「教会の持つ福音の力を外に向けよう」

2007年1月5日19時56分 印刷

 日本福音ルーテル教会総会議長の山之内正俊師(同教会・東京教会牧師)は本紙のインタビューに応じ、2007年には日本福音ルーテル教会の諸教会が内向的・保身の体質を改善して外向的・宣教主義へと生まれ変わるべきだと語った。


 山之内師は、教職者や教会員の減少にみられる宣教不振を挽回するには各教会に意識改革が必要と提唱してきた。06年5月の同教会全国総会では、21世紀宣教方策「パワーミッション21」の主要項目として、「教会の合同」「教会共同体の形成」を通じて近隣の加盟教会同士が資金的・人的資源を共有して宣教の活性化・効率化を目指すという議案が提出されたが「十分に受け入れられなかった」(山之内師)。


 山之内師は、「福音を伝えると自然に教会に人が集まる」としたうえで、信徒数の停滞・減少は教会側に問題があることを認識して解決策を組織的に打ち出していくべきだと述べた。山之内師は、「主日の礼拝こそ伝道」という意見に対し、「成果を上げていなければならない。羊が羊を生む仕組みが必要だ」と一石を投じた。また、「福音に生きるということは、福音にあずかっていない人に意識を向けること。その意識が教会の存在意義です」と指摘した。


 山之内師は、神学生ら教師候補者に対しても、教会の維持に尽力する「牧会型」の牧師より、伝道意欲にあふれる「伝道型」の牧師になってほしいとの期待を明かした。山之内師は日本福音ルーテル教会の教師試験員として神学生の育成に深くかかわったことがある。山之内師は、教会が伝道に積極的な若い献身者を神学校に送り出すと同時に、神学校が「まだ開拓時代にある日本」(同師)における開拓の必要性を学生に徹底的に教え、理解させる環境の整備が必要だと強く語った。


 山之内師は、教派を超えた伝道協力について「超教派の働きは、各個教会への働きへと定着してこそ意義がある。そうでなければ、結局は指導者同士の付き合いに終わってしまう」と危機感を表したうえで、「未信者が一人のクリスチャンへと生まれ変わることは、日常の地道な伝道の努力が御霊の働きによって実りになること」と、自発的な伝道奉仕を通じて神の御業を行うことの大切さを説いた。


 山之内師は、前任の教会で、普段から教会を開放したり子ども会を頻繁に開催したりして平日の教会を伝道のために活用した。都心の教会に赴任し、今後は「居場所」のない若者を対象とした企画作りや地域のボランティア活動の活性化をめざしている。


 山之内師は、立身出世の神話が崩れてさまざまな問題が複雑にからみ合う現在の日本社会で国民が神様抜きに幸せを求める生き方に行き詰まりを感じていると述べ、「いま、まさに福音宣教の時代が到来している」として日本の福音化に尽力する決意を語った。

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