書籍
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【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』
本書は、福音派の入門書ではない。米国の福音派が、歴代の大統領とどのように関わってきたかを詳細に伝える専門書である。プロテスタント主流派に身を置く、一介の牧師である私にとっては、自分が学んでおくべき範囲をはるかに超えた内容であったように思う。
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「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版
米国史上最大規模ともいわれるリバイバル運動「ジーザス・ムーブメント」で中心的な役割を果たしたチャック・スミス氏(1927~2013)のディボーションブックの邦訳版『今日を生きる神の知恵(原題:Wisdom For Today)』が、このほど出版された。
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『奇跡の人生』 20世紀の英国を代表する新約聖書学者が遺した「信仰の置き土産」
20世紀の英国を代表する新約聖書学者、ウィリアム・バークレーは、長年にわたり大学で新約聖書学の教鞭を執り、同時に数多くの新約聖書注解を出版した。本書は、後世の人々のために愛を込めて遺したバークレーの「信仰の置き土産」である。
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N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025
全国のキリスト教書店の店員が選ぶ「キリスト教書店大賞2025」の結果が1日、公式フェイスブックで発表された。大賞には、ニコラス・トマス・ライト氏による『わたしの聖書物語 神さまの大いなる計画』(日本聖書協会)が選ばれた。
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「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』
子どもを愛し、幼い魂に天国と永生の信仰を語り続けたアンデルセンの童話は、今なお世代を超えて世界中の人々に読み継がれている。彼の生活は貧困と生活苦、そして失恋の連続であったが、いかなる時も希望を失わず、珠玉の童話を紡ぎ続けた。
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キリシタン弾圧を描いた遠藤周作の代表作『沈黙』 絶望の淵で宣教師が得た答えとは?
信仰か、命かの決断を迫られた外国人宣教師。キリシタン弾圧という歴史的事実を背景に、キリスト教の土着が困難な日本の風土に鋭く切り込んだキリスト教文学の金字塔。
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鈴木結生著『ゲーテはすべてを言った』 牧師の息子が書いた芥川賞受賞作
本書は、1月に第172回芥川龍之介賞を受賞した作品です。著者の鈴木結生さんは2001年生まれで、現在、西南学院大学大学院に在学中です。牧師を父に持ち、幼い頃から聖書に親しんでいたことが報じられており、本書にはその影響が色濃くうかがえます。
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全盲の福音歌手・ピアニスト、北田康広さんの自伝書『音の光』が新装改訂
全盲の福音歌手・ピアニストとして活躍する北田康広さんの自伝書『音の光』が、6年ぶりに改訂され、新装で販売されている。「『バシーン!』電気のヒューズがとんだ、まさにそんな感じだった」。『音の光』は、視力を完全に失った瞬間の回想から始まる。
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【書評】エミール・ブルンナー著『信仰・希望・愛』
本書『信仰・希望・愛』は、スイス出身の神学者エミール・ブルンナー(1889~1966)の著作です。実際に読んでみると、私の思いに合致して、ブルンナーは本書全体にわたって、パウロ書簡よりも、ヨハネ福音書と第1ヨハネ書から多く引用していました。
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出生巡り苦悩する少女がたどり着いた先は? 「罪のゆるし」描く三浦綾子著『続氷点』
人間が生まれながらに持つ「原罪」を描いた『氷点』に続き、「罪のゆるし」をテーマとした『続氷点』は、燃える流氷に表されたキリストの贖罪(しょくざい)をわれわれに示し、絶望を希望に変えてくれた。
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今、旧統一教会を知るための3冊 溝田悟士
安倍晋三元首相暗殺後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への批判が高まり、宗教法人としての解散命令が請求されている現状にある。早ければ24年度内にも判断が出る可能性がある。現状をより深く理解するため、今、読んでおきたい3冊の本を紹介する。
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アインシュタインとフロイトが交わした往復書簡 『ひとはなぜ戦争をするのか』
本書は、1921年のノーベル物理学賞受賞者であるアルバート・アインシュタインと、心理学者として名高いジグムント・フロイト(表記はいずれも本書による)が、1932年に交わした往復書簡を書籍化したものです。
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【書評】藤原聡著『姉と弟 捏造の闇「袴田事件」の58年』
本書は、カトリック信徒の袴田巌さんが起こしたとされていた強盗殺人放火事件(袴田事件)について、事件が発生した1966年から静岡地検が上訴権を放棄した今年10月9日まで、また巌さんと姉ひで子さんの少年少女時代に至るまでをまとめたものです。
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希望とは何か? 神学者でもある教皇ベネディクト16世の回勅『希望による救い』
本書『希望による救い』は、先代の第265代ローマ教皇ベネディクト16世による回勅です。回勅とは、教皇が信者の信仰生活を指導することなどを目的に、全カトリック教会に宛てて送る書簡で、重要度の高い教書とされています。
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英隆一朗著『イエスに出会った女性たち』をネガティブ・ケイパビリティの視点で読む
本書『イエスに出会った女性たち』は、カトリックの司祭である英(はなふさ)隆一朗氏による著作です。なぜ英氏の著書を読もうと思ったかといいますと、英氏が「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉をインターネット上で発しておられたからです。
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『氷点』 キリスト教の「原罪」描いた三浦綾子の記念碑的作品
キリスト教が土着していない日本社会に初めて「原罪」というものを大衆小説の形で示した記念碑的作品。人間が生まれながらに持つ罪を分かりやすく一般の人に示し、福音をより身近に感じさせる『氷点』によって日本文学はその方向性を大きく変えたといえよう。
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キリスト教書店大賞、2024年の大賞は最相葉月著『証し』
全国のキリスト教書店の店員が選ぶ「キリスト教書店大賞2024」の結果が1日、公式フェイスブックで発表され、ノンフィクション作家の最相葉月氏による『証し』(KADOKAWA)が大賞に決まった。
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【書評】岡真理著『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』
本書は、昨年年10月20日に京都大学で、同23日に早稲田大学で、京都大学名誉教授、早稲田大学教授である岡真理氏が行った講義を書籍化したものです。「ハマースがイスラエルを襲撃した」とされる同年10月7日の出来事を受けての緊急講義でした。
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キリストの贖罪愛を小説で描いた『聖衣』 牧師をベストセラー作家にした名著
キリストの贖罪(しょくざい)愛を、神学や聖書註解の視点から説明するのではなく、大衆小説の形で描いた『聖衣』(原題:The Robe)が出版されると、全米の人々が驚嘆し、瞬く間に世界のさまざまな言語に翻訳された。
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ありそうでなかった伝道のための一冊 『聖書的「終活」のススメ』
一般書店でも、聖書の入門書や三浦綾子の作品などは見かけるが、これほどストレートかつシンプルに聖書のメッセージを伝える一般書は数少ない。著者は、本紙で連載コラム「聖書的終活のススメ」を執筆した田中啓介牧師。
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「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕
















