【CJC=東京】イスラエルとパレスチナ自治区の間の抗争が激化している。
イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ各地への空爆を続行している。作戦開始から5日目の11月18日、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織「ハマス」の広報を担うテレビ局2局の事務所や、イスラエルに向けロケット弾を発射する武装勢力の潜伏先と見られる北部のベイトラヒヤやベイトハヌーンの家屋が空爆の標的となった。ガザ市の沖合に展開するイスラエル艦船は、沿岸部に砲撃を繰り返した。
民間人の犠牲が増えており、パレスチナ側の死者は同日、31人が死亡、空爆開始からでは72人に上った。うち21人が子どもで、女性数人も含まれており、負傷者は700人近くに上るという。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ハマスへの攻撃に際しては市民の犠牲を出さないよう最大限の注意を払うと説明していた。ただそれはハマス側の攻撃停止を条件としていた。
ハマスの軍事部門は声明を出し、イスラエル軍による今回の一家殺害に対する報復を行うと表明した。
ハマスはイランで設計された改良型ロケット弾「ファジル5」をイスラエル経済の中枢都市テルアビブに向けて発射したが、イスラエル軍の対空防衛網「アイアンドーム」の迎撃ミサイルが上空で撃墜している。
ネタニヤフ首相は18日の閣議で「軍事作戦を大幅に拡大する用意がある」と表明した。「兵士たちは、あらゆる行動を取れるよう準備している」との指摘はハマスに深刻な打撃を与えるために地上戦も念頭に置いている模様。テレビ局「チャンネル10」によれば、ネタニヤフ首相は16日、予備役の招集枠を3万人から7万5000人に拡大することを認めており、ガザへの地上侵攻に備えるものと見られている。
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