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英国の福音派教会、コロナ前に比べ礼拝出席者が13%増加

2025年5月23日12時21分
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関連タグ:英国福音同盟(EA)新型コロナウイルス英国
聖書/Bible+
※ 写真はイメージです。(写真:Unsplash / Mitchell Leach)

英国福音同盟(EA)の最新の調査によると、英国の福音派教会では、礼拝出席者が新型コロナウイルスのパンデミック前に比べ、平均で13%増加したことが明らかになった。

「変化する教会2025」(英語)と題したこの調査は、教会指導者305人と信徒977人を対象に、今年1月から2月にかけて行われ、パンデミック以降、英国の福音派教会がどのように変化したのかを調べた。その結果、小規模な教会は苦戦しているものの、全体としては礼拝出席者の増加など、明るい兆候が見られることが明らかになった。

教会の礼拝出席者は、英国が最初のロックダウンに入る前の20年1月と比べると、平均で13%増加した。また、イエスに従うことを初めて決心した人の数は、21年と比べて2倍に増加し、直近3カ月間では1教会当たり平均3・5人だった。

EAの調査責任者であるダニー・ウェブスター氏は、これらの結果は、パンデミックの困難な時期を乗り越えて、教勢が回復していることを示すものだと述べた。EAのガビン・カルバー最高責任者(CEO)も、英国の福音派教会にとって楽観的な未来を示すものだとし、次のように語った。

「過去5年間で、英国の福音派教会は変化しました。私が全国を回って見ているのは、イエスの希望を、自信を持って共有することで成長している教会と、信仰に対する一般大衆の開放性です。これは、われわれの新しい『変化する教会』報告書にも反映されています」

一方、これらの良いニュースにもかかわらず、課題も残っている。礼拝出席者自体は増加しているものの、毎週教会に出席している人の数は減少していることが明らかになった。

20年には90%を超える人が毎週教会に出席していると答えたが、25年には78%に低下した。その一方で、月に3回、月に2回、月に1回教会に出席していると答えた人は、いずれも増加しており、毎週教会に出席していた人の出席頻度が低下しているとみられる。

また、礼拝出席者の増加は主に大規模な教会で起こっており、小規模な教会は縮小傾向にあることも明らかになった。

奉仕者の数は、大規模な教会は増加傾向にあるのに対し、中規模な教会は減少傾向で、小規模な教会では安定していた。奉仕者不足が最も深刻なのは、子どもや若者を対象にした活動においてだった。さらに、5つに1つの教会は、奉仕者不足が一部の活動に影響を与えていると回答し、約半数は現在の奉仕者数で何とかやりくりしていると答えた。

献金は、大規模な教会では増加傾向が強かったが、献金が増加した場合も、インフレに追いつくには不十分だった。

ウェブスター氏は次のように述べた。

「今回の調査は、教会がパンデミックのために閉鎖を余儀なくされた後、変化したことを明らかにしました。大規模な教会は成長しており、小規模な教会は苦闘していますが、あらゆる規模の教会で新たなメンバーが加わっています。教会や教会活動への参加習慣が変化したことが判明したわけですが、例えば参加頻度などはやや減少したものの、教会生活は、ほとんどの地域でパンデミックによるロックダウンから回復していました」

「調査で明らかになった主要な傾向の一つは、大規模教会と小規模教会がたどった経過の違いです。これは今後、不可避な連鎖反応を引き起こし、小規模教会から収入や奉仕活動に関する困難の声が上がる可能性が高いでしょう」

※ この記事は、英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:英国福音同盟(EA)新型コロナウイルス英国
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