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神様が扉を開かれたのに、試練ばかりに直面するのはなぜか 加治太郎

2025年4月3日14時54分 コラムニスト : 加治太郎
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そこで正月の十三日に王の書記官が召し集められ、王の総督、各州の知事および諸民のつかさたちにハマンが命じたことをことごとく書きしるした。すなわち各州に送るものにはその文字を用い、諸民に送るものにはその言語を用い、おのおのアハシュエロス王の名をもってそれを書き、王の指輪をもってそれに印を押した。そして急使をもってその書を王の諸州に送り、十二月すなわちアダルの月の十三日に、一日のうちにすべてのユダヤ人を、若い者、老いた者、子供、女の別なく、ことごとく滅ぼし、殺し、絶やし、かつその貨財を奪い取れと命じた。この文書の写しを詔として各州に伝え、すべての民に公示して、その日のために備えさせようとした。急使は王の命令により急いで出ていった。この詔は首都スサで発布された。時に王とハマンは座して酒を飲んでいたが、スサの都はあわて惑った。(エステル記3:12~15)

この場面で、エステルとモルデカイを含むユダヤ人たちの置かれた状況は、さらに厳しいものとなりました。エステルはブレイクスルーを体験して王妃となりましたが、彼女を待ち受けていたものは、ますます厳しい状況でした。神様のご計画通りに歩んでいくと、その先には、ますます厳しい試練が待ち受けているのです。

神様のご計画通りに歩んでいるのに、なぜ状況が厳しくなるのか、疑問に思うかもしれません。しかし、厳しい状況、試練に直面していることはまさに、私たちが神様のご計画に従って歩んでいることの証拠なのです。何も試練が無いのであればむしろ、自分が今、神様のご計画通りに歩んでいるかどうかを、見直す必要があるのかもしれません(参照・ヨハネ16:33)。

以下は、私が実際に、神様との歩みの中で経験した試練とブレイクスルーのプロセスを、4つのステップにまとめたものです。

ステップ1 人間関係で不当な扱いを受ける。裏切りを体験する。

ステップ2 現在開かれている扉が徐々に閉ざされ、次の扉が開かれる(参照・黙示録3:7)。

1. 自らの役割を果たす場が閉ざされる。
2. 人間関係が理由で解雇される。

ステップ3 次の扉が開かれるまで、霊的な成長が求められる。多くの扉をたたくが、なかなか開かれない時期が続く。自分が何に関して成長すべきかを、御言葉を通して神様に示していただき、その御言葉を自分に適用することが求められる。私の場合、下記のように御言葉が示され、それを自分に適用し、ブレイクスルーを体験し続けた。ただし、神様は新しいことをなさる方なので(参照・イザヤ43:19)、今後も同じ御言葉を通してブレイクスルーするとは限らない。

1.忍耐(参照・ガラテヤ6:9)
2.御声・平安(参照・ガラテヤ5:22、23)
3.権威(参照・ローマ16:20)
4.赦(ゆる)し(参照・マルコ11:25)
5.自分を必要以上に責めない(参照・ローマ8:1)

ステップ4 自ら踏み出すこともあれば(参照・ヨシュア3:13)、相手から声がかかることもあるが、扉が開かれ始める。

扉が開かれた後
1. 頻度、強度は異なるが、試練は続く。
2. 上記の「人間関係で不当な扱いを受ける。裏切りを体験する」に戻る。

今回、自分のこれまでの歩みをまとめながら感じたことは、これがヨセフの歩み(参照・創世記37~50章)と似ていることです。神様のご計画通りに歩んでいることを改めて示され、自分を励ます機会ともなり、感謝しています。

神様は私たちに、今日置かれた試練の中で、何をするよう導かれているのでしょうか。神様の御声を聞き、従い続けましょう。

GOD BLESS YOU!

◇

加治太郎

加治太郎

(かじ・たろう)

2000年に在ニュージーランド、オークランド韓人教会で受洗。05年より音楽賛美ミニストリーをスタートし、日本各地、韓国、中国、米国などを巡回。CDリリースや、毎週、沖縄と鹿児島でラジオ番組も行い、福音を伝える働きを進める。07年にはクリスチャン社会人を励ますことをビジョンにSPREADミニストリーをスタートし、東京、千葉、埼玉、名古屋などで定期的に15年まで集会を行う。19年には世界の東と西をつなぐことをコンセプトに、広告代理店 Taro Kaji Office, LLC を設立。16年からは家庭礼拝を中心に、20年には東京ベイバイブルフェローシップをスタート。キリストを通して、人々が満ちあふれるほどに豊かな人生を歩むことに情熱を注ぐ。妻と一男一女の4人家族。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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