【CJC=東京】米国では来年の大統領選挙を控え、出馬表明した人の間で神学論議が高まっている。
米国では今もプロテスタントが主流を占めるところから、信仰に触れる人も福音派が盛んで、自らの信仰深さを示そうと舞台に招き上げるのも福音派の牧師がほとんど。ユダヤ教のラビやカトリック司祭の顔が見られることはまずない。
共和党員の7割、民主党員の過半数が、大統領候補は非常に強い宗教信仰を持っていることを重要視している。
1960年、カトリック信徒として最初の大統領となったジョン・F・ケネディは、宗教を個人的なものとして、プロテスタントの投票者の懸念を拭い去ることに成功したが、今ではその戦略は効果がない。
政治家は、どの教会に出席しているかだけでなく、その教派の教えや毎日曜日にそこの牧師が何を語っているか、によっても評価されるようになった。
共和党では、テキサス州知事が、祈りのラリーを数えきれないほど開催、聖書を読み、キリストに呼び掛け、それらを全てウエブ上に公開している。
「候補者は、自分の宗教について厳しい選択を迫られている。それについて語るか否か、何を語るか、教会を離れることも含め何をやろうとしているか、といったことだ」と語るのはオハイオ州アクロン大学のブリス政策研究所のジョン・グリーン所長。
候補指名獲得の争いが過熱する中で、候補者の宗教に関心が持たれるのは、有権者の間で宗教的な不一致が見られることもあるが、経済か社会問題かといった優先課題にも違いがあるからでもある。
すでに2008年、当時のバラク・オバマ候補は、シカゴ時代の教会のジェレミア・ライト牧師との関係を断ち切っている。同牧師が説教で、同時多発テロ事件を引き起こしたことに米国の外交政策が大きく影響した、と語ったためだ、という。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目
-
英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増
-
聖なる励まし 穂森幸一
-
元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(237)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(後編) 広田信也
-
綱渡りのような人生 菅野直基
-
南・東南アジア各国で洪水・土砂崩れ、1700以上人が死亡 キリスト教団体が緊急支援
-
旧統一協会の田中富広会長、道義的責任など理由に辞任 「謝罪の意を込めおわび」
-
キリストの死によって与えられる新しいいのち 万代栄嗣
-
ワールドミッションレポート(12月15日):ガザ 憎しみの英才教育―ハマス創設者の娘が語る真実(2)
-
元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも
-
2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目
-
映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く
-
「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」
-
日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも
-
英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け
-
京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から
-
【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』
-
ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加
-
東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏















