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ヨブ記から見る神の義

ヨブ記から見る神の義(1)

2012年9月10日15時23分
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関連タグ:神内源一(徐起源)
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信仰において幼子から大人になるために

キリスト教を信じた後、信仰が長ければ、全部知るようになるというわけではありません。御言葉を良く聞いていても、自分のものになっていなければ、成長することができません。信仰において幼子から大人になるための教えは基本の基本ではありますが、50年教会に通っていても聞いたことがなかったという方がいらっしゃいました。

「ですから、私たちは、キリストについての初歩の教えをあとにして、成熟を目ざして進もうではありませんか。死んだ行ないからの回心、神に対する信仰、きよめの洗いについての教え、手を置く儀式、死者の復活、とこしえのさばきなど基礎的なことを再びやり直したりしないようにしましょう(ヘブル6・1~2)」

これ以上にもう一つ重要な教えがヘブル5章に書かれてあります。

「あなたがたは年数からすれば教師になっていなければならないにもかかわらず、神のことばの初歩をもう一度だれかに教えてもらう必要があるのです。あなたがたは堅い食物ではなく、乳を必要とするようになっています。まだ乳ばかり飲んでいるような者はみな、義の教えに通じてはいません。幼子なのです。 しかし、堅い食物はおとなの物であって、経験によって良い物と悪い物とを見分ける感覚を訓練された人たちの物です(ヘブル5・12~14)。」

義の教えに通じていない者は、乳を飲んでいる幼子の段階といえます。義が伝えられなければ、まだ幼子です。

モーセの十戒を守って正しく生きられる人は誰もいません。新約では義というものが人間にはないことが書かれてあります。自分の義を誇る信仰というのは、「お留守番しっかりやってちょうだいね」と言われて「お母さんの言う通りやりました。おやつください」という神に対する迫り方ともいえます。「僕はやったのだから当然報酬をもらえる」という求め方です。

そのような律法を実行する自分の義でのクリスチャン生活は、わずかしか行うことができず、神の御前に願うことさえあきらめてしまう状態を招きます。「自分はもう神の御前に立てない」と言う苦しみの中に置かれてしまうことになります。

「義」というものがはっきりわからなければ、誰も天国に行く確信を持つことができません。「先生、こんな私が天国に行けるでしょうか?」ということを不安に思うのは、まだ信仰が幼子の段階であり、本当の教えが分かっていないから、自分が信仰の道の中にあって苦しむことになります。「自分のような者が神の御前に立てない」と苦しんでいる姿があります。

ヘブル書5章13節にある「義の教え」についてここでもう一度確認したいと思います。堅い食物はおとなの物であって、経験によって良い物と悪い物とを見分ける感覚を訓練された人たちの物です(ヘブル5・14)と書かれてあるように、「義の教え」を完全にマスターしなければ、大人の食べ物は食べることができません。

キリストを信じて、赤ちゃんから幼子になるまで、幼子のクリスチャンの中では「義」について勘違いをして捉えている姿が見られます。「自分が正しいことをやること」が義であると捉えてしまいがちです。つまり「モーセの律法を犯さないこと」が正しいことだと思っている状態です。しかしそのようなことは自分の力では全然できないことを知らなければなりません。自分の力で律法を守りきることができないからこそ、イエス・キリストがこの地に来られたのです。

「私を義とする方が近くにおられる。だれが私と争うのか。さあ、さばきの座に共に立とう。どんな者が、私を訴えるのか。私のところに出て来い(イザヤ50・8)。」

「私を義とする方」と書かれてあります。「あなたが律法を行って義とする」ことはできないのです。自分の行為で義がなされるわけではありません。私達は「自分の行い」ではなく「恵み」で救われたのです。神によって「義」とされて「義」となることができたのです。

もしそうでないとしたら、かろうじて天国に行けたとしても、天国で罪を犯したらすぐ天国から出て行かないといけないことになります。しかし神様は、私達が罪を犯しても、天国から追い出されないようにされたお方なのです。それが分からないと、罪を犯すたびに、「これでも私はクリスチャンなのか」と自虐してしまいます。神のみもとに帰る資格もないし能力もないと思ってしまいます。

ルカの福音書15章に書かれている放蕩息子のたとえでは、罪を犯した私達に罰を与える神様が誤解であることが解かれています。神様はひとり子のイエス様を、私達罪人を救うためにこの地に与えられ、キリストの身代わりによって、罪あるまま、受け入れて下さっているのです。

イザヤ書50章8節にあるように「私を義とする方が近くにおられる」のです。私達の義は、神から義とされて義となるのです。これが分かっていない間は、信仰の状態に波のあるクリスチャンにならざるを得ません。状態が高い時もあれば低い時もある。1日2日は信仰のピークにあってまた落ちて行く…。自分の行いによって自分が正しいと思っている幼子の信仰の状態だからです。

「なぜなら、律法を行なうことによっては、だれひとり神の前に義と認められないからです。律法によっては、かえって罪の意識が生じるのです。 しかし、今は、律法とは別に、しかも律法と預言者によってあかしされて、神の義が示されました。 すなわち、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、それはすべての信じる人に与えられ、何の差別もありません(ローマ3・20~22)。」

旧約聖書には律法、モーセの十戒が書かれてありますが、これを行うことによっては、「だれひとり」神の前に義と認められることがなく、かえって罪の意識が生じてしまいます。というのも律法は一個守れば良いのではなく、全部守らなければならないからです。そうなるとすべての人が神の御前に正しく立てないのです。

しかし今は、律法とは別に、しかも律法と預言者によってあかしされて、神の義が示されました。「自分が律法を守る」という行いは「自分の義」であり、「私はこれを守りました」と神の御前に自分の義を誇る態度のことです。律法を守ることができているときには、しっかり立てるのですが、守れなかったら落ち込んでしまいます。律法を守ることによっては、誰も神の御前に立てないことになります。自分が律法を守って「こうしよう」「ああしよう」とする生き方をすると人生が苦しくなっていきます。

律法を守ることによって神の御前に立とうとすると、禁酒、献金、礼拝出席を守り、早天祈祷会に出席しなければならない…と義務的に捉えてしまうと、クリスチャンになる前の方がむしろ明るく、クリスチャンになってから苦しい生活になってしまいます。

「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです(マタイ11・28~30)。」

重荷を負っている人は休ませてあげますと書かれています。クリスチャン生活が心地よくないという人は、律法的な考えをもっているからです。自分ができないことによって、自分がだめなのだと自分を裁いてしまいます。自分に厳しいのです。他人にも同じように厳しくなり、他人も裁くようになります。自分に余裕がないため、相手にも余裕を与えることができません。本当に困ってしまいます。

自分が神の律法を守り正しくなるのではなく、神様から義をプレゼントされるのです。神と等しい義を持たない限り天国には行けません。夜豆電球の明かりが明るくても、太陽が昇ってきたら、豆電球の明かりは消えているように見えます。律法を行う正しさというのは、豆電球の光のようなものです。神の御国、太陽の光の中で生きていくためには、私達が太陽の光にならなければならないのですが、人間の中には太陽の光はないので、神様がお与えになった神の義が必要なのです。「自分で正しいことをやろう」として落ち込んではいけません。

イエス・キリストを信じる信仰による神の義が私達に与えられたのです。イエス様によって与えられる神の義を、信仰で受け取るのです。神の義は、信じる者に与えられ、何の差別もありません。

それなのに、多くの人は自分を見て自分を裁き、他の人をも裁いています。そうではなく、神様からいただいた神の義を知らなければなりません。罪を犯したときには、この与えられた神の義に泥が被せられたと思えばよいのです。泥がついたのならば、水で洗えばまた輝きます。罪を犯したならば、その罪を神の御前で告白することで、イエス様の血潮で赦されます。

「もし、私たちが自分の罪を言い表わすなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます(Ⅰヨハネ1・9)。」

信者になったときに、信じる前の罪を全部告白するだけではなく、信者になってからも、罪を犯した時、与えられた神の義が泥で汚れた時どうするかという、その洗い方が書かれています。自分の罪を言い表すなら、その罪を赦し、すべての悪から私たちがきよめられると書かれてあります。神様は放蕩息子をとっくに赦しています。私たちが正しい事ができないことを神様は知っています。それなのに、あなたが自分を責めている姿はないでしょうか。神様は赦されておられるにもかかわらず、あなたが自分を赦せないという姿はないでしょうか。子どもが人の家の窓ガラスを割ったら、その親がその家に行って謝らなければなりませんが、どのように謝るかで、その態度によっては怒られることもあるでしょうし、直ぐに赦してもらえるかはわかりません。その人次第です。しかしこの御言葉の凄いところは、罪を言い表せば赦されることが「すでに決まっている」というところにあります。つまりあなたの犯したすべての罪は、赦されると決まっているのです。あなたが罪を告白した時点で消えるのです。なぜなら、イエス様が現在・過去・未来の罪を十字架上で贖われたからです。

私達クリスチャンは、罪を犯したときに落ち込むのではなく、その罪が消えることを感謝しなければなりません。罪を犯したことは良くはありませんので、ごめんなさいと悔い改め、イエス様にそんな罪も払ってくださったことを感謝しますと言うべきです。

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徐起源(そう・きうぉん):
恵那レーマミニストリーの代表、ERM聖書学校学長、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。
インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー公式サイト。無牧の人の為に日曜日10:30から礼拝発信 ,著書「信仰の使い方をご存知ですか?(上)(下)」「あなたは神の義をいただいていることをご存知ですか?」

※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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