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組織の文化を変えるには?

2012年2月23日13時19分
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マイケル・ハイアット氏+
 私は19日の夜、NRBコンベンションでフィル・クック氏(※)が司会役を務めたパネルディスカッションに参加しました。議題は「いかにして組織の文化を変えるか?」でした。これはすべての指導者たちが直面することになる課題ではないかと思います。

 フィル氏はパネルディスカッションを「文化はビジョンに勝利を与える」と述べて開始しましたが、この言葉に私は完全に同意しています。

 指導者たちはなぜ必要な変化がわかっていても、それをけん引していくことができないかで悩むことがあると思います。新しいビジョンを描き、政策や、組織の中核となる人物を入れ替えたりもするでしょうが、それでも大きな組織の変化が生じないということがあると思います。

 問題は、組織の中に浸みこんでしまっている文化にあります。

 これは魚にとっては水のようなものであり、鳥にとっては空気のようなものです。つまり私たちの生活している環境のことです。

 1990年代後半のトーマス・ネルソンに入社したときに、企業文化というものに直面しました。その時私は外部からトーマス・ネルソンに入って来た者であり、すぐにこの会社独特の文化があることに気づきました。

 その中には、私にとって好ましい文化もありましたが、結果を出すために変えていかなければならない文化もありました。

 特に責任感を養うための変革を行ったとき、最初の18カ月で急速に変化しました。営業成績も急速に変化しました。大企業が変化するには、長い時間を要しますが、しかし私が文化を変えるという責任感を強めて変革を行っていくように心掛けるにつれて、最終的に企業の根幹から文化が変わっていくことにつながりました。

 私の経験に基づいて、企業文化、教会やミニストリーの雰囲気を変えるために必要な6つのことを提示したいと思います。

1.組織の文化(雰囲気)を認識する。

 あなたの組織の特徴を認識してください。どんな価値観を共有しているのか、人々がどのように自分たちを表現しているのか(言葉使いに特に注目してください)、そして人々が組織の成功、失敗についてどのように話しているかに耳を傾けてください。

2.組織の文化(雰囲気)を分析する。

 そしてどのような文化がこのままでよい文化であるのかを分析してください。今の組織を取り囲む文化(雰囲気)の中で、良いこと、悪いことはそれぞれどんなことかを書き記してみてください。

 トーマス・ネルソンでは、パフォーマンス重視の企業文化があり、利益を出すことに焦点を当てていました。それは良い文化です。企業として経済的利益を出す必要があります。

 一方で、無くなった方が良い文化(雰囲気)というものもありました。皆さんの組織でも、そのようなものがないか調べ、それを書き記してみてください。トーマス・ネルソンでは「クローズド・ブック」というものがありました。それは企業経営陣だけが知ることのできる、企業をどのように動かしていくべきかを知るための運営哲学のようなものが書かれている本でした。

 しかし私はこの本が経営陣だけでなく、会社の全社員に公開できるものである必要を感じました。そのようにすることで、全社員が団結して業績を上げるために一致することができると思ったからです。

 他にも今の文化(雰囲気)の中で、失われてしまっているものはないか、分析してみてください。そして、あったら良いと思える文化(雰囲気)を書き記してみてください。トーマス・ネルソンでは、社員一人一人に対する理解があまりできていませんでした。社員一人一人が責任を押し付けられることを怖がっており、そのために多くの責任転嫁をする行動が見られました。

3.新しい文化(雰囲気)を思い描く。

 新しい文化を作っていくというものは楽しいことです。何が間違っているかを批判するよりも、これからどんな新しい文化を形成できるかを思い描いてみてください。

 白紙を前に仕事に取り掛かっていて、これから何をやるのも可能であると思ってください。理想的な文化とはどんな文化でしょうか?そのことについて出来るだけ具体的に、詳細に書いてみてください。

 私は5ページにもわたる新しい文化の形成に関する原案を書き、それらについて10個の脚注も付けたしました。その後経営陣と会議を行い、私の書いた内容を基に手直しをしました。これは、私たちが形成したい文化の骨組みになりました。

4.新しい文化(雰囲気)を皆と共有する。

 文化はあなたが何か新たなビジョンを投げかけない限り、変わりません。人々を圧倒させるようなすばらしいビジョンを論述できる必要があります。

 しかしそれはすぐにできることではありません。私のメンターの方々のひとりが私に、「マイク、君は投げかけたビジョンを保持し続けなくてはならない。君の投げかけたビジョンについて君自身が逸れていくようになれば、まだ半分しかやり遂げられていないことになる。ビジョンを保持し、それについて話し続けなければならない」とアドバイスしてくださったことがありました。

 というのも、ビジョンというのは他に漏れていきます。まずはビジョンが存在しているということを認識し、その後そのビジョンがしっかりと企業に根付き、成長できるためにあなたの投げかけた新たなビジョンについて話し続けなければなりません。


5.リーダーシップ・チームをつくり、連帯する。

 新たな文化形成のために、互いにビジョンについて合意するだけでなく、連帯して取り組んでいく必要があります。あなたの投げかけたビジョンを買ってくれるチームが必要です。そしてそのチームの中で現状の課題を理解し、今後どんなことを進めていけるかについて積極的に取り組んでいくことができる必要があります。

 組織で陰謀に取りかかることについて、悪い意味ではなく、良い意味で考えてみてください。あなたとあなたのチームがひとつになって、あなたの組織を変革させていくための陰謀に取り組んでいるのだと考えてみると良いでしょう。

6.あなたが作りたい文化(雰囲気)のモデルになる。

 組織の文化(雰囲気)は組織の指導者によって形成されていきます。もし組織の構成員の態度や価値観、信条や振る舞いを変えたいのであれば、まず「あなたが」変わらなければなりません。もしあなたが変わることができないなら、新たな文化の形成も失敗するでしょう。

 だからこそリーダーシップ・チームと連帯していく必要があります。もし彼らが新たな文化に合わせることに好意的でなければ、あなただけが変革しようとしていても、文化を変革させるのは難しいです。その場合は経営陣を交代する必要があります。これはとても厳しい意見に聞こえるかもしれませんが、しかし真実です。もしそれが行えないなら、組織の文化は何も変わらずにそのまま続いていくでしょう。

 マハトマ・ガンジーは「変わってほしい世界になるようにまず自分が変わりなさい」と述べています。

 もしあなたよりも上の立場にある人たちが変わることができないでいるのだとしても、あなたの部署、所属するユニットから文化を変えていくことができます。事実、そのようにして全体が変わっていくものです。

 これは私がトーマス・ネルソンでやってきたことでもあります。私がトーマス・ネルソンの社長になる前の5年間、上記の事を行うように徹してきました。率直に言えば、そのようにしてきたのが昇進の秘訣だったと思います。

 組織の文化(雰囲気)を変えるのは、可能です。しかしリーダーシップを発揮するいかなる分野においてもそうですが、まずあなたが意図的に変わろうとする必要があります。

※フィル・クック氏:クリスチャン市場に焦点を当てたメディアコンサルタントであり、アメリカのキリスト教文化についての評論家でもある。メディア中心の世界で諸教会やキリスト教組織がいかにメッセージを発信し、コミュニケーションを活性化できるかについてコンサルタンティング活動を行い、「フェイス・ブランディング」を提唱している。

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トーマス・ネルソン 会長(前CEO) マイケル・ハイアット氏

 トーマス・ネルソンは世界最大のキリスト教書籍出版会社である。米国内では書籍出版貿易で第7位となっている。同氏のブログ(http://michaelhyatt.com)では、指導者として必要な福音的思考法やウェブサイトによる効果的なビジネス法、出版業界に関するトレンドなどを紹介している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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