代を迎える頃までの間に、極度の対人関係不全症候群を呈するようになります。もはやその長い間の抑圧感が累積し、耐えきれなくなってしまったからです。そしてその頃までにはかなり深く心が傷つき、すっかり病んでしまっていたのです。

この場合、何故母親からの取り扱い方が圧倒的に多くの発症例となるのでしょうか。それは、今日では比較的父親より母親の方が口やかましく、しかも常に身近にいて抑圧するからですが、何よりも決定的な理由は、他の平均的な子供たちに比べて、生まれつき心優しく甘えん坊であるウルトラ良い子たちを、彼らの期待に応えて幼少時代に充分に受容し、満たしてやることをせず、それを怠り、のみならず彼らの感性に合わない相対的、他者比較的な世俗的考え方に従って、他の一般的な子たちと同様に、若しくはそれ以上に立派に育て上げようと、常に厳しくしつけたり、宥めすかしたりするからです。

その結果、大好きな母親から嫌われないようにと、ウルトラ良い子たちは健気にも、懸命に母親の期待に応えようと努力するのです。そのために彼らの心身に及ぼす重圧は並なものではありません。絶えず頑張り「良い子」を装い続けなければならない彼らの苦悩は、親の想像を絶するものがあります。

かくしてその抑圧、ストレスが徐々に蓄積されて大きなトラウマになり、それが遂に異常心理、異常行動を生み出すようにまでなるのです。受容しなければならないのは母親なのに、皮肉なことに受容して来たのはウルトラ良い子たち自身であって、彼らは母親から嫌われ見捨てられるのではないかとひたすら恐れ、母親から愛されたいばっかりに、ひたすら長い間母親の要求を受容し、満たそうと努力してきたのでした。しかもその途上、常に聞かされてきた脅威の言葉は、「他の子どもたちはこうしているのに、あなたはどうしてそれが出来ないの」とか、「他の子に負けないように、もっとしっかりと頑張りなさい。意気地なし!」とかの叱咤激励の言葉でした。

この他者との相対的比較の上に責め立てる母親の叱咤激励は、如何にわが子を思う母親の親心とは言え、かかるウルトラ良い子たちにとっては、害あって益なしの母親の有害言動なのです。しかし、いかに多くの世の母親、いな父親までもが揃いもそろって、わが子を傷つけてきたことでしょう。この点、お互いはよくよく留意したいものです。(続く)

◇


峯野龍弘(みねの・たつひろ)

1939年横浜市に生れる。日本大学法学部、東京聖書学校卒業後、65年~68年日本基督教団桜ヶ丘教会で牧会、68年淀橋教会に就任、72年より同教会主任牧師をつとめて現在に至る。また、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会および同教会の各地ブランチ教会を司る主管牧師でもある。

この間、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン総裁(現名誉会長)、東京大聖書展実務委員長、日本福音同盟(JEA)理事長等を歴任。現在、日本ケズィック・コンベンション中央委員長、日本プロテスタント宣教150周年実行委員長などの任にある。名誉神学博士(米国アズベリー神学校、韓国トーチ・トリニティー神学大学)。

主な著書に、自伝「愛ひとすじに」(いのちのことば社)、「聖なる生涯を慕い求めて―ケズィックとその精神―」(教文館)、「真のキリスト者への道」(いのちのことば社)など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:峯野龍弘
  • ツイート

関連記事

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(27) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(26) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(24) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(23) 峯野龍弘牧師

  • 愛による全面受容と心の癒やしへの道(22) 峯野龍弘牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏

  • 一人の信者を作るためにたくさんの敵を作らない伝道 菅野直基

  • Gゼロ時代の津波石碑(8)日本人が宗教アレルギーとなった経緯 山崎純二

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 2025年のトップ10ニュース(国内編)

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • 京大などのチームがキリスト教AIの開発開始 「プロテスタント教理問答ボット」を発表

  • ニカラグア、入国者の聖書の持ち込みを禁止

  • ワールドミッションレポート(12月23日):アラブ首長国連邦 外国人労働者がもたらす霊的風景の変革

  • 自ら体験し受け入れるキリスト 万代栄嗣

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • ニカラグア、入国者の聖書の持ち込みを禁止

  • Gゼロ時代の津波石碑(8)日本人が宗教アレルギーとなった経緯 山崎純二

  • 『幸福論』 カール・ヒルティが贈る聖書を土台とした人生論

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 京大などのチームがキリスト教AIの開発開始 「プロテスタント教理問答ボット」を発表

  • 日本福音同盟、新総主事に神戸博央牧師

  • もしもクリスマスがなかったら 万代栄嗣

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

編集部のおすすめ

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.