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愛による全面受容と心の癒やしへの道

愛による全面受容と心の癒やしへの道(22) 峯野龍弘牧師

2013年6月13日07時54分
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峯野龍弘牧師+

第3章 ウルトラ良い子の抑圧の最大要因
Ⅰ.世俗的価値観
B.世俗的価値観を構成する恐るべき諸要素
3)唯物主義、物質主義

更にまた唯物主義、物質主義的人生観や価値観の過ちについては、次に述べる主イエス・キリストの戒めの中でも示唆されています。

ⅱ.宝は天に積みなさい

すなわち、主イエスは、ある時弟子たちに「あなたがたは地上に富を積んではならない。…富は、天に積みなさい。…あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」(マタイ6:19、20)と戒められました。

ここで「富」と訳されている言葉は、「宝」とも訳される言葉ですが、こうした「富」や「宝」は、言うまでもなく通常はお互い人間が地上で蓄える「富」や「宝」を意味しています。しかしここで主イエスは、弟子たちに「富」や「宝」を天に積めと言われているのです。これは一体何を意味しているのでしょうか。

その意味は、こうなのです。主イエス・キリストは、「富」とか「宝」という言葉を、お互い人間にとって最も「大切なもの」、「価値あるもの」、更には「高価なもの」という意味に用いています。

そこで、人間にとって最も「大切なもの」、「価値あるもの」、「高価なもの」とは何でしょうか。それはこの地上で人が手に入れたり、蓄積したりする所詮「虫が食ったり」、「さび付いたり」、時には盗人が忍び込み「盗み出したり」することのある地上の財産や宝ではありません。それらは有限かつ相対的なものに過ぎず、時代と共にその価値が変化し、風化し、遂には失われて行く定めにあるものです。しかも、これらのものは如何に尊そうに見えても、所詮死んだ後に天国まで携えて行くことの出来るものではありません。わけても「天国」や「永遠の命」は、決して金銀、財宝等で買い求めたりすることはできないのですから。

それでは何が人間にとって最も「大切なもの」、「価値あるもの」、そして「高価なもの」なのでしょうか。それは主イエスが言われたように、この地上の「物」や「宝」ではなく、「虫が食ったり」、「さび付いたり」、また「盗み出したり」することのない、決して変化も、風化も、朽ち果てることもない、まさに天国にまで携え行くことのできる永遠に存続可能な「絶対的価値あるもの」を意味しています。

そしてこのようなものこそが、実はこの地上でも最も「大切なもの」、「価値あるもの」、そして「高価のもの」であって、天国にまで通じないこの世で所有する如何なる「大切なもの」、「価値あるもの」、「高価のもの」つまり「富」や「宝」は、結局のところこの地上限りの一時的な有限かつ相対的な、人生にとって第二義的、従属的価値に過ぎないのです。

それゆえこのようなこの世の「富」や「財産」は、「見せかけの宝」に過ぎず、お互いの人生にとっては「偽物(イミテーション)」に過ぎません。ですから物質主義者や唯物主義者は、この地上限りの有限な「富」や「宝」を偏重し過ぎて、天国にまで流通性のある最も「大切なもの」、「価値あるもの」、「高価なもの」つまり永遠的、絶対的、第一義的、本質的「真の宝」(本物)を見落としてしまうのです。

彼らの「思い」や「心」は、ひたすら地上の「富」や「宝」に引き付けられているので、決して「天」や「天国」、更には「永遠の命」等の存在を知って、その永遠的、絶対的、第一義的、本質的「真の宝」を展望して、お互いの人生を建て上げて行こうとはしないのです。

ここにこの種の人々の重大な誤り、若しくは弱点があるわけです。そこで主イエスは、先に記しましたようにこう言われたのです。「地上に富を積んではならない。…富は、天に積みなさい。…あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ」と。

では天に積む「富」や「宝」とは、具体的には一体何を意味しているのでしょうか。それは言うまでもなく、お互いの日常生活の中に実践される霊的、信仰的、精神的な「心と生き様」です。すなわち愛や聖さ、礼拝や献身的奉仕、神讃美や祈り、信頼や誠実、謙遜や勇気、忍耐や寛容、慈しみや憐みなどの美徳です。

何と「ウルトラ良い子」たちは、元来このような「真の宝」と出会い、自らもそれを身に着けたいとの潜在願望を抱いています。それにもかかわらず、彼らは幼少時より唯物主義、物質主義的両親や周囲の人々によってその尊い潜在願望を踏みにじられるような躾や教育に出会い、早くも彼らの心の内に抑圧を受け、やがてそれがトラウマとなるほどまでに、心病んでしまったのでした。まことに哀れと言う他ありません。(続く)

◇


峯野龍弘(みねの・たつひろ)

1939年横浜市に生れる。日本大学法学部、東京聖書学校卒業後、65年~68年日本基督教団桜ヶ丘教会で牧会、68年淀橋教会に就任、72年より同教会主任牧師をつとめて現在に至る。また、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会および同教会の各地ブランチ教会を司る主管牧師でもある。

この間、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン総裁(現名誉会長)、東京大聖書展実務委員長、日本福音同盟(JEA)理事長等を歴任。現在、日本ケズィック・コンベンション中央委員長、日本プロテスタント宣教150周年実行委員長などの任にある。名誉神学博士(米国アズベリー神学校、韓国トーチ・トリニティー神学大学)。

主な著書に、自伝「愛ひとすじに」(いのちのことば社)、「聖なる生涯を慕い求めて―ケズィックとその精神―」(教文館)、「真のキリスト者への道」(いのちのことば社)など。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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